2012年にKickstarterから生まれたスマートウォッチ「Pebble」の直系にあたるPebble Time 2が、予約受付中心の販売から在庫販売へ切り替わりました。公式ストアの表示は在庫ありとなり、注文から48時間以内に出荷されます。価格は225ドル(約3万6,000円)。1.5型の64色e-paperに推定30日のバッテリー、物理ボタン4つという構成は、今のスマートウォッチ市場ではかなり異色な立ち位置です。

※1ドル=159円換算(2026年8月22日時点)

待たされる商品ではなくなった

Pebble Time 2はこれまで、注文しても出荷時期を待つ商品でした。それが公式ストア上で在庫ありに変わり、48時間以内に発送される状態になっています。手に取るまでの心理的なハードルという意味では、ここが一番大きな変化かもしれません。

開発しているのはCore Devices LLCという会社で、初代Pebbleの創業者であるEric Migicovsky氏が立ち上げたものです。オリジナルのPebbleはFitbitを経てGoogleへ渡り、一度は市場から姿を消しました。その後、時計を動かしていたPebbleOSがオープンソースとして公開されたことで、同じ思想のハードウェアを作り直す道が開けたという流れになります。

出荷はアジアの倉庫から国際配送で行われ、税や関税を発送元が前払いするDDP方式が採られています。米国向けには1本あたり約10ドル(約1,600円)の関税がかかるとされていますが、日本を含む米国外への出荷は米国関税の対象外です。ただし各国側の税金・関税は別途発生します。

1.5型の64色e-paperに30日の電池

Pebble Time 2の画面は1.5型の64色e-paperで、解像度は200×228ピクセル、画素密度は202dpiです。タッチ操作に対応しつつ、物理ボタンも4つ残されています。バックライトはRGB LEDで、常時表示のe-paperを暗所で照らす役割を担います。

バッテリーは推定30日。ここが有機ELを積む一般的なスマートウォッチとの決定的な差で、色数と輝きを捨てる代わりに、月に1回充電すれば足りる運用が成立します。充電器は歴代Pebbleと同じ規格のものが使われています。

本体は43.00×36.04×10.90mm、ラグ間は41.40mm、ストラップを除いた重量は33gです。フレームはステンレススチールとポリカーボネートの組み合わせで、ストラップ幅は22mm。センサーは6軸IMU、心拍計、コンパスを搭載し、マイクとスピーカーの両方を備えます。防水は30m相当です。

本体色は4種類から選べます。姉妹機のPebble Round 2は1.3型で260×260ピクセル・200dpi、重量26.8g、電池は10日から14日、価格は199ドル(約3万2,000円)で、9月出荷予定となっています。3モデル目にあたるPebble 2 Duoは1.2型の白黒e-paperで149ドル(約2万4,000円)でしたが、現在は完売表示です。

ソフトが全部オープンになっている

Pebbleらしさが一番出ているのはソフトウェアまわりです。時計側のPebbleOSも、スマートフォン側のコンパニオンアプリも、いずれもオープンソースとして公開されています。メーカーは、ハードウェアの仕様は今後変える予定がない一方で、機能を足したければ自分でOSを書き換えて動かせばよいという姿勢を明示しています。自分でPebbleOSが動く時計を作ってもかまわない、とまで書かれています。

アプリと文字盤は公式ストアに1万件以上が並びます。歩数と睡眠のトラッキング、通知のミラーリングといった基本機能は最初から入っているので、追加インストールなしでも時計として成立します。

買う前に確認しておきたい点

メーカー自身が、この時計を買うべきでない人の条件を公式サイトに列挙しているのは珍しい部分です。完成度の高い製品を求める人、ランニングやトライアスロン向けのスポーツウォッチが欲しい人、そしてApple Watchと比べようとしている人は向かない、という書き方になっています。

特にiPhoneとの組み合わせでは、サードパーティ製ウォッチがiOS上でできることが制限されるため、通知への返信といった操作は行えません。この点はメーカーの努力ではどうにもならない領域です。保証は製造上の欠陥に対して受け取りから30日間で、故障品を送り返すと交換品が無償で送られる仕組みになっています。

まとめ

Pebble Time 2は、電池が30日持ち、画面は常時点いていて、物理ボタンで操作でき、ソフトは全部公開されている、という割り切った1本です。225ドル(約3万6,000円)という価格と、在庫ありで48時間以内に出荷される状態が揃ったことで、これまで様子見していた人にとっては検討しやすいタイミングになりました。腕時計に高機能を求めない人ほど、この方向性は刺さるはずです。