HMDが、エントリー向けの新型スマートフォン「HMD Arc 2」をタイで発表しました。2024年に登場した「HMD Arc」の後継にあたるモデルです。新しいカラーを用意して装いを改めた一方で、画面やカメラといった基本仕様は先代をほぼそのまま受け継いでいます。数少ない更新点はプロセッサで、より新しい世代のチップに置き換えられました。発売は7月20日、タイ市場向けに2種類のストレージ構成で展開されます。

位置づけは先代の正常進化モデル

Arc 2は、2024年に投入されたArcの流れをくむ廉価スマートフォンです。新色の追加で見た目の印象は変わったものの、本体のデザインや中身の構成は先代から大きく踏み込んだ変更がありません。低価格帯の定番モデルを、部品の世代交代に合わせて手堅く更新した一台と捉えると分かりやすいでしょう。派手な新機能で勝負するのではなく、必要十分な装備を抑えた価格で届けることに軸足を置いています。

実質的な変更点はプロセッサの世代交代

先代との最も大きな違いは、頭脳となるプロセッサにあります。ArcではUnisoc製の「SC9863A」を採用していましたが、Arc 2ではこれを新しい「Unisoc T603」へと切り替えました。T603はエントリー向けのチップで、12nmの製造プロセスで作られ、動作クロックは最大1.8GHzです。ハイエンド機のような高い処理性能を狙うものではなく、通話やメッセージ、軽いアプリの利用といった日常的な用途を無理なくこなすための構成といえます。

メモリは4GB、内蔵ストレージは64GBと128GBの2種類から選べます。容量が足りない場合はmicroSDカードでの拡張にも対応しており、写真や音楽をたくさん保存したい人でも安心して使えます。

画面・カメラ・電池は先代を踏襲

そのほかの仕様は、おおむね先代のArcを引き継いでいます。ディスプレイは6.52型のIPS液晶で、解像度はHD+、リフレッシュレートは60Hzです。画面上部には水滴型のノッチを備えます。ソフトウェアには、エントリー向けの端末に最適化した軽量版Android「Android 14 Go Edition」を搭載します。

カメラは、背面がメインの1300万画素シングル構成、前面が500万画素です。バッテリー容量は5,000mAhで、充電は10WのUSB-C経由となります。加えて、最近のスマートフォンでは省かれることも多い3.5mmのイヤホン端子を残しており、手持ちの有線イヤホンをそのまま使いたい人にはうれしい仕様です。

カラーと価格、発売日

Arc 2のカラーは、ダークブルーとゴールデンベージュの2色展開です。発売日はタイで7月20日を予定しています。価格は、4GB+64GBモデルが2,290バーツ(約1万1000円)、4GB+128GBモデルが2,990バーツ(約1万4500円)です。1万円台前半で手に入るこの価格設定は、初めてのスマートフォンやサブ機を探している人にとって、手を伸ばしやすい水準といえます。タイ以外の国や地域での展開については、現時点で明らかにされていません。

※1タイバーツ=4.85円で換算(2026年7月時点)

まとめ

HMD Arc 2は、先代ArcのプロセッサをUnisoc T603へ刷新しつつ、6.52型HD+液晶や5,000mAhバッテリー、3.5mmイヤホン端子といった基本仕様をほぼそのまま受け継いだエントリー向けスマートフォンです。ダークブルーとゴールデンベージュの2色で、7月20日にタイで発売されます。価格は約1万1000円からと手ごろで、性能よりも価格と使い勝手を重視する層に向いた堅実な一台に仕上がっています。