Dellは、ゲーミングモニター「Alienware AW3926QW」をアジアの複数地域で発売しました。39インチで5120×2160(5K2K)の解像度を持ち、LG Display製のRGBストライプ型タンデムOLEDパネルを採用した点が特徴です。日本での価格は191,980円(税込)で、同じ製品でも地域によって価格差が大きいことも話題になっています。今回はその中身と、市場ごとに開いた価格を整理します。

世界初、39型5K2KのRGBストライプOLED

AW3926QWは、39インチの湾曲したウルトラワイド画面に5120×2160の5K2K解像度を詰め込んだモデルです。画面の湾曲は1500Rで、視界を包み込むような見え方を狙っています。

パネルはLG Displayの第4世代タンデムOLEDで、赤・緑・青のサブピクセルを並べる「RGBストライプ」配列を採用します。タンデムOLEDは発光層を積み重ねて明るさや寿命を高める方式です。従来のWOLEDは白いサブピクセルを加えて輝度を補ってきましたが、文字の輪郭に色のにじみが出やすいという弱点がありました。AW3926QWは白を使わない純粋なRGB配列とすることで、文字表示の鮮明さを高め、Windowsのデスクトップ作業でも見やすくなるとしています。

同じ5K2Kパネルを使うLGの「39GX950B-B」と比べると、違いは表面処理とサブピクセルの構成にあります。LG機がつや消し(マット)仕上げで白サブピクセルを使うのに対し、Alienware機は光沢(グレア)仕上げで純RGB配列を採用します。光沢面は映像のコントラストや色の鮮やかさを引き立てやすい一方、映り込みは出やすくなるため、設置環境によって好みが分かれる部分です。

165Hzと330Hzを切り替えるデュアルモード

リフレッシュレートは標準で165Hzに対応します。加えて、解像度を2560×1080に落とすことで最大330Hzで駆動する「デュアルモード」を備え、精細さを取るか、動きの滑らかさを取るかを用途に応じて切り替えられます。競技性の高い対戦ゲームでは高リフレッシュ、映像やRPGでは高解像度、といった使い分けが想定されます。

明るさは全画面表示で最大330ニト、HDR時のピーク輝度は最大1,300ニトとされています。OLEDは黒の締まりとコントラストに強みがあり、暗部の多い映像やゲームで持ち味を発揮しやすい方式です。

地域で大きく開いた価格

今回のニュースで目を引くのは、同じ製品でありながら地域ごとの価格差が大きい点です。日本での価格は191,980円(税込)で、米国で見込まれている希望小売価格の1,099ドル(約18万円、税別)に近い水準です。韓国もおよそ1,222ドル(約20万円)相当で、日本と近い価格帯に収まっています。

一方で、台湾は約2,350ドル(約38万円)、中国本土は約1,914ドル(約31万円)、香港は約1,785ドル(約29万円)相当と、地域によっては米国の想定価格の倍前後に達します。為替や税制、流通の違いが背景にあるとみられますが、購入する国や地域によって負担が大きく変わる形です。※1ドル=161円換算(2026年7月3日時点)

北米と欧州での正式な発売時期は、現時点では明らかにされていません。参考として、同じ5K2Kパネルを採用するLGの39GX950B-Bは、米国で1,799.99ドル(約29万円)で販売されています。

まとめ

Alienware AW3926QWは、39インチの5K2K画面にLG Display製のRGBストライプ型タンデムOLEDを組み合わせ、文字の鮮明さと光沢仕上げの映像美を狙った大型ウルトラワイド機です。標準165Hzと最大330Hzを切り替えるデュアルモードや、HDRピーク1,300ニトの高輝度も備えます。日本では191,980円(税込)とアジアの中では比較的手に取りやすい価格ですが、地域による価格差は大きく、購入を検討する際は市場ごとの条件も見ておきたいところです。