Perplexity AIは、Proユーザー向けの新機能「Perplexity Labs」を2025年5月29日より提供開始しました[1]。広範なWeb検索と分析結果をもとに、レポート、スプレッドシート、ダッシュボード、簡易Webアプリを10分ほどで自動生成できる機能で、従来数日かかっていたリサーチや資料作成を一気に短縮するのが狙いです。あわせてiOSアプリには音声アシスト機能も追加されました[1]。
「Labs」は10分でレポートからミニアプリまで仕上げるリサーチ自動化機能
Perplexity Labsは、Pro契約者向けに公式Webサイトおよび iOS / Android アプリから利用できる新しいモードです[1]。検索ボックスで「Labs」モードを選ぶだけで起動し、Mac / Windows アプリにも近日中に対応予定だと案内されています[1]。
Labsはユーザーの依頼に対して、Web検索・コード実行・チャート作成・画像生成といったツール群を組み合わせて処理を進めます[1]。Perplexityはこれを「自分専用のAIチームがいるかのような体験」と表現しており、情報収集と成果物作成をひとつのモード内で完結させる設計です。
これまで数日単位を要していた市場調査レポートや競合分析、提案書づくりといった業務を、AIが自動で一気通貫に進めるのが特徴です。リサーチで集めた情報をそのままチャートやスプレッドシートに落とし込み、必要があれば動くミニアプリにまで仕上げる流れまでLabsの内部で完結します[1]。
Search・Research・Labsの3モードを使い分け
Perplexity Labsの提供開始にあわせて、同社は機能ラインナップの整理も進めています。従来の「Deep Research」は名称を「Research」に変更し、「Search」と「Labs」の中間に位置づけられる主要機能として再定義されました[1]。
3つのモードの使い分けは次のとおりです[1]。
- Search:数秒で簡易な回答を得るための高速モード
- Research(旧 Deep Research):3〜4分かけて信頼性の高い深い回答を得るモード
- Labs:10分以上かけて高度なファイル生成やミニアプリ開発までこなすモード
短い質問にはSearch、まとまった調査にはResearch、レポートやダッシュボードのような成果物が必要なときにはLabs、というように、目的に応じて段階的に使い分ける構造が明確になりました。AIに任せる作業の重さで時間と出力レベルが変わる、わかりやすい階層分けと言えます。
コード生成・アセット管理・ミニアプリの3本柱
Labsの中核機能としてPerplexityが挙げているのは次の3つです[1]。
コード生成では、データの構造化、数式の適用、チャート作成、テキストドキュメントやスプレッドシートの作成までを、AIが必要なコードを書いて実行しながら進めます[1]。表計算ソフトを手で開かなくても、依頼ベースで集計結果やグラフが出てくるイメージです。
アセット管理では、処理の過程で生成されたチャート、画像、CSVファイル、コードファイルなどが、すべて「Asset」タブに自動で保存されます[1]。後から個別にダウンロードして社内資料に貼り付けるといった使い方を想定した設計で、成果物の取り回しがしやすくなっています。
ミニアプリ開発は、「App」タブ内でインタラクティブなWebアプリを作成・実行できる機能です[1]。外部の開発環境を立ち上げなくても、ダッシュボード、スライドショー、簡易Webサイトなどを生成して動かせるため、プロトタイピングや社内向けツールづくりの起点として利用できます。
活用例としてPerplexityは、過去データに基づく投資戦略ダッシュボードの作成、映画のアイデアからストーリーボードや脚本までの可視化、見込み顧客リストの自動作成、時系列データのトレンド可視化などを挙げています[1]。ファイナンス、クリエイティブ、ビジネス、分析といった幅広い領域でそのまま実務に持ち込める粒度です。
公式サイトのプロジェクトギャラリーでは、Labsで作成可能な具体例が公開されており、随時更新されています[1]。アイデアの出発点として参照することで、いきなり真っ白な状態からプロンプトを考えなくて済むようになっています。
iOSアプリには音声アシスト機能も追加
Labsの提供にあわせて、Perplexityは iOS アプリに音声アシスト機能も追加しました[1]。テキスト入力に加えて音声でも会話できるようになり、アプリ内のマイクボタンをタップすれば、そのまま情報検索やアシスタント機能を呼び出せます[1]。
さらに、Apple純正の「ショートカット」やiPhoneのアクションボタンにPerplexityアシスタントを割り当てることもできます[1]。移動中や両手がふさがっている作業中でも、ボタンひとつで質問できる導線が用意された形です。今後は対応言語の拡充やさらなる機能改善が、公式X(旧Twitter)アカウント @perplexity_ai などを通じて随時アナウンスされる予定です[1]。
Perplexityは出典付きでリアルタイムに回答するAI回答エンジンとして、毎週世界中で1億件以上の質問に回答していると公表しています[1]。検索と生成を「答えに到達するまでの体験」としてひと続きに設計する同社のアプローチは、Labsと音声アシストの追加でさらに一歩進んだ印象です。
まとめ
Perplexity LabsはProユーザー向けに2025年5月29日から提供開始された新機能で、レポート・スプレッドシート・ダッシュボード・簡易Webアプリまでを10分ほどで自動生成できる本格的なリサーチ自動化モードです。Search・Research・Labsという3段階の使い分けが整理され、コード生成、アセット管理、ミニアプリ開発という3つの柱で、調べる作業から成果物の出力までをひとつのモード内で完結させます。あわせてiOSアプリに音声アシスト機能が加わり、デスクトップだけでなく移動中の対話的な使い方も視野に入った構成です。AI検索エンジンから一歩踏み込んで、AIアシスタントが直接アウトプットまで作るプロダクト方向に舵を切った動きと言えます。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000157647.html
