アンカー・ジャパンは2026年5月27日、リチウムイオン電池の安全性を新たな水準に引き上げたAnker独自のバッテリーセル「Neo Lithium-ion Battery(ネオリチウムイオンバッテリー)」を発表しました[1]。同セルを初搭載するマグネット式ワイヤレス充電対応モバイルバッテリー「Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)」も、同日からAnker Japan公式オンラインストアで予約販売を開始しています[1][2]。販売価格は税込11,990円で、一般販売は2026年夏頃の予定です[1]。

初搭載モデル「Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)」の中身

第1弾製品となる「Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)」は、新セルに加え難燃性素材の筐体と進化したバッテリーマネジメントシステム(BMS)を組み合わせ、ハードとソフトの両面から安全性を追求したモデルです[1]。容量は10,000mAhで、iPhone 17シリーズを約2回分充電できる仕様としています[1]。

ワイヤレス充電はQi2に対応し、最大15W出力でマグネット式のワイヤレス充電が可能です[1]。Qi2はワイヤレス充電の業界規格で、マグネットでスマートフォン背面に吸着して位置ズレを防ぐ仕組みを備えており、MagSafe対応のiPhoneとの相性が良いのが特徴です。本体は10,000mAhの大容量ながら厚さ約15mmの薄型設計で、ポケットやポーチに入れて持ち運べるサイズに収めたとアンカー・ジャパンは説明しています[1]。

販売価格は税込11,990円[1]。販売チャネルはAnker Japan公式オンラインストアで、製品ページから予約を受け付けています[2]。一般販売(量販店等への展開)は2026年夏頃を見込んでいます[1]。

新セル「Neo Lithium-ion Battery」の3つの特徴

Anker独自の「Neo Lithium-ion Battery」は、Ankerが安全性と利便性の両立を目指して開発したバッテリーセルです[1]。Ankerは特徴を3点に整理しています[1][3]。

1点目は、不純物を徹底的に排除したセル素材です[1]。バッテリーの安全性を左右する電極と電解質の双方で、発火の原因となりうる微細な不純物を抑制しています。特に正極では、安全上のリスクになりやすい磁性異物を約667万分の1以下に制限し、業界史上最高レベルの基準で不純物の含有を抑えたとしています[1]。

2点目は、経年使用時の劣化防止です[1]。負極の表面処理技術により、使用するにつれて発生するリチウム金属析出(充電を繰り返すと負極表面に金属リチウムが針状に成長し、最終的に内部ショートを引き起こす現象)を抑制する設計です。電解液の配合も最適化し、酸素発生や電極表面の分解反応といったセル内部の副反応も抑え込みます[1]。

3点目は、厳しい試験のクリアです[1]。バッテリーセルに直接釘を突き刺して強制的に内部ショートを引き起こす「釘刺し試験」を100%通過できる品質を、第三者試験機関で実施した「GB 47372-2026」の試験基準に基づき確認したとしています[1]。釘刺し試験はリチウムイオン電池の安全性試験のなかでも難関とされ、これを通過するためには通常セル密度を下げる必要がありますが、Ankerは「Nano Power Bank (MagGo, Plus)」で10,000mAhと約15mm厚を両立しており、安全性と携帯性のバランスを保った設計だと位置づけています[1]。耐熱試験や耐圧試験など複数の試験もクリア済みです[1]。

難燃性筐体とBMSで多層防御

新セルだけでなく、製品全体としての安全設計も強化されています[1]。筐体には、直接火を当てても引火しにくい難燃性素材を採用しました[1]。万が一内部で発火した場合でも、炎を外に広げずに封じ込められる性能を備えており、被害を最小限に抑えることを狙った設計です[1]。

BMS(バッテリーマネジメントシステム)も従来製品から1段階引き上げられました[1]。セル一つ一つを秒単位で個別に監視することで、これまで以上に微細な異常まで検知できるようになっています。検知した異常は記録され、その程度に応じて製品を一時的にロック、または強制的に使用不能にする機能も組み込まれました[1]。

加えて、サイクル数の増加(充電回数の積み重ね)に合わせて充電制限電圧を自動で調整する仕組みも搭載しています[1]。バッテリーの状態は専用アプリでリアルタイムにモニタリングでき、最適な買い替え時期を可視化できる点も特徴です[1]。

安全性を軸にした製品戦略

今回の発表は、Ankerがかねてより示してきた「Anker史上最高水準」の安全性追求の具体化と言えます。Ankerはこれまでも、過電圧や過充電を防ぐ多重保護機能や、バッテリー本体の温度をリアルタイムで監視する「ActiveShield」を搭載するなど、安全性向上に取り組んできました[1]。バッテリーセル自体も代替素材を含めた選択肢から検討を重ね、その結果として独自セル「Neo Lithium-ion Battery」に到達したと説明しています[1]。

モバイルバッテリーの発火事故は近年大きな社会問題となっており、航空機内への持ち込みルールが厳格化されるなど、消費者・規制当局の両方で安全性への関心が高まっています。リーディングブランドのAnkerがセル素材から筐体・BMSまで一貫した安全設計を打ち出したことは、業界全体の基準を引き上げるきっかけになる可能性があります。「Neo Lithium-ion Battery」自体の詳細は、Anker Japanの解説ページでも公開されています[3]。

まとめ

「Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)」は、新バッテリーセル「Neo Lithium-ion Battery」を初搭載した10,000mAhのモバイルバッテリーです。釘刺し試験100%通過のセル、難燃性素材の筐体、秒単位監視のBMSという3層構造で安全性を高めつつ、Qi2マグネット式ワイヤレス充電や約15mm薄型といった実用性も両立しています。税込11,990円で予約販売がスタートし、一般販売は2026年夏頃を予定しています。安全性を最優先したい層には注目度の高い選択肢になりそうです。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000654.000016775.html

出典:https://www.ankerjapan.com/products/a1113

出典:https://www.ankerjapan.com/blogs/magazine/what-is-nlb