ASUS Republic of Gamers (ROG) は 2026 年 5 月 15 日、ROG ブランド 20 周年を記念して、初代「ROG Crosshair」(2006 年) の意匠を継承した AM5 マザーボード「ROG Crosshair 2006」を発表しました[1]。基板は同社の現行ハイエンド「ROG Crosshair X870E Dark Hero」をベースとし、AMD X870E チップセットに 20+2+2 の電源フェーズと 2 型 OLED ディスプレイを組み合わせた構成です[1][2]。

20 年前の初代 Crosshair を意識した銅色デザイン

ROG Crosshair 2006 は、ASUS が 2006 年に投入した同社初の ROG ブランドマザーボード「ROG Crosshair」を、最新世代の AMD プラットフォーム向けに再解釈した記念モデルです[2]。黒い PCB、白と青の差し色を入れたメモリスロットや USB ピンヘッダ、そして銅色のヒートシンクなど、初代の象徴的な意匠を踏襲しています[1][2]。

ヒートシンク自体は軽量化のためアルミニウム製ですが、初代の風合いを再現するためにあえて銅色に塗装されています[2]。VRM 部には初代と同じ L 字型の銅製ヒートパイプが配置され、フィンは厚みを増すことで冷却性能を高めつつ、組み立て時のケガを防ぐ設計に改められました[2]。M.2 ヒートシンクにも銅色が取り入れられ、ボード全体で統一感のあるレトロ意匠に仕上がっています[2]。

第 1 M.2 スロット上には 2 型の LiveDash OLED パネルが組み込まれ、初代デザインへのオマージュアニメーションと 20 周年記念アニメーションの 2 種類があらかじめ収録されています[1][2]。CPU 周波数、デバイス温度、ファン回転数といったシステム情報を表示するほか、ユーザー独自の画像やアニメーションを表示することも可能です[1]。

X870E ベースで最新の Ryzen 9000 に対応

基板の根幹となるプラットフォームは、ASUS が 2026 年に投入したフラッグシップ「ROG Crosshair X870E Dark Hero」と共通です[2]。AMD X870E チップセットを採用し、Socket AM5 で AMD Ryzen 9000 シリーズ CPU をターゲットに据えています[1][2]。

電源回路はハイエンド志向で、20(110A)+2(110A)+2 構成の 20+2+2 パワーステージ に、ProCool II 電源コネクタ、MicroFine 合金チョーク、10K ブラックメタリックコンデンサを組み合わせています[1][2]。発熱の大きい VRM を冷やすため、I/O カバーと一体化した大型ヒートシンクも備えています[1]。PC Watch によれば、ASUS は本機を Ryzen 7 9800X3D のような高性能 CPU との組み合わせに好適と位置付けています[2]。

メモリはサーバーグレードの低エッチング基板、PCB バックドリル、NitroPath DRAM テクノロジーといった高速 DDR5 動作向けの強化策が盛り込まれています[1]。VideoCardz によれば、NitroPath などにより Ryzen 8000 では DDR5-9600、Ryzen 9000 では DDR5-8600 までの動作を狙える設計とされます[3]。

PCIe 5.0、Wi-Fi 7、AIO Q-Connector も継承

拡張スロットは PCIe 5.0 x16 を 2 基備え、次世代グラフィックボードを 2 枚構成で運用できます[1]。M.2 スロットは合計 5 基あり、うち 2 基は PCIe 5.0 ドライブに対応します[1][3]。装着の手間を軽減する M.2 Q-Latch、M.2 Q-Release、M.2 Q-Slide といった最新の ASUS 機構が標準装備です[1]。

ネットワーク機能も上位モデルらしい構成で、Wi-Fi 7 に加え、有線では 10G イーサネットと 5G イーサネットの 2 系統を実装します[1][3]。USB は USB4 ポートを 2 基オンボードで備え、ディスプレイやストレージとの高速接続に対応するほか、フロントパネル向けに Quick Charge 4+ 60W の USB Type-C ヘッダ、内部 USB 2.0 ヘッダを 3 基用意します[1]。

「ROG Crosshair X870E Dark Hero」と同様、AIO Q-Connector も継承されました[1]。対応する AIO 簡易水冷を装着するとマザーボードと放熱部の間に配線を引き回す必要がなくなり、電源と制御信号を非接触のコネクタ経由で渡せます[1]。対応水冷の第 1 弾は新シリーズ「ROG Strix LC IV」で、本マザーボードと組み合わせる前提のアクセサリとなります[1]。

参考情報として、初代 ROG Crosshair は Socket AM2 / NVIDIA nForce 590 SLI 構成で、日本では 2006 年 7 月下旬に実売価格 3 万 8,000 円前後で発売されました[2]。新しい ROG Crosshair 2006 については、本稿執筆時点で日本での発売時期や価格はアナウンスされていません[2]。

まとめ

ROG Crosshair 2006 は、ASUS が ROG ブランドの 20 周年に合わせて投入する記念モデルで、初代の銅色意匠と現行フラッグシップ Crosshair X870E Dark Hero の設計を組み合わせた一枚です。価格や日本での発売時期は未発表ですが、Ryzen 9000 と最新の周辺機能を載せたコレクター性の高い X870E マザーとして、自作 PC ファンの注目を集めそうです。

出典[1]: https://press.asus.com/news/press-releases/rog-crosshair-2006-motherboard-20th-anniversary-gaming/

出典[2]: https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/2109147.html

出典[3]: https://videocardz.com/newz/asus-launches-retro-styled-rog-crosshair-2006-x870e-motherboard-for-rogs-20th-anniversary

出典[4]: https://rog.asus.com/motherboards/rog-crosshair/rog-crosshair-2006/