ASUS JAPANが、ゲーミングブランドROG(Republic of Gamers)から有機ELゲーミングモニターを2機種投入しました。34型ウルトラワイドの「ROG Strix OLED XG34WCDMS」と、26.5型の「ROG Strix OLED XG27AQDMES」です。どちらもQD-OLEDパネルを採用し、7月24日から全国の家電量販店とECサイトで順次販売が始まっています。価格は34型が152,820円、26.5型が71,820円です。

34型ウルトラワイドは280Hz駆動

上位にあたるXG34WCDMSは、3,440×1,440ドット表示の34型パネルを1800Rの緩やかな曲面に仕上げたモデルです。リフレッシュレートは最大280Hz、応答速度は0.03ms(GTG)で、フレームの切り替わりが激しい対戦型のタイトルでも残像を抑えた表示を狙っています。

パネルはタンデム構造のRGB QD-OLEDで、コントラスト比は1,500,000対1、色域はDCI-P3カバー率99パーセントに達します。色差はDelta E 2未満、階調は10bitで、VESA DisplayHDR 500 True Blackにも準拠しました。ゲームだけでなく写真や動画の編集に使っても通用する色再現性を備えたパネルと言えます。

サブピクセルの並びも見どころです。ROGはこのパネルにRGBストライプ配列を採用しており、赤・緑・青のサブピクセルが縦一列に並びます。Windowsのフォント描画(ClearType)と相性が良い並び方なので、有機ELで指摘されがちな文字の色にじみが起きにくく、テキスト主体の作業でも輪郭がくっきり出ます。

有機ELの弱点を補うBlackShieldフィルム

XG34WCDMSでASUSが前面に押し出しているのが、パネル表面に貼られた新素材の「BlackShield」フィルムです。従来のQD-OLEDパネルと比べて硬度が上がり、耐傷性はおよそ2.5倍になったとしています。有機ELパネルは表面が繊細で拭き掃除にも気を遣いますが、この点の不安を減らす狙いがあります。

もう1つの効果が黒の見え方です。QD-OLEDは明るい部屋で使うと黒が紫がかって浮いて見えることがありますが、BlackShieldはこれを補正し、体感できる黒レベルを最大40パーセント向上させるとしています。照明を落とせない環境でもコントラストを保ちやすくなります。

焼き付き対策も一通りそろっています。「ASUS OLED Care Pro」としてピクセルクリーニングや画面の微小移動、タスクバーの輝度低減などをまとめたほか、「Neo近接センサー」がユーザーの離席を検知して画面を黒表示へ切り替えます。検知距離はメニューから調整でき、戻れば表示は即座に復帰します。内部にはカスタムヒートシンクとエアフロー設計を組み込み、保証期間は3年です。

接続性と2画面運用の使い勝手

映像入力はDisplayPort 1.4(DSC対応)が1系統、HDMI 2.1が2系統、加えて15Wの給電に対応するUSB Type-Cを1系統備えます。USB 3.2 Gen1のType-Aハブも3ポート用意されており、周辺機器をモニター側にまとめられます。

キーボードとマウスを1組で2台のPCに使い回せるAuto KVMにも対応しました。ゲーミングPCとノートPCを並べて使う人や、配信環境を組む人には実用的な機能です。表示領域を24.5型や27型相当に切り替えるアスペクト比調整も用意され、小型モニターに慣れた競技志向のプレイヤーが視野を絞る使い方もできます。

26.5型モデルは71,820円で240Hz

もう一方のXG27AQDMESは、2,560×1,440ドット表示の26.5型QD-OLEDを搭載したエントリー寄りのモデルです。リフレッシュレートは240Hz、応答速度は同じく0.03ms(GTG)、コントラスト比1,500,000対1、DCI-P3カバー率99パーセントという構成で、上位機の素性を価格を抑えて持ってきた形になります。

こちらもASUS OLED Care ProとNeo近接センサーを搭載します。残像を抑えるExtreme Low Motion Blur(ELMB)とHDR10表示に対応し、可変リフレッシュレートはG-SYNC CompatibleとAMD FreeSync Premiumの両方が使えます。

スタンドはチルトとスイーベル、0から110mmの高さ調整、上下90度のピボットに対応します。縦位置での利用も想定した作りです。映像入力はDisplayPort 1.4(DSC対応)が1系統とHDMI 2.1が2系統で、上位機にあるUSB Type-CやUSBハブは省かれています。

まとめ

ROG Strix OLED XG34WCDMSとXG27AQDMESは、QD-OLEDの高いコントラストと0.03msの応答速度を土台に、有機ELの弱点だった傷への弱さ、明るい部屋での黒浮き、焼き付きへの不安をそれぞれ補った2機種です。34型のXG34WCDMSは280Hz駆動とBlackShieldフィルム、Auto KVMまで盛り込んで152,820円、26.5型のXG27AQDMESは240Hz駆動で71,820円と、価格帯と用途がはっきり分かれています。文字の見やすさに配慮したRGBストライプ配列を採用している点もあり、ゲーム専用機ではなく普段使いのメインモニターとして選びたい人にも検討しやすい構成です。