他社で管理しているドメインを Value Domain へ移管するとき、何の準備もせずに手続きを進めると、切り替えのタイミングでサイトやメールが一時的につながらなくなることがあります。
実は Value Domain では、移管が完了する前から「無料ネームサーバー」にドメインを登録しておくことができます[1]。あらかじめ DNS を整えておけば、移管をほぼ無停止で進められます。本記事では、その仕組みのメリットと具体的な手順を解説します。
事前に無料ネームサーバーへ登録しておくメリット
最大のメリットは、ドメイン移管(レジストラの変更)と DNS の切り替えを切り離して進められることです。移管そのものは完了までに数日かかることもありますが、DNS の管理だけを先に Value Domain 側へ移しておけば、移管のタイミングに左右されずに進められます。
具体的には、現在公開しているサイトやメールと同じ内容の DNS レコードを、移管前に Value Domain 側へ用意しておけます。その状態でネームサーバーを切り替えれば、利用者から見える状態は何も変わらないため、ダウンタイムをほぼゼロに抑えられます。移管が完了するのを待ってから慌てて DNS を設定し、反映までの数時間サイトが落ちる、といった事態を避けられます。
さらに、移管の完了を待たずに Value Domain の DNS 設定画面が使えるようになるため、レコードの確認や微調整を落ち着いて行えるのも利点です。
無料ネームサーバーに「他社登録ドメイン」を登録する手順
まず Value Domain にログインし、左メニューの「無料ネームサーバー > 他社登録しているドメインを登録」を開きます[1]。表示された画面で、他社で管理しているドメイン名を入力し、認証方法を選んで仮登録を行います。

ドメインの所有者確認には、次の 4 つの認証方法が用意されています[1]。
現在サイトやメールを稼働させたまま準備したい場合は、TXT レコード認証がおすすめです。現在の管理会社側で指定された TXT レコードを 1 つ追加するだけで済み、既存の通信に影響を与えません。このほか、admin@ または webmaster@ 宛のメールで確認する「メール認証」、サーバーに認証用ファイルを置く「ウェブ認証」、ネームサーバー自体を切り替えて確認する「ネームサーバー認証」が選べます。
認証が通って本登録が完了したら、Value Domain の DNS 設定画面で、現在運用しているものと同じ A レコードや MX レコードなどを設定しておきます。最後に、現在の管理会社の管理画面でネームサーバーを Value Domain のものへ変更すると、DNS の管理が Value Domain 側に切り替わります[1]。この切り替えを行わないと設定は反映されないため、忘れずに実施してください。
使えるネームサーバーと移管時の注意点
ネームサーバーの変更時に指定する Value Domain の無料ネームサーバーは、次の 5 つです[1]。
NS1.VALUE-DOMAIN.COM
NS2.VALUE-DOMAIN.COM
NS3.VALUE-DOMAIN.COM
NS4.VALUE-DOMAIN.COM
NS5.VALUE-DOMAIN.COM
利用にあたっては、いくつか押さえておきたい注意点があります。まず、無料ネームサーバーの利用には SMS 認証が必要です。また、登録は原則として親ドメインが対象で、サブドメイン(例: www.example.com)の DNS は親ドメイン(example.com)の設定画面から管理します。
すでにサイトやメールを運用中のドメインでは、「ネームサーバー認証」は接続が切れる恐れがあるため非推奨です[1]。前述の TXT レコード認証など、稼働に影響しない方法を選びましょう。加えて、無料ネームサーバーの登録が完了していない段階でネームサーバーだけを先に切り替えると、第三者に登録される恐れがあるため、必ず仮登録を済ませてから変更してください[1]。
なお、過去に Value Domain で契約していた JP ドメインで、かつ無料ネームサーバーが初回登録となる場合は、利用者側では設定できず代行設定となります。この条件に当てはまるときは、問い合わせフォームから連絡する必要があるなど、一部ケースの場合には注意が必要です。
移管の処理が進行すると、DNS設定リストから消えることがありますが、これは移管が進んだことで"表示上"消えているだけですので、DNS設定自体は残ります。ご安心ください。

移管中のドメインで、DNS設定をしていたドメインを再登録しようとすると「有効期限のあるドメインデータが存在します。他社に移管したなどで無料ネームサーバーの利用のみを行いたいドメインの場合は、以下より、「ドメインをデータベースから削除する」を選択してください。」
と表示され、登録できない場合は、移管の処理が進んだことで、内部的にはドメイン移行の準備が完了しているため登録できない状態です。
この状態の場合は、何も操作せずに移管完了まで待てば問題ありません。
まとめ
Value Domain の無料ネームサーバーは、移管が完了する前から「他社登録ドメイン」として登録でき、DNS を先回りで整えておけます。
レジストラの移管と DNS の切り替えを分けることで、サイトやメールを止めずにスムーズな移管が可能です。TXT レコード認証を使えば稼働中でも安全に準備できるので、移管を予定しているなら早めに登録しておくとよいでしょう。
