エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)が、Intelの最新世代CPU「Core Ultra 7 355」を搭載するミニPC「Cubi NUC AI+ 3MG-024JP」を6月18日に国内発売します。Copilot+ PCに準拠したNPU性能と、指紋センサーやTPM 2.0といったビジネス向けセキュリティ機能を、手のひらに収まる小型筐体にまとめた1台です。実売予想価格は22万4,000円前後となっています。

0.5kgの小型筐体でCopilot+ PCに準拠

Cubi NUC AI+ 3MG-024JPの本体サイズは119.6×115.2×37.5mm、重量は約0.5kgです。モニター裏やデスクの隅にも置きやすいサイズ感ながら、CPUにはIntelの最新世代となるCore Ultra 7 355を採用し、Copilot+ PCの要件を満たすNPU(AI処理専用プロセッサ)性能を備えます。Windowsの「リコール」やリアルタイム翻訳など、端末上で完結するAI機能をローカルで実行できるのが特徴で、付属のキーボードにはCopilotキーも用意されています。

クラウドに頼らないローカルAI処理は、応答速度だけでなく社内データを外部へ出したくない企業ニーズとも相性が良く、省スペースなAI対応端末を探しているオフィスには有力な選択肢になりそうです。

指紋認証とTPM 2.0 ビジネス利用を意識したセキュリティ

本機が明確にビジネス用途を意識していると分かるのが、セキュリティまわりの装備です。指紋センサーによる生体認証に対応するほか、TPM 2.0、盗難防止用のケンジントンロックポートを標準で備えます。OSもWindows 11 Proを搭載しており、企業の管理環境にそのまま組み込める構成です。

設置性への配慮もユニークです。対応モニターの電源ボタンと本体の電源を連動できる「MSI Power Link」機能に対応し、さらに延長式の電源ボタンが付属するため、本体をモニター裏や棚の奥など手の届きにくい場所に設置しても電源操作に困りません。不意の電源ケーブル脱落を防ぐ機構も備えており、ミニPCの運用で起こりがちな小さなストレスを地道につぶしてきた印象です。

Thunderbolt 4×2と2.5G LAN×2 拡張性は十分

小型筐体ながらインターフェイスは充実しています。主な仕様は以下の通りです。

項目 Cubi NUC AI+ 3MG-024JP
CPU Intel Core Ultra 7 355
メモリ 16GB
ストレージ 512GB NVMe SSD
OS Windows 11 Pro
主なポート Thunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 2、USB 2.0、HDMI 2.1×2
ネットワーク 2.5Gigabit Ethernet×2、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
電源 120W ACアダプタ
サイズ/重量 119.6×115.2×37.5mm/約0.5kg

Thunderbolt 4を2基備えるため、HDMI 2.1×2と合わせて最大4画面のマルチディスプレイ環境も構築しやすく、2.5Gigabit Ethernetが2ポートある点は小規模オフィスのネットワーク機器としての応用も見込めます。無線も最新のWi-Fi 7に対応しており、この世代のミニPCとしては死角の少ないポート構成と言えます。

価格を抑えた兄弟モデル「Cubi 5 1MA-656JP」も同時発売

同日には、CPUにCore 5 120Uを搭載した「Cubi 5 1MA-656JP」も発売されます。実売予想価格は15万8,000円前後で、メモリ16GB、512GB NVMe SSDという構成は共通ですが、OSはWindows 11 Homeとなります。

インターフェイスはThunderbolt 4、USB 3.2 Gen 2×4、DisplayPort 1.4、HDMI 2.1、2.5Gigabit EthernetとGigabit Ethernetの2系統LAN、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3という構成です。本体サイズは124×124×53.7mm、重量は約0.6kgで、電源は65W ACアダプタとなっています。Copilot+ PCには準拠しませんが、一般的な事務作業や省スペースPCとしての用途なら、こちらで十分というケースも多いでしょう。

まとめ

Cubi NUC AI+ 3MG-024JPは、Copilot+ PC準拠のAI性能とビジネス向けセキュリティを0.5kgの筐体に詰め込んだミニPCです。指紋認証やMSI Power Linkなど運用面の工夫も光ります。22万円台という価格は個人にはやや高めですが、ローカルAIを前提にした業務端末の更新を考えている企業には検討する価値のある1台です。AI処理を求めないなら15万円台のCubi 5という選択肢も用意されており、用途に応じて選び分けられる2モデル構成となっています。