Googleは対話型AI「Gemini」から外部サービスを直接呼び出せる「アプリ連携」機能を拡張し、新たに14のサービスへ対応したと発表しました。仕事の管理ツールから生活関連のサービスまで幅広い分野が加わり、チャット画面を離れずに済ませられる作業の幅が広がっています。
追加された14サービス
今回追加されたのは、Airtable、monday.com、Linear、PandaDoc、Wispr AI、Zohoという仕事・生産性向けの6サービスに加え、Adobe(Photoshop、Lightroom、Express、Fireflyを含む)、Picsart、Squarespace、Webflowという制作系の4サービス、さらにApartments.com、Experian、Peloton、SeatGeekという生活系4サービスの合計14件です。プロジェクト管理や文書作成、デザイン編集といった業務用途に加え、賃貸物件探し、信用情報の確認、フィットネス記録の参照、イベントチケットの購入といった日常の用途までを、Geminiとの対話の中でまとめて扱えるようになります。
利用者はGeminiの設定画面から個別に連携をオンにするか、会話中にサービス名を「@」に続けて入力して呼び出す方法のいずれかを選べます。たとえば、Airtableで管理している案件情報をGeminiに要約させてからPandaDocで契約書の草案を作らせる、といった複数サービスをまたいだ一連の作業を、アプリを切り替えずに1つの会話の中で進められるようになります。
大半は米国・英語ユーザー限定
追加された14サービスのうち10サービスは、利用条件が米国在住・英語設定・個人アカウント・18歳以上に限定されています。一方でmonday.comは仕事用・学校用アカウントでも利用でき、Wispr AIは両サービスが対応している地域であれば米国以外でも使えるなど、一部のサービスは制限が緩やかです。日本を含むその他の地域では、当面は追加分の大半が利用できない形となっています。
エージェント機能「Gemini Spark」とも連動
追加されたサービスの一部は、Geminiのエージェント機能「Gemini Spark」にも対応しています。これにより、ユーザーがその場でのやり取りを終えたあとも、依頼したタスクをバックグラウンドで継続的に処理させることが可能になります。単発の質問応答にとどまらず、複数の手順にまたがる作業をGeminiに任せられる場面が増えていく見込みです。
Geminiのアプリ連携機能は、これまでにもGoogle自社サービスとの統合を中心に段階的に対象範囲を広げてきましたが、今回はAdobeやmonday.comのような第三者サービスへの対応強化に力点を置いた点が特徴です。生活系サービスについても、Pelotonでのトレーニング履歴を踏まえて運動計画を相談したり、Apartments.comの物件情報をもとに引っ越し先の候補を絞り込んだりと、日常の意思決定をチャット上でまとめて完結させる使い方が想定されます。
まとめ
Googleは「Gemini」のアプリ連携先を14サービス追加し、仕事の効率化ツールから生活系サービスまで対応範囲を広げました。追加分の多くは米国・英語ユーザーが対象となっており、日本のユーザーがすぐに利用できるわけではありませんが、対話からそのまま外部サービスを操作できる体験がGeminiのエコシステム全体でさらに拡大していることを示す動きといえます。
参考: [1] https://blog.google/innovation-and-ai/products/gemini-app/new-connected-apps-gemini/
