GMKtecが、ノート向けの高性能CPUをデスクトップ筐体に載せた「NEO-X1」シリーズを世界市場へ展開します。容積14.6リットルの金属筐体に一体型水冷とデスクトップ版のGeForce RTXを収めた構成で、上位のNEO-X1 ProはRyzen 9 9955HX3DとRTX 5070の組み合わせです。中国で先に立ち上がっていたシリーズが、そのまま海外市場へ降りてくる形になります。発売は8月17日、価格は2,099.99ドルからです。

モバイル向けCPUをデスクトップ筐体に載せるMODT

NEO-X1シリーズの製品名に付く「MODT」は、ノートPC向けのモバイルCPUをデスクトップ用の基板に載せる作り方を指します。消費電力とパッケージサイズを抑えられるぶん、CPU側の実装面積と冷却スペースを小さくでき、その余力をグラフィックスカードと電源に回せるという考え方です。GPUだけはノート向けではなくデスクトップ版をそのまま積むため、描画性能を落とさずに箱を縮められます。

筐体の容積は14.6リットルで、GMKtecはフルタワー型と比べて2.5分の1のサイズだと説明しています。素材はグレーグリーンの金属で、天面には持ち運び用のハンドルが渡されています。前面には電源ボタンと各種端子がまとめられており、机の下ではなく机の上に置くことを想定した作りです。

2構成の違いは3D V-CacheとGPUのクラス

用意されるのは2構成です。標準のNEO-X1はRyzen 9 9955HXにGeForce RTX 5060 Tiを合わせ、メモリー32GBとSSD 1TBで2,099.99ドル(約33万円)。上位のNEO-X1 ProはRyzen 9 9955HX3DとGeForce RTX 5070を組み合わせ、メモリー64GBとSSD 2TBで2,899.99ドル(約46万円)です。

2つのCPUはどちらも16コア32スレッドで、TSMCの4nmプロセスで作られたZen 5世代にあたります。違いは3D V-Cacheの有無で、9955HX3Dは片方のCCDに64MBのL3キャッシュが積み増されています。キャッシュ容量がフレームレートに効きやすいゲームでは差が出やすい一方、動画のエンコードやレンダリングのようにキャッシュヒット率がもともと低い処理では、価格差ほどの開きにはなりにくい部分です。RTX 5070とRTX 5060 Tiの差も含めて考えると、上位構成の800ドルの上乗せをどう見るかは用途次第と言えます。

160Wを支える一体型水冷と、工具のいらないストレージ拡張

冷却はファン3基の一体型水冷で、GMKtecはCPU側で160Wを持続的に維持できるとしています。電源回路は13フェーズ構成で、動作プロファイルを3種類から選べます。電源ユニットは850Wのフルモジュラー式です。14.6リットルという容積を考えると、電源と冷却にはかなり余裕を持たせた設計です。

ストレージはPCIe 5.0対応のM.2スロットを2基備え、合計16TBまで搭載できます。22110サイズのSSDにも対応し、交換は工具なしで行える構造です。メモリーは標準構成でDDR5-5600のデュアルチャネル32GBを積みます。小型機では拡張性が犠牲になりがちですが、この点は素直に評価できる部分でしょう。

Wi-Fi 7と8K4画面出力、OSはWindows 11 Pro

ネットワークはWi-Fi 7と2.5ギガビットEthernetの両対応です。映像出力は8K解像度で4画面までの同時出力に対応し、前面と背面の双方に端子が配置されています。OSはWindows 11 Proがプリインストールされた状態で出荷されます。

グラフィックス側はRTX 5070とRTX 5060 Tiのいずれもフレーム生成技術のDLSS 4.5に対応しており、14.6リットルの箱でAAAタイトルを動かすという前提には合った構成です。

発売は8月17日、事前登録で50ドル引き

グローバル販売の開始は太平洋時間8月17日0時、日本時間では同日の16時です。GMKtecは公式サイトで事前のメール登録を受け付けており、登録者には50ドル(約7,900円)の早期割引が案内されます。上に挙げた価格は米国向けストアの表示で、同社は欧州、英国、日本などの地域別ストアも構えています。

※1ドル157円換算(2026年8月4日時点)

まとめ

GMKtecのNEO-X1シリーズは、14.6リットルの金属筐体にノート向けRyzen 9とデスクトップ版GeForce RTXを収めた小型デスクトップです。標準のNEO-X1はRyzen 9 9955HXとRTX 5060 Tiで2,099.99ドル、上位のNEO-X1 ProはRyzen 9 9955HX3DとRTX 5070で2,899.99ドル。ファン3基の一体型水冷でCPU 160Wを持続し、PCIe 5.0のM.2を2基、Wi-Fi 7、2.5ギガビットEthernetを備えます。グローバル発売は8月17日で、事前登録者には50ドルの早期割引が用意されます。