インドの電子機器ブランドUBONが、大容量のモバイルバッテリー2機種「PB-SX501 Reload」と「PB-SX701 Bunker」を発表しました。容量は40,000mAhと60,000mAhで、いずれも22.5Wの急速充電に対応します。複数の出力ポートに加え、懐中電灯やバッテリー残量表示も備え、旅行や屋外での長時間利用を見込んだ構成です。ここでは公表された主な仕様を整理します。
長時間の電源確保に振った2機種
UBONはインドで充電器やオーディオ機器を手がける消費者向けブランドです。今回の2機種は、スマートフォンやタブレット、ウェアラブル端末など複数の機器を一日に何度も充電する人や、外出先・移動中に電池切れを避けたい人を主な対象に据えています。
両モデルとも、急速充電規格のPD(Power Delivery)とQC(Quick Charge)に対応し、出力は22.5Wです。スマートフォンであれば、短時間でまとまった容量を回復できる水準と言えます。さらに、強弱を切り替えられる懐中電灯(Hi-Beam Torch)と常夜灯、充電残量を把握するためのLED表示、持ち運び用のストラップを共通装備として備えます。キャンプや停電時、屋外作業といった場面まで含めて使えるよう、明かりを兼ねた設計にしている点が特徴です。
「Reload」は40,000mAh、4ポートで同時充電
PB-SX501 Reloadは、40,000mAhの容量に22.5W充電を組み合わせた標準モデルです。出力ポートはUSB端子を2つ、Type-C端子を2つの計4系統を備え、複数の機器を同時に充電できます。
家族や友人と電源を分け合う使い方や、スマートフォンとワイヤレスイヤホンを並行して充電する用途を想定した構成です。懐中電灯と常夜灯、LED残量表示、ストラップを備える点はもう1機種と共通で、価格は8,990ルピー(約15,000円)です。
「Bunker」は60,000mAh、ヘビーユーザー向け
より大きな電力を求める人に向けたのがPB-SX701 Bunkerです。容量は60,000mAhと大きく、1回の充電で複数の機器を何度も充電できるとしています。
出力ポートはUSB端子を3つ、Type-C端子を2つの計5系統に増やし、同時に充電できる機器の数を広げました。22.5WのPD/QC充電に対応し、懐中電灯や常夜灯、LED残量表示、ストラップを備える点はReloadと同じです。価格は9,990ルピー(約17,000円)で、容量差のわりに上乗せは1,000ルピーに抑えられています。
※1ルピー=約1.7円換算(2026年6月25日時点)
大容量ゆえの注意点、飛行機には持ち込めない場合がある
容量の大きいモバイルバッテリーを選ぶときは、航空機への持ち込み制限を意識しておく必要があります。多くの航空会社はリチウムイオン電池の容量をワット時(Wh)で管理しており、おおむね100Whまでは申請なしで機内に持ち込め、100〜160Whは航空会社の事前承認が必要(最大2個まで)、160Whを超えると持ち込み自体ができません。
Whは「容量(mAh)×電圧(V)÷1000」で求められ、電圧を3.7Vとして単純計算すると、100Whは約27,000mAhに相当します。これを当てはめると、Reloadの40,000mAhは約148Wh相当で事前承認が要る範囲に入り、Bunkerの60,000mAhは約222Wh相当となり、機内へは持ち込めない計算になります。実際の値は製品表示のWhで判断する必要がありますが、いずれも一般的なモバイルバッテリーより大きい部類です。なお、モバイルバッテリーは発火リスクの観点から預け入れ荷物に入れられず、手荷物として持ち込むのが原則です。旅行向けをうたう製品ですが、空路での移動が絡む場合は容量と持ち込み可否を事前に確認しておくと安心です。
価格と販売
UBONの共同創業者であるLalit Arora氏は、複数の接続機器に頼る生活が広がるなかで、信頼できる電源を求める需要に応えたいと述べています。
価格はReloadが8,990ルピー(約15,000円)、Bunkerが9,990ルピー(約17,000円)です。いずれもインド国内の主要な小売店やECサイトを通じて順次販売されるとしています。日本での発売や価格については、現時点で明らかになっていません。
まとめ
UBONの「PB-SX501 Reload」「PB-SX701 Bunker」は、40,000mAhと60,000mAhという大容量に22.5W急速充電、4〜5系統の出力ポート、懐中電灯や残量表示を組み合わせたモバイルバッテリーです。複数機器の充電や屋外・移動中の電源確保を狙った構成で、価格は約15,000円から約17,000円に収まります。一方で、これだけの容量になると航空機への持ち込みには制限がかかるため、用途に合わせて容量を見極めることが選び方のポイントになりそうです。
