充電器やモバイルバッテリーを手がけるCIOが、2026年7月1日に発表会「CIO UPDATE 2026 挑む、広がる」を開き、今後発売予定の新製品15種類と国産充電器プロジェクトの進捗を明らかにしました。USB-Cケーブルを内蔵した巻き取り式バッテリーや、USBポートを組み込んだ壁コンセントなど、日常の充電まわりを刷新する製品がそろいます。あわせて東京・原宿では10周年記念のポップアップイベントも開催します。

創業10周年の節目に15製品を公開

CIOは大阪府守口市に本社を置く充電機器メーカーで、代表取締役社長は中橋翔大氏です。2026年1月に創業10年目を迎えており、今回の発表会はその節目に合わせたものになります。「挑む、広がる」というテーマの通り、充電器やモバイルバッテリーといった主力カテゴリーだけでなく、壁コンセントや車載向け、デスク向けの2in1充電器、フットライトまで、用途を広げたラインアップが並びました。

発表された製品の多くが2026年8月から秋にかけての発売を予定しており、実売はこれからですが、価格や時期の目安が具体的に示された点が今回の特徴です。

巻き取り式ケーブルと半固体系バッテリーが軸に

新製品の中心にあるのが、USB-Cケーブルを本体に収納できる「Built in CORD REEL」シリーズです。ケーブルを巻き取って持ち運べるため、別途ケーブルを用意する手間を減らせます。モバイルバッテリー「SMARTCOBY Ex06 Wireless2.2 Built in CORD REEL」はケーブル内蔵に加えてワイヤレス充電にも対応し、100W出力に対応する「SMARTCOBY Ex07 Built in CORD REEL 100W」も控えています。

バッテリーの安全性を高める取り組みも続きます。薄型モバイルバッテリー「SMARTCOBY ULTRA SLIM SS5K」は、発火リスクを抑えやすいとされる半固体系セルを採用しました。CIOはこれまでも半固体系バッテリーを主力に据えており、その路線をさらに広げる位置づけです。

充電器では、65W出力で2ポートを備える「NovaPort DUOⅢ 65W2C」が登場します。持ち運びやすい2ポート構成は、ノートPCとスマートフォンをまとめて充電したい場面で使いやすい定番の形です。

壁コンセントやデスク向けにも展開

今回のラインアップで新鮮なのが、USB-CやUSB-Aポートを組み込んだ壁コンセント「Polaris WALL」シリーズです。「Polaris WALL 65W2C」「Polaris WALL 65W1C1A」「Polaris WALL SLIM」の3モデルが用意され、壁の差込口そのものをUSB充電に対応させる発想の製品になります。設置には電気工事が伴う点には注意が必要ですが、ケーブルやアダプターを減らして配線をすっきりさせたい人には魅力的です。

このほか、ケーブル内蔵のデスク向け2in1充電器「Polaris CUBE DESK 2in1 Built in CORD REEL」や、旅行向けの「Polaris CUBE TRAVEL Built in CORD REEL」、車のシガーソケットで使う「NovaPort DUO 65W2C Built in CORD REEL for CAR」など、置き場所や移動シーンに合わせた製品も加わります。手ごろな価格帯のモバイルバッテリー「Mate Powerbank004」「Mate Powerbank005」もそろい、価格重視の層まで幅広くカバーする構成です。

発売予定時期と価格

日本国内での発売予定時期と予定価格(いずれも税込)は次の通りです。一部の製品は価格や時期が今後変わる可能性があります。

製品名 発売予定時期 予定価格(税込)
NovaPort DUOⅢ 65W2C 2026年秋頃 調整中
SMARTCOBY Ex06 Wireless2.2 Built in CORD REEL 2026年9月頃 11,290円
SMARTCOBY ULTRA SLIM SS5K 2026年9月頃 8,980円
SMARTCOBY Ex07 Built in CORD REEL 100W 2026年秋頃 16,900円
Mate Powerbank004 2026年8月頃 3,520円
Mate Powerbank005 2026年秋頃 4,980円
Polaris WALL 65W2C 2026年秋頃 未定
Polaris WALL 65W1C1A 2026年秋頃 未定
Polaris WALL SLIM 2026年秋頃 未定
NovaPort DUOⅡ 70W2C Built in CORD REEL 2026年秋頃 6,980円
Polaris CUBE DESK 2in1 Built in CORD REEL 2026年秋頃 19,800円
Polaris CUBE TRAVEL Built in CORD REEL 2026年9月頃 7,980円
NovaPort DUO 65W2C Built in CORD REEL for CAR 2026年9月頃 11,290円
CIO FootLight 2026年秋頃 6,980円

国産充電器プロジェクトも前進

発表会では、2026年1月から進めている国産充電器プロジェクトの近況も共有されました。いきなり完成品すべてを国内で製造するのではなく、まずは完成品に近い後工程から国内で担い、発熱などの技術的な課題に向き合いながら、国内メーカー部品の採用範囲を段階的に広げていく方針です。プロジェクトには、電気・電子分野で知られるYouTuberのイチケン氏が開発協力として参加しています。海外生産が主流の充電器で国内製造を志向する取り組みで、段階的な計画である点は理解しておきたいところです。

原宿で体験型ポップアップも開催

CIOは製品の「発表の場」と「体験の場」を分けて設計しており、発表会の翌日から一般向けのポップアップイベント「CIO POP-UP STORE TOKYO 10th ANNIV.」を開きます。会期は2026年7月2日から7月5日までで、会場はWITH HARAJUKU 3階のLIFORK HARAJUKU、開催時間は11時から19時までです。

会場では夏から秋に発売予定の新製品を先行展示するほか、既存製品を実際に試せる「タッチ&トライ」コーナーや、AIアバター「シオ」との対話体験を用意します。6,000円以上購入した来場者には、期間限定の「CIO Cafe」で使えるドリンクチケットが配られます。各日夜にはファン向けのオフ会も無料で開催され、記者向け発表会にはゲストとしてコスプレイヤーの伊織もえ氏も登場しました。オンライン中心で製品を届けてきた同社が、質感やサイズ感を直接伝える場をつくる狙いがうかがえます。

まとめ

CIOは10周年に合わせて、巻き取り式ケーブル内蔵バッテリーや半固体系セルの薄型バッテリー、USBポート内蔵の壁コンセント「Polaris WALL」など15製品を発表しました。多くは2026年8月から秋の発売予定で、価格の目安も示されています。充電まわりをすっきりさせたい人は、原宿のポップアップで実物を確かめてから発売を待つのも良さそうです。