OPPOが、新型スマートフォン「Reno16」シリーズをグローバル市場へ投入します。発売はタイとスペインを皮切りに6月25日から始まり、その後ほかの地域へと広がる予定です。標準モデルの「Reno16」と上位の「Reno16 Pro」で構成され、2億画素を含む3眼の背面カメラ、80Wの急速充電、新デザイン「3D Pop Planet」などを特徴とします。ブランドの新たな顔として、韓国の7人組ガールズグループBABYMONSTERを起用した点も話題です。

BABYMONSTERを新ブランド大使に迎えたグローバル展開

今回のグローバル発表で、OPPOはBABYMONSTERを一部市場のReno新ブランド大使に迎えました。YG Entertainmentが手がける7人組で、2024年にデビューしたグループです。実は発表前から伏線がありました。BABYMONSTERが公開した楽曲「Sugar Honey Ice Tea」のミュージックビデオには未発表のOPPO端末とよく似たスマートフォンが映り込んでおり、ファンの間で「新型Renoではないか」と話題になっていたのです。

Renoシリーズはこれまでも著名アーティストを起用してきました。中国市場では(G)I-DLEのYuqiがReno13から大使を務め、Reno16でも継続します。BABYMONSTERの起用は、若い世代との結びつきを重視するRenoのブランド戦略を象徴する人選と言えます。OPPOの海外マーケティング責任者を務めるLing LIU氏は、強力な技術と個性・創造的な表現を両立させる方針を掲げ、BABYMONSTERとともにRenoの新章を始めると6月18日のコメントで述べています。

200MP3眼カメラと80W充電が中心のスペック

グローバル版で確定している主な装備を見ていきます。背面には2億画素のメインカメラを含む3眼構成を採用し、前面には5000万画素の超広角セルフィーカメラを備えます。ベンチマークや各種登録情報では、背面に5000万画素の超広角と、3.5倍の光学ズームに対応する5000万画素のペリスコープ望遠を組み合わせるとみられています。Proモデルはマイクロジンバルによる手ブレ補正に対応し、動画撮影での安定性を高めています。

充電は80WのSuperVOOC急速充電に対応します。ソフトウェアはAndroid 16ベースの「ColorOS 16」が動作し、複数の写真をまとめて1枚に仕上げる「AI Remix Collage」などの機能を搭載します。ディスプレイはProモデルで6.32型のAMOLEDを採用し、ゲームなどでは最大144Hzの表示に対応するとされています。

価格はタイで先行して公開され、12GBメモリー+512GBストレージの構成が2万6999バーツ(約13万円)です。多くの地域での正式価格は発売に合わせて順次発表される見込みで、フィリピンなどでも現地展開が予告されています。

※1バーツ=約4.9円換算(2026年6月30日時点)

「3D Pop Planet」デザインと専用AIボタン

外観面の目玉は、新たに採用された「3D Pop Planet」デザインです。宇宙的なビジュアルと、一人ひとりを鮮やかな「小さな惑星」になぞらえる発想から生まれた意匠とされ、シリーズの新しい個性を打ち出しています。

ただし注意したいのは、この「3D Pop Planet」デザインが「Pop White」エディション専用である点です。Pop Whiteは航空宇宙グレードのアルミフレームと「HoloVerse 3D Technology」を組み合わせており、宇宙的な見た目を求めるならこのカラーが対象になります。ほかのカラーは異なるデザイン処理が施されます。カラー展開はホワイト、ブラック、パープルの3色が確認されています。

さらに、本体側面には独立した物理AIボタンを備えます。ボタンひとつでAI関連機能を呼び出せる仕組みで、近年スマートフォンに増えている専用キーの流れに沿った装備です。

中国版とグローバル版で異なる中身

Reno16シリーズは、もともと2026年5月に中国で先行発売されました。今回のグローバル版は中国モデルと完全に同一ではなく、いくつかの違いが指摘されています。

まずバッテリーです。欧州の製品登録情報によると、グローバル版のReno16とReno16 Proはおよそ5820mAhのバッテリーを搭載するとみられます。中国版の6700mAh・7000mAhと比べると控えめですが、依然として大容量の部類です。

次にチップセットです。Geekbenchのベンチマークでは、型番「CPH2863」として確認されたグローバル版Reno16 Proが、中国版のDimensity 9500系からMediaTekのDimensity 8シリーズ(おそらくDimensity 8500または8550)へと変わり、12GBのRAMとAndroid 16で動作するとみられています。標準モデルのReno16は、QualcommのSnapdragon 7 Gen 4へ切り替わると予想されています。地域ごとに構成を最適化する、近年よくある手法と言えます。

同時にほのめかされた3つの製品

Reno16シリーズの発表に合わせ、OPPOのグローバルサイトには別の3製品の存在もほのめかされました。「OPPO Bubble」「OPPO Enco Air 5」「OPPO Enco Air 5s」の3つです。

いずれも現時点でスペックや価格、正式な発売日は公表されていません。ただ、Reno16シリーズと同じ製品ページ群に並んでいることから、6月25日前後、もしくはその直後に投入される可能性があります。単体のスマートフォン発表にとどまらず、エコシステム全体を見据えた展開になりそうです。

まとめ

OPPO Reno16シリーズは、2億画素を含む3眼カメラと80W急速充電、新デザイン「3D Pop Planet」を軸にしたグローバルモデルです。6月25日のタイ・スペインを皮切りに順次展開され、BABYMONSTERを新ブランド大使に迎えた話題性も伴います。中国版からバッテリー容量やチップセットが調整されている点、デザインの目玉が特定カラー限定である点は、購入を検討する際に押さえておきたいポイントです。今後の地域別の価格や、同時にほのめかされた周辺製品の続報が待たれます。