Nimbleが、磁石で二つに分割できる10,000mAhのモバイルバッテリー「SharePower」を発売しました。本体は5,000mAhずつの独立したユニット2個に分かれる構造で、片方を友人や家族に手渡して、自分のスマートフォンを充電しながら相手の端末も充電してもらえます。価格は79.95ドル(約1万3000円)で、Apple.comや世界各地の一部Apple Store、Nimbleの公式サイトで販売されます。バッテリーを分け合うという発想を形にした1台です。※1米ドル=161円換算(2026年6月19日時点)

磁石で二つに分かれる「分け合う」発想

最大の特徴は、1台のモバイルバッテリーが磁石でくっついた2個のユニットに分かれる点です。普段は10,000mAhの大きめのバッテリーとして使い、いざ仲間のスマートフォンが電池切れになったら、片方をパチンと外して手渡せます。それぞれが5,000mAhの独立したバッテリーとして動くため、2人が別々の場所で同時に充電できます。

複数人で出かけたときに、誰かのスマートフォンだけ電池が切れて困った経験は多くの人にあるはずです。SharePowerは、1個のバッテリーをめぐって順番待ちをする状況を、最初から2台に分けてしまうことで解決しようとしています。この製品はもともと、2026年のCES(世界最大級の家電見本市)で「Champ Stack」という名称で公開されていたもので、製品化にあたって名前と仕上げが整えられました。

合体時は合計35W、分割すると片側20Wで4台まで充電

出力面では、2個を合体させた状態で合計最大35Wを供給し、最大4台の機器を同時に充電できます。スマートフォンやワイヤレスイヤホン、タブレットなどをまとめて充電したいときに便利な構成です。

二つに分けると、それぞれのユニットが最大20Wで給電します。20Wあれば近年のスマートフォンの急速充電にひとまず対応できる水準で、外出先で短時間つなぐだけでもある程度まで回復させられます。容量を分け合うだけでなく、分けた後もそれぞれが実用的な速度で充電できる点が、単なる2個セットの充電器とは違うところです。

残量表示と内蔵ケーブルで使い勝手を確保

メインとなるハブ側のユニットには、残量や充電状況を確認できるディスプレイが付いています。あとどれくらい使えるのかが数値でわかるため、出先で充電のタイミングをはかりやすくなります。さらに折りたたみ式のUSB-Cコネクターを内蔵し、ケーブルを使わずに端末へ直接差し込んで充電できる作りです。

もう一方のユニットには、ストラップのように扱えるUSB-Cケーブルが組み込まれており、状態を示すLEDも備えます。どちらのユニットもケーブルを別に持ち歩かずに使えるため、必要なものを忘れて充電できないという場面を減らせます。分割して2人で使うときも、それぞれがケーブルを内蔵しているので、片方だけケーブルがなくて困るということになりません。

9割超が再生素材、価格と販売情報

SharePowerは環境配慮も打ち出しています。本体には90パーセントを超える再生素材を使い、有害とされるPFAS(有機フッ素化合物)やPVC(塩化ビニル)を使わない構成とし、パッケージもプラスチックを使わない仕様としています。充電器やバッテリーは買い替えのたびに増えやすい製品だけに、素材を見直す姿勢は受け入れられやすいところです。

価格は79.95ドル(約1万3000円)です。販売はApple.com、世界各地の一部Apple Store、そしてNimbleの公式サイトで行われます。カラーはホワイトに加えて、特別仕様のLiquid Crystal BlueとLiquid Crystal Pinkが用意されています。

まとめ

Nimble「SharePower」は、磁石で5,000mAhずつの2個に分かれる10,000mAhのモバイルバッテリーです。合体時は合計35Wで最大4台を、分割時は片側20Wで2人がそれぞれ充電でき、残量表示や内蔵ケーブルといった実用面も押さえています。9割超の再生素材を使った環境配慮も特徴で、価格は79.95ドル(約1万3000円)です。複数人で出かける機会が多く、バッテリーを誰かと分け合う場面が想像できる人にとって、検討する価値のある1台と言えそうです。