エレコムが2026年8月26日、静音設計を5年ぶりに見直したワイヤレスキーボード「TK-QT11FMM」「TK-QT11MMM」の2シリーズを発表しました。発売は8月下旬です。同社の通常モデルと比べて打鍵音を90パーセント低減しつつ、これまで弱点とされてきた打鍵感を作り直したのが今回の主眼です。Bluetoothと2.4GHz無線の両対応で最大3台まで登録でき、店頭実勢価格は4,880円からとなっています[1][2]。
静音キーボードの弱点だった打鍵感を作り直した
エレコムが今回の再設計で解いたのは、静音キーボードにつきまとう「静かだが打っている感触が乏しい」という問題です。同社は前モデルにあたるTK-FBM118SK/TK-FBM117SKシリーズで打鍵感が課題だったと認めたうえで、キーの軸、内部空間、ラバーといった構成要素を1から見直したと説明しています[1][2]。
その結果、同社の通常モデルであるTK-FCM062BKと比較して打鍵音を90パーセント低減し、静音性としっかりした打鍵感の両立にこぎつけたとしています。静音設計そのものの刷新は5年ぶりです[1][2]。
キースイッチは、キートップをラバードームで支えるメンブレン方式です。キーピッチは19mmとフルサイズ相当を確保し、キーストロークは2.2mmとなっています[3]。静音キーボードでは打鍵音を抑えるためにストロークを浅くする手法もありますが、この製品は数値上は一般的なメンブレンキーボードの範囲に収まっています。
Bluetoothと2.4GHz無線で最大3台、Copilotキーも用意
接続まわりは、3つのチャンネルにそれぞれBluetoothとUSB2.4GHz無線のどちらかを割り当てられる方式です。初期設定はCH1とCH2がBluetooth、CH3がUSB2.4GHz無線となっており、付属のELECOM Bridge E USBレシーバーはペアリング済みの状態で同梱されます[1][2]。
CH1とCH2でもUSB2.4GHz無線を使いたい場合は、別売のELECOM Bridge E USBレシーバー(M-ER10GY)などを追加で用意する必要があります。このレシーバーは2026年8月にエレコムが発売したもので、同社製のマウスやキーボードを最大7台まで1つのレシーバーに集約できる仕様です[4]。レシーバーを紛失したときの交換用としても使えるため、周辺機器をエレコムで揃えている人にとってはUSBポートの節約になります。
対応OSはWindows、macOS、iOS、iPadOS、ChromeOS、Androidと幅広く、iOSとiPadOS、AndroidはBluetooth接続のみの対応です。接続されたOSを識別して入力モードを自動で切り替える機能も入っています[1][2]。
スペースキー列の右側にはCopilotキーを配置し、Windowsに搭載されたAIアシスタント機能を一押しで呼び出せます。ほかに、傾斜角を2段階で調整できるスタンド、飲み物をこぼした際に本体裏面から排出する排水機構(防水設計ではありません)、電池の消耗を防ぐ電源スイッチとLEDランプを備えます。電源は単4形電池2本の交換式です[1][2]。フルサイズモデルの電池寿命は、アルカリ乾電池使用時で最長約2年6カ月が目安とされています[3]。
テンキー付きフルサイズと省スペースのミニ、価格は4,880円から
ラインアップは2タイプです。テンキーを備えたフルサイズのTK-QT11FMMは108キーに11キーを加えた構成で、独立した8種類のマルチファンクションキーを搭載します。本体サイズは幅約436mm、奥行約133mm、高さ約24mm(スタンドを含まず)、重量は約595gです[3]。
省スペース設計のミニサイズTK-QT11MMMは、専用キーを押すだけでメディア再生や音量調整を実行できるマルチファンクションキーを9種類備えます。どちらのタイプも大型のエンターキーを採用し、誤入力を抑えた配列としています[1][2]。
カラーはいずれもブラックとホワイトの2色展開です。価格は次のとおりで、いずれも店頭実勢価格になります[1][2]。
| 型番 | タイプ/色 | 価格 |
|---|---|---|
| TK-QT11FMMBK | フルサイズ/ブラック | 4,980円(税抜4,527円) |
| TK-QT11FMMWH | フルサイズ/ホワイト | 4,980円(税抜4,527円) |
| TK-QT11MMMBK | ミニ/ブラック | 4,880円(税抜4,436円) |
| TK-QT11MMMWH | ミニ/ホワイト | 4,880円(税抜4,436円) |
なお、エレコムの製品ページに記載されているフルサイズモデルの標準価格は税込7,656円で、店頭実勢価格とは開きがあります[3]。実際に購入する際は実売価格を確認したいところです。
環境面では、自社の環境認定基準を満たした製品に付与されるTHINK ECOLOGYマークの対象で、包装容器を紙、ダンボール、ポリ袋のみで構成しています[1][2]。
まとめ
エレコムの新しい静音キーボードは、5年ぶりに静音設計を刷新し、通常モデル比で打鍵音を90パーセント低減しながら打鍵感を作り直した点が中心です。Bluetoothと2.4GHz無線で最大3台を登録でき、Copilotキーや排水機構、角度調整スタンドといった実用機能もひととおり揃っています。テンキー付きフルサイズが4,980円、ミニサイズが4,880円という店頭実勢価格を考えると、静かに打てるキーボードを共有オフィスや自宅の深夜作業向けに探している人には手を出しやすい1台になりそうです。
出典[1]:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001517.000026881.html
出典[2]:https://www.elecom.co.jp/news/new/20260826-07/
