Nothingのサブブランドである CMF が、新しいオーディオ製品「Clip Pro」を2026年8月4日に発表します。公式Xが製品名と日付を明示した一方、中身についてはティーザー映像に映るグリルと配色以外ほとんど伏せられたままです。名前が示すとおり、耳に挟むクリップ型のオープンイヤー機ではないかという見方が出ています。
公式Xが出したのは名前と日付だけ
一連のティーザーは7月27日に始まりました。最初の投稿はポケモンのププリンを使ったもので、CMFと親ブランドのNothingが発表前によく使う手口です。続いて7月30日、公式Xアカウントが「Not yet. But soon.」という短い文とともに、銅色に仕上げられた丸みのある一体成型のレンダリング画像を公開しました。表面には細かい穴の開いたグリルが見えます。
同じ日に投稿された2本目で、ようやく製品名と日付が出ます。文面は「Clip Pro. 4 August」。添えられた短い動画には、白とコーラルの2色でグリル部分が映っていました。発表時刻は米東部時間の8月4日午前9時とされており、日本時間では同日の夜22時にあたります。
Nothingの共同創業者であるAkis Evangelidis氏は、この製品がCMFにとって新しいカテゴリーになると述べ、その後スピーカーの絵文字を使った返信でオーディオ関連であることを示唆しました。カテゴリーが新しいという言い方は、既存のBudsシリーズの延長ではないことを意味します。
クリップ型オープンイヤーという見方
製品の正体について最初に踏み込んだのは、X上のリーカーであるDr. Android(@Teknovist)です。同氏はClip Proがクリップ型のオープンイヤーイヤホンであり、Motorolaの「Moto Buds Loop」に近い形になると主張しています。耳の中や上に載せるのではなく、耳の軟骨を挟み込んで固定する方式です。ただしCMFはこの説明を認めていません。
このカテゴリーは、耳の穴をふさがないため周囲の音が自然に聞こえる点が特徴で、ランニングや屋外での作業と相性が良いとされています。裏返せば遮音は期待できず、低音の量感も密閉型には及びません。各社が同じ形状に集まっている状況を考えると、CMFが参入すること自体は不思議ではありません。
シンガポールの認証に現れた型番
発表前の裏付けとして挙がっているのが、シンガポールのIMDA(情報通信メディア開発庁)の認証情報です。ここに型番B189として「CMF Clip Pro」が登録されており、区分はワイヤレスBluetoothイヤホンとされています。認証は各国の販売準備に伴う手続きなので、製品が実在し出荷が近いことを示す材料になります。
一方で価格と詳細スペックは、CMFから一切公表されていません。ドライバー構成、再生時間、防水等級、対応コーデックといった判断材料はすべて8月4日待ちです。ケース側の操作系についても、既存の「CMF Buds Pro 2」がケース上面のスマートダイヤルでノイズキャンセリングや音量、再生操作を扱う設計になっているため、同じ思想が持ち込まれる可能性はありますが、現時点で確認できる情報ではありません。
CMFのオーディオ製品にとっての位置づけ
CMFはNothingが低価格帯向けに立てたブランドで、オーディオではBudsシリーズを軸に展開してきました。いずれもカナル型で、価格を抑えつつ操作系や仕上げに独自色を出す作りです。ここにオープンイヤーが加わるとすれば、同じ価格帯の中で用途によって選び分けられる構成になります。
新カテゴリーという表現をEvangelidis氏があえて使ったことからも、Clip Proは既存ラインの派生ではなく、装着方式そのものが違う製品として位置づけられていると読めます。発表まで数日ですので、価格がどこに置かれるかが最大の焦点になりそうです。
まとめ
CMFの新製品「Clip Pro」は、2026年8月4日、日本時間の夜に発表されます。公式に確定しているのは名前と日付、そして白とコーラルを含む配色までで、クリップ型のオープンイヤーという中身はまだ観測にとどまります。シンガポールのIMDA認証に型番B189で登録済みという事実はありますが、価格やスペックの判断は発表を待つ必要があります。
