ASUS JAPANが、16型の有機ELディスプレイとQualcommのSnapdragon X2 Elite Extremeを組み合わせたモバイルノートパソコン「Zenbook SORA 16(UX3607OA)」を7月3日に発売しました。今回はメモリーを24GBに増やした構成が加わり、オフィスの有無で2モデルを用意します。重量は約1.2kgと、16型ながら持ち運びを意識した薄型軽量の一台です。

Snapdragon X2 Elite Extremeで80 TOPSのAI処理

心臓部には、QualcommのArm系プロセッサー「Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100」を採用しています。特徴は、AI処理を専門に受け持つNPU(Neural Processing Unit)を内蔵している点です。処理能力は80 TOPS(1秒あたり80兆回の演算)に達し、クラウドに頼らず端末側で画像生成や文字起こしなどのAI機能を動かせます。

Microsoftが定めるAIパソコンの区分「Copilot+ PC」は、NPUで40 TOPS以上を求めています。本機はその倍にあたる性能を持ち、Copilot+ PC向けのAI機能をひととおり利用できます。メモリーは24GB(オンボード)、ストレージは512GBのSSD(PCI Express 4.0 x4接続のNVMe/M.2)で、OSはWindows 11 Homeをプリインストールします。

16型の有機ELは2880×1800/120Hz、広色域にも対応

画面は、解像度2880×1800ドット、リフレッシュレート120Hzの16型有機ELです。アスペクト比は縦方向に広い16対10で、資料や長い文章を表示しやすい比率と言えます。

色の再現域は映像制作で使われるDCI-P3を100%カバーし、黒の締まりに優れた「DisplayHDR True Black」にも対応します。加えて、TUV Rheinlandのフリッカーフリー認証とブルーライト軽減認証を取得しており、長時間の作業でも目の負担を抑えやすい仕様です。表面はグレア(光沢)タイプを採用します。

約1.2kgの軽量ボディに独自素材「セラルミナム」

サイズは353.5(幅)×242.4(奥行)×13.8〜16.5(高さ)mmで、重量は約1.2kgです。16型としては軽く、薄い部分は14mmを切ります。

天板やキーボード面、底面には、アルミニウムとセラミックを組み合わせたASUS独自素材「セラルミナム」を使っています。耐摩耗性や耐スクラッチ性、耐衝撃性を高めつつ、リサイクルにも配慮した素材です。さらに、米国防総省の軍用規格MIL-STD 810Hに準拠したテストを複数クリアしており、持ち歩く際の安心感につながります。片手の指先だけで天板を開ける「EasyLiftヒンジ」を備え、本体色は落ち着いた「ザブリスキーベージュ」でまとめています。

端子は充実、バッテリーは動画再生で約12時間

インターフェイスは、映像出力とPower Deliveryに対応するUSB4(Type-C)を2ポート、USB 3.2(Type-A、Gen2)、HDMI、SDカードリーダー、ヘッドホン/ヘッドセット用のコンボジャックを各1ポート備えます。無線は最新のWi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応します。

バッテリー駆動時間はJEITA測定法3.0で、動画再生時が約12.1時間、アイドル時が約13.8時間です。USB4ポートを使ったUSB PDでの急速充電や給電にも対応するため、対応するモバイルバッテリーやアダプターがあれば外出先でも電力を確保しやすくなります。

価格は36万9800円から、オフィス付きモデルも

ラインアップは2種類です。オフィスなしモデル「UX3607OA-GL245BE」が369,800円、オフィス付きモデル「UX3607OA-GL245BES」が399,800円で、いずれも7月3日発売です。オフィス付きモデルには「Microsoft 365 Personal(24か月版)/Office Home & Business 2024 オプション付」が付属します。

まとめ

Zenbook SORA 16(UX3607OA)は、80 TOPSのNPUを内蔵するSnapdragon X2 Elite Extremeと24GBメモリーを積んだCopilot+ PCで、2880×1800の16型有機ELと約1.2kgの軽量ボディを両立させています。独自素材「セラルミナム」と軍用規格準拠のテストで堅牢性も確保しました。端末側でAIを動かせる余裕と質の高い大画面を、持ち運べる重さで求める方に向いた一台です。