Chromebookに代わる新ブランドとしてGoogleが打ち出した「Googlebook」について、Lenovoが用意しているとみられる第1弾のレンダー画像が出回りました。ノート2機種と2-in-1タブレット、さらに専用の無線マウスまで写り込んでおり、キーボードにはWindowsキーの代わりに「G」が置かれています。秋の投入に向けて、輪郭がようやく見え始めた形です。
写っていたのはノート2機種と2-in-1、そしてマウス
流出したのは製品写真ではなく、販促用に作られたとみられるレンダー画像です。3つの端末が同じ構図に並べられており、左右に薄型のクラムシェル型ノートが2機種、中央にキーボードから切り離せる2-in-1タブレットが置かれています。手前には無線マウスも添えられていました。
Lenovoらしさが出ているのは細部です。ノート2機種はディスプレイ上部のカメラ部分が上に突き出す、いわゆるリバースノッチの造形になっています。同社のノートで長く使われてきた処理で、ベゼルを細くしつつカメラの画角を確保する狙いがあります。側面にはUSB Type-AとUSB Type-Cの両方が見え、Chromebook時代から続く実用重視の構成は崩していません。
2-in-1タブレットのほうは、キーボード側にスピーカーの開口が4カ所並んでいます。画像内にはDolby Atmos対応をうたう表記があり、タブレット単体でもそれなりに鳴らす設計と読み取れます。スタイラスに対応することも示されており、背面には単眼のカメラが1つ。手書きと動画視聴の両方をこなす、教育や個人向けの主力機という位置づけになりそうです。
無線マウスには専用のAIボタンが用意されていました。側面には細い発光帯が走っており、これはノート2機種と2-in-1にも共通して確認できます。3つの端末とマウスで光り方を揃える演出は、ブランドの統一感を作るための仕掛けでしょう。
なお、プロセッサやメモリ容量、価格、正式な製品名といった中身の情報は今回の画像からは一切読み取れません。あくまで外観と、そこから推測できる装備までの話です。
Windowsキーの位置に置かれた「G」の意味
今回いちばん象徴的なのが、キーボード左下の並びです。通常であればWindowsキーが置かれる位置に、代わりに「G」の1文字が刻まれたキーが配置されています。さらにキーボードの左下、パームレスト側には「Googlebook」のロゴが入っていました。
このキーの扱いは、ChromeOS機にあった検索キー(ランチャーキー)の後継と考えるのが自然です。Aluminium OSはGeminiをシステムの層に組み込む設計とされているため、押した瞬間にアシスタントが立ち上がる導線になっている可能性があります。Windowsキーの位置を明け渡すというのは、パソコンの入力体系の中で「呼び出す相手」がOSからAIへ移りつつあることを、そのまま見せているとも言えます。
刻印まで含めた仕上がりから見て、この画像はかなり完成に近い段階のものです。もっともレンダーである以上、量産品で細部が変わる余地は残ります。
Chromebookを畳んで「Googlebook」に賭ける
そもそもGooglebookとは何かを整理しておきます。Googleは2026年5月12日に開催した「The Android Show: I/O Edition」で、Androidをベースにしたデスクトップ向けOSであるAluminium OSと、それを載せる新しいノート型端末のブランドとしてGooglebookを発表しました。消費者向けの領域ではChromeOSを置き換える扱いで、Chromebookという名前は事実上たたむことになります。
Aluminium OSはAndroid 17を土台にしており、Play Storeのアプリと本体のChromeブラウザーがそのまま同居します。ChromeOSがブラウザーを中心に据えていたのに対し、Googlebookはアプリの資産をAndroid側から持ち込む設計です。Gemini前提の作りになっている点も含めて、名前だけの変更ではありません。
端末を作るのはAcer、ASUS、Dell、HP、Lenovoの5社で、いずれも従来Chromebookを手がけてきたメーカーです。搭載されるプロセッサはIntel、Qualcomm、MediaTekの3陣営が想定されており、x86とArmが並走する構成になります。狙う価格帯は999ドル(約16万円)を超えるプレミアム帯とされ、安価な教育向けで築いてきた市場とは別の場所を取りにいく構えです。
※1ドル159円換算
ここが今回の流出画像を面白くしている部分でもあります。Lenovoが最初に見せてきたのが、クラムシェルだけでなく2-in-1タブレットまで含む3機種構成だったという点は、Googlebookが単なる「安いノート」ではなく、WindowsノートやMacBookと正面から並ぶカテゴリーとして設計されていることを示しています。
お披露目は8月12日か、それとも秋のIFAか
Googleは8月12日にニューヨークで「Made by Google」を開催します。ここで登場するとみられているのはPixel 11シリーズ、Pixel Watch 5、そして同社初の紛失防止タグであるPixel Tagです。スマートフォンとウェアラブルが主役の回で、Googlebookの詳細まで踏み込むかどうかは読めません。
有力なのは、秋に別枠の発表機会を設ける流れです。9月4日からベルリンで開幕するIFA 2026は、Lenovoをはじめとする各社が新しいパソコンを持ち込む場ですので、Googlebookの実機がそこで並ぶ展開は十分に考えられます。Googlebook自体の市場投入時期も、当初から今秋とされてきました。
つまり8月はPixel、9月以降がGooglebookという二段構えです。今回の画像が8月12日の直前というタイミングで出てきたのは、その二段目の存在を思い出させる効果もありました。
まとめ
Lenovoが手がけるGooglebook第1弾のレンダー画像には、クラムシェルノート2機種、Dolby Atmos対応でスタイラスに対応する2-in-1タブレット、AIボタン付きの無線マウスが写っていました。Windowsキーの位置に「G」キーを置いた構成は、Aluminium OSがGeminiを中心に据えていることの分かりやすい表れです。仕様や価格は不明のままですが、8月12日のMade by Googleを挟んで、9月のIFA前後には具体的な姿が見えてくるはずです。
