OpenAIが「ChatGPT」のライブラリにGoogle Driveを取り込みました。Driveのプラグインをつないでおくと、マイドライブのファイルとフォルダーがライブラリにそのまま並び、アップロードし直さなくても会話に持ち込めます。さらにGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライドは会話の横に開いたままにでき、要約や比較を頼みながら中身を確認できるようになりました。
アップロードのやり直しが要らなくなった
これまでChatGPTにクラウド上のファイルを読ませるときは、いったん手元に落としてから添付するか、その都度ファイルを指定し直す手間がありました。今回の変更で、Driveのプラグインを接続しているアカウントなら、ライブラリを開いた時点でDrive側のファイルとフォルダーが一覧に出てきます。自分が所有しているものだけでなく、他の人から直接共有されたファイルも含まれます。
呼び出し方は2通りあります。入力欄のメニューからライブラリをたどる方法と、メンション記法でDriveを指定して候補を絞り込む方法です。どちらの場合もファイルの実体はDrive側に置かれたままで、ChatGPT側に複製が積み上がっていくわけではありません。作業の途中で元のファイルを開き直したくなったときも、元の場所へすぐ戻れます。
会話とドキュメントが同じ画面に並ぶ
今回の目玉は、ファイルを会話の隣に開いたままにできる点です。Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドの3種類が対象で、画面の片側に中身を表示しながら、もう片側でChatGPTに指示を出せます。要約させる、数字を分析させる、複数の資料を突き合わせて違いを挙げさせる、そこから新しい文章を起こさせるといった作業が、タブを行き来せずに進みます。
指定できるのは単体のファイルだけではありません。フォルダーを選んで、その中に入っているファイル全体を対象に作業を頼むこともできます。似た資料が何十本も溜まっているフォルダーから必要な数字を拾い出すような場面では、1本ずつ指定するより現実的な使い方になりそうです。
書き戻しにも対応しますが、こちらは無条件ではありません。対応している操作であること、そして利用者が権限を与えていることの両方がそろった場合にかぎり、ChatGPTが元のファイルを直接更新します。読むだけの用途と、書き換えまで任せる用途の線引きは利用者側に残されている形です。
対象は6プランのウェブ版、モバイルは時期未定
提供先はPlus、Pro、Enterprise、Edu、Healthcare、Businessの6プランで、いずれもウェブ版が対象です。ChatGPT側とWork側のどちらの切り替えでも使えます。モバイルアプリへの対応は「今後」とされているだけで、具体的な時期は示されていません。
なお、この機能は順次展開の扱いです。対象プランを契約していても、自分のアカウントにまだ降りてきていないという状況は起こり得ます。ライブラリを開いてDriveの項目が見当たらない場合は、プラグインの接続状態を確認したうえで、しばらく待つことになります。
共有ドライブは当面対象外
初期版にはいくつか制限が残っています。まず対象になるのはマイドライブと、自分に直接共有されたファイル・フォルダーまでで、組織で使う共有ドライブはまだ含まれません。チーム単位で資料を共有ドライブに集約している職場では、この点が実際の使い勝手を左右しそうです。
もう1つ、Drive側の編集機能や共同編集の機能がすべて持ち込まれているわけではありません。横に開いたファイルは内容を確認して指示を出すための表示であって、ドキュメントやスプレッドシートの編集画面をそのまま置き換えるものではないという位置付けです。細かい書式の調整や共同編集は、これまで通りGoogle側のアプリで行うことになります。
まとめ
ChatGPTのライブラリにGoogle Driveが統合され、Driveのファイルとフォルダーを再アップロードなしで会話に持ち込めるようになりました。Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドは会話の横に開いたまま扱え、フォルダー単位での作業にも対応します。対象はPlus、Pro、Enterprise、Edu、Healthcare、Businessのウェブ版で、モバイルは今後の対応です。共有ドライブが未対応であることと、書き戻しには対応状況と権限の条件が付くことは、導入前に押さえておきたいところです。
