HUAWEIが9月2日にドイツ・ミュンヘンでグローバル発表会を開くことが分かりました。ティザーに添えられたテーマは「Chase the Wild」で、屋外向けの製品が主役になることを匂わせています。8月上旬に中国で先行発表されたスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 7」シリーズが、この場で世界市場向けに披露される可能性が高そうです。
テーマは屋外、時期はIFA直前
HUAWEIは毎年、欧州でウェアラブル向けの発表会を開いており、今回もその流れに沿った日程です。9月上旬はドイツで大型家電見本市が控える時期にあたるため、欧州メディアの注目が集まりやすいタイミングでもあります。
現時点でHUAWEIが公表しているのは日付とテーマだけで、登壇する製品名は明かされていません。ただ「Chase the Wild」という言葉と、中国で先に動き出した製品ラインを重ね合わせると、屋外スポーツに振った腕時計が中心になると読むのが自然です。
中国では2モデル構成、価格差は素材と心電図
シリーズは上位のGT 7 Proと標準のGT 7に分かれます。中国での価格は、GT 7 Proが2,688元(約6万4000円)から、GT 7が41mm版で1,588元(約3万8000円)、46mm版で1,688元(約4万円)です。
※1人民元=23.7円換算(2026年8月18日時点)
両者を分けているのは主に素材と一部の計測機能です。GT 7 Proは航空宇宙級のチタン合金を本体に、ナノ微結晶セラミックをベゼルに使い、風防には人工サファイアガラスを組み合わせています。心電図を記録するECG(心電分析)や、水深計を伴うダイビング対応もPro側の持ち物です。標準のGT 7は前面にステンレススチールを採用し、ECGやダイビング機能は省いた構成になっています。
画面はどちらも円形の有機ELで、ピーク輝度は3,000ニトに達します。真夏の屋外で腕を上げたときに文字が飛ばない、という一点はスポーツ用の腕時計にとって地味に効く要素です。
雪山、峠道、ゴルフ場に踏み込んだ運動モード
今回のシリーズでHUAWEIが前面に出しているのは、屋外競技ごとの作り込みです。
スキーでは、屋内ゲレンデ向けのモードが新しく加わりました。屋外では、ターンの回数や頻度に加えて、旋回中に体が受ける遠心力をG-Forceとして数値化します。腕時計側に事前にダウンロードしておけるゲレンデ地図は59カ国3,000カ所以上をカバーし、コース名や難易度、リフト乗り場まで手元で確認できます。
自転車では、事前に取り込んだルートの標高プロファイルを見ながら登坂区間の距離や平均勾配を知らせるほか、一定速度以上で急カーブに近づくと注意を促します。ゴルフでは全世界1万7,000カ所超のコース地図を持ち、グリーンの表示が立ち位置に合わせて自動で回転します。トレイルランや40mまでのフリーダイビングも含め、対応する運動モードは110種類を超えます。
なお、屋外スキーの詳細計測やゲレンデ地図など一部の機能は、購入後のソフトウェア更新で順次開放される扱いです。
21日という電池持ちと、健康まわりの積み増し
電池はGT 7 Proの場合、軽い使い方で21日、通常の使い方で12日、常時表示をオンにすると7日というのがHUAWEIの実験室値です。トレイルランのモードを回しっぱなしにしても51時間動くとしています。数日おきの充電が前提になりがちなスマートウォッチの中では、かなり長い部類です。
健康面では、睡眠評価のTruSleep 5.0が睡眠構造と安定性の2軸で質を示すようになり、12種類の感情を推定する機能も入りました。心拍変動(HRV)の終日計測や皮膚温センサーも備えます。中国では心電分析など3つの健康関連ソフトが当局の医療機器登録を取得していますが、腕時計そのものは医療機器ではなく、表示される数値はあくまで参考値です。
接続先を選ばない点も特徴で、iOSとAndroidのどちらの端末とも組み合わせて使えます。
腕時計以外も出てくるのか
HUAWEIは中国で、折りたたみノートのMateBook Foldや薄型ノートのMateBook Pro Sといったパソコン製品も並行して展開しています。ミュンヘンの発表会がウェアラブル専用の場になるのか、パソコンやオーディオまで含む総合的な内容になるのかは、まだ判断材料がありません。
日本での取り扱いについても現時点で発表はありません。GT 6シリーズが国内でも販売されてきた経緯を踏まえると期待はしたくなりますが、9月2日の内容を見てからの話になります。
まとめ
HUAWEIが9月2日にミュンヘンで開くグローバル発表会は、テーマを「Chase the Wild」に置いています。8月に中国で先行したWATCH GT 7シリーズは、チタンとセラミックを使いECGに対応する2,688元からのProと、ステンレスで1,588元からの標準モデルの2本立てです。3,000ニトの画面、最長21日の電池、スキーや自転車、ゴルフに踏み込んだ運動モードが揃っており、この構成がそのまま世界へ出てくるかどうかが当日の焦点になります。
