Samsungの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold 8 Ultra」の情報が、各所のリークや報道で出そろってきました。開いた状態で約4.5mmという薄さに、2億画素の主力カメラやSnapdragon 8 Elite Gen 5を組み合わせた構成が取り沙汰されています。発表は7月とみられ、256GBモデルで1,999.99ドル(約32万円)からという価格が伝えられています。現時点では未発表のため、内容は今後変わる可能性があります。

「Ultra」へと名を変える次期フォルダブル旗艦

今回の世代で目を引くのが、製品名の変化です。各種の認証情報や供給網の報告では、型番「SM-F976」が「Galaxy Z Fold 8 Ultra」として扱われており、2019年から続いてきた素の「Z Fold」という呼び方に「Ultra」が加わる形になります。あわせて、内側の画面をより横長にした派生モデル「Z Fold 8 Wide」の存在も報じられており、折りたたみの選択肢を広げる狙いがうかがえます。

背景には、競争の激化があります。Appleが年内にも初の折りたたみ端末を投入するとのうわさがあり、これが実現すれば、Samsungにとっては自社の折りたたみが初めてAppleと正面から競う場面になります。完成度で先行してきたSamsungが、どう優位を保つかが問われる世代になりそうです。

約4.5mmの極薄ボディと折り目の少ない内側ディスプレイ

リークされた図面によると、本体サイズは開いた状態で158.4×143.2×4.5mm、畳んだ状態で158.4×72.8×8.9mmとされ、前モデルとほぼ同じ寸法に収まります。開いたときの薄さ4.5mmが正しければ、2026年の折りたたみの中でも屈指の薄型です。素材はアルミ合金のフレームを採用し、防塵・防水はIP48等級(粉じんと水に対する保護の度合いを示す規格)、指紋認証は側面のボタン一体型、外側画面はCorningのGorilla Glass Victus 2で保護されるとみられます。

画面は、外側が6.5インチ、内側が8インチのLTPO有機EL(消費電力を抑えるため場面に応じて書き換え速度を変える方式)です。書き換え速度はいずれも1〜120Hzの範囲で変化し、ピーク輝度は最大2,600ニトに達するとされます。注目は内側ディスプレイで、新しいヒンジ(折り曲げ機構)と改良パネル、極薄ガラスを二重に重ねる構造により、画面中央の折り目をほぼ感じさせない仕上がりが期待されています。SamsungグループのSamsung DisplayはCES 2026で折り目のないパネルを披露しており、その成果が反映される可能性があります。一方で、スタイラスペン「Sペン」には対応しないとの見方も出ています。

200MPカメラとSnapdragon 8 Elite Gen 5、5,000mAh電池

カメラは、手ぶれ補正付きの200MP主力カメラに、50MPの超広角、3倍光学ズームに対応する10MPの望遠を組み合わせる構成が伝えられています。内側・外側の両方に10MPの自撮り用カメラを備え、動画は全カメラで4K・60fpsのHDR撮影に、主力と超広角は8K・30fpsにも対応するとされます。

頭脳にあたるチップは、QualcommのSnapdragon 8 Elite Gen 5(Galaxy向け版)とみられ、メモリは12GBまたは16GB、保存容量は256GB・512GB・1TBが想定されています。通信はWi-Fi 7やBluetooth 6.0、UWB(近距離で位置を精密に把握する無線)、NFCに対応し、ステレオスピーカーはDolby Atmosをサポートします。電池容量は5,000mAhで、有線で最大45W、ワイヤレスはQi2.2規格で最大20W、ほかの機器に電力を分ける逆充電は最大4.5Wに対応すると伝えられています。

ソフトウェアと長期サポート、想定価格

ソフトウェアは、Android 17をベースにした「One UI 9.0」を最初から搭載する見込みです。Galaxy S26シリーズで導入された「Galaxy AI」の機能に加え、さらに踏み込んだAI機能が盛り込まれる可能性があります。サポート面では、基本ソフトとセキュリティ更新を最長7年間提供するとみられ、長く使い続けたい人にとって安心材料になります。

価格は、256GBモデルで1,999.99ドル(約32万円)からと伝えられ、前モデルと同程度の入り口に抑える見方が有力です。ただし、半導体メモリの価格上昇を背景に、容量の大きい上位構成はさらに高くなるとの観測もあります。予約は7月下旬、一般発売は8月の上旬から中旬になるとみられています。

※1ドル=161円換算(2026年6月25日時点)

まとめ

Galaxy Z Fold 8 Ultraは、開いて約4.5mmという極薄ボディに、200MPカメラやSnapdragon 8 Elite Gen 5、5,000mAh電池を詰め込んだSamsungの次期折りたたみ旗艦です。折り目の少ない内側ディスプレイや最長7年の更新提供など、完成度を一段引き上げる内容が並びます。256GBで約32万円からという価格や7月の発表が取り沙汰される一方、まだ正式発表前であり、最終的な仕様や価格は今後の公式情報を待つ必要があります。Appleの参入もうわさされるなか、折りたたみの主役がどう動くかに注目が集まります。