SAMSUNG が開発を進めているとみられる新型イヤホンの名称が、公式アプリ「Galaxy Wearable」の中から見つかりました。名前は「Galaxy Able」で、これまで同社が展開してきた密閉型の「Galaxy Buds」シリーズとは形も位置づけも異なる、耳をふさがないクリップ型になると伝えられています。7月22日に予定されるUnpackedでの発表が有力視されており、Samsungにとって初めてとなるオープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンとして注目を集めています。

アプリのコードから浮かんだ「Galaxy Able」

新しいイヤホンの存在は、Galaxy Wearableアプリの内部データから明らかになりました。アプリのコードに「Galaxy Able」という表記が含まれていたことで、発売時の製品名がほぼ固まったとみられています。

当初は既存の「Galaxy Buds」シリーズに連なる「Galaxy Buds Able」という名前が想定されていました。ところが今回見つかった記述では「Buds」が外れ、単独の「Galaxy Able」となっています。ワイヤレスイヤホンで長く使われてきたブランド名から一歩離れた形で、Samsungがこの製品を従来のイヤホンとは別のカテゴリーとして打ち出そうとしている可能性がうかがえます。

耳をふさがないクリップ型という新しい形

Galaxy Able の最大の特徴は、その装着方法にあります。耳の穴に差し込んで密閉する一般的なイヤホンとは違い、耳の外側に挟み込むクリップ型を採用するとされています。耳の穴を開けたまま音を届ける設計で、装着中も周囲の音を自然に聞き取れる点が想定される利点です。

この「オープンイヤー」と呼ばれる方式は、装着感の軽さや長時間使用時の負担の少なさを求める層に向いています。すでに他社が投入している耳を塞がないタイプと同じ方向性で、Samsungもこの流れに本格的に加わる形になります。密閉型が主力だった同社のイヤホン戦略にとって、装着スタイルそのものを広げる一手と言えます。

型番の変化が示す新カテゴリー

製品としての実在性を裏づける手がかりも出ています。報じられている型番は「SM-U600」で、2019年以降のGalaxy Budsシリーズが使ってきた「SM-R」から始まる型番の付け方から外れています。型番の頭が変わること自体が、Samsung社内でこの製品を新しい系統として扱っていることを示すサインと受け止められています。

さらに、製品に関連するとみられるバッテリーがインドの認証機関の登録データに現れていたとの情報もあります。こうした規制関連の手続きは試作段階の企画では通常行われないため、発売に向けた準備が実際に進んでいる裏づけとみられています。

Watch 9・Watch Ultra 2とともに7月22日へ

Galaxy Able の名称が見つかったGalaxy Wearableアプリには、同時にスマートウォッチの新モデル「Galaxy Watch 9」と「Galaxy Watch Ultra 2」も追加されていました。いずれも今月末のUnpackedでの正式発表が見込まれる製品です。

Unpacked は7月22日に、米国や韓国ではなくロンドンで開かれると伝えられています。折りたたみスマートフォンの新モデルやプレミアムなスマートウォッチが並ぶ大型の発表会になる見通しで、Galaxy Able もその舞台でお披露目される可能性が高そうです。イヤホン・スマートウォッチ・折りたたみと、身につける機器を一度に更新するSamsungの構えが見えてきます。

まとめ

Samsung初のクリップ型イヤホンとみられる「Galaxy Able」は、公式アプリのコードから名称が判明した段階の製品です。耳をふさがないオープンイヤー設計を採り、従来のGalaxy Budsとは異なる新カテゴリーとして「SM-U600」という新しい型番が割り当てられています。7月22日にロンドンで開かれるUnpackedでの登場が有力とみられ、Galaxy Watch 9・Watch Ultra 2と合わせたSamsungの新しいウェアラブル群の全容が、その場で明らかになりそうです。