vivoがインド市場でSシリーズを復活させます。第1弾となる「vivo S2」のお披露目は現地時間8月6日の正午です。同社は7月31日付でインド法人の製品責任者による解説を公開し、性能競争から一歩離れて、デザインとカメラ表現に軸足を置く系列だと位置づけました。公式ティザーには曲面ディスプレイと、丸いレンズを2つ収めた背面カメラ部が写っています。
2020年以来のSシリーズ、インドで再始動
Sシリーズはインドで長く姿を消していた系列です。S1が2019年に登場し、翌2020年に派生モデルが続いた後は新機種が出ておらず、今回のvivo S2はおよそ6年ぶりの再始動になります。
vivoインドで製品とGTM(市場投入戦略)を統括するPaigham Danish氏は、この空白を埋めるための復活だと説明しています。同社の製品系列はそれぞれ異なる需要に対応しており、憧れの要素と創作のしやすさ、そして日常の安定した使い勝手を同時に求める層が育ってきた結果、その期待に応える枠が必要になったという整理です。
「速さ」ではなく「暮らしへの馴染み方」を売りにする
Danish氏の論旨は、スマートフォンの評価軸が移り変わったという点に集約されます。各社の技術競争によって基礎的な性能は底上げされ、何ができるかという問いは以前ほど差を生みません。代わりに問われているのが、その端末が持ち主の生活にどれだけ自然に溶け込むか、という部分です。
vivoはvivo S2を2つの考え方の上に組み立てたとしています。1つはデザインを伝達手段として捉える見方です。一瞬だけ目を引く造形ではなく、毎日手に取っても飽きない質感を目指すという意味合いになります。もう1つはイメージングを記録から表現へ引き上げる発想です。カメラは思い出を残す道具にとどまらず、会話に参加し、共感を集め、自分の物語を語るための手段になっている、という認識が背景にあります。
こうした語り口は、若年層を主な対象に据えたことの裏返しでもあります。同社はvivo S2を、今の若い世代の創造性や個性を体現する端末だと表現しています。
ティザーが示す外観
公式が出した予告素材からは、いくつかの要素が読み取れます。側面に向かって緩やかに落ちる曲面ディスプレイ、背面左上に置かれた角丸の四角いカメラ部、そこに縦に並ぶ2つの大きな丸レンズ、そして右隣に添えられた円形のリングです。本体色は白と濃紺の2種類が示されています。
カメラ部の脇にある円形のパーツは、発光するリングライトとみられています。暗所での撮影補助に使うのか、通知の表示などの演出に回すのかは、8月6日の発表を待つことになります。搭載OSについては、ティザー内でOriginOSであることが明示されています。
流出情報が伝える中身
正式な仕様は未発表ですが、インドの各種リーク情報では中身の輪郭が語られています。画面は6.83型の1.5K解像度の曲面AMOLEDで、リフレッシュレートは120Hzとされています。プロセッサはMediaTekのDimensity 7360-Turbo、OSはAndroid 16ベースのOriginOS 6という組み合わせです。
電池容量は7,050mAhと大きく、充電は44Wにとどまるという情報です。カメラは背面がソニー製センサーIMX852を使う5,000万画素の主レンズに200万画素の補助レンズを組み合わせ、前面は3,200万画素とされています。防塵防水はIP68に加えてIP69にも対応するという見方が出ています。
もっとも、これらはいずれも発表前の情報です。価格を含めて、確定した数字は8月6日の発表で示されることになります。
まとめ
vivo S2は、インドで2020年以来となるSシリーズの復活機です。vivoは性能値の競争ではなく、日常に馴染むデザインと表現手段としてのカメラを軸に据えると説明しており、ティザーでも曲面ディスプレイとリング状の発光部を持つ背面が示されています。6.83型120Hz、Dimensity 7360-Turbo、7,050mAh電池といった数字が事前情報として流れていますが、確定するのは8月6日の発表です。
