HONORが、耐久性とバッテリーを前面に押し出したスマートフォン「HONOR X80 Pro Max 5G」を中国で発表しました。スマートフォンとしては業界最大級をうたう11000mAhの大容量バッテリーを積み、ピーク輝度10000nitの6.8インチ有機ELディスプレイ、Snapdragon 6 Gen 5チップを搭載します。先日発表されたばかりの「X70 Pro Max」の後継にあたるモデルで、価格は8GB+128GBモデルが1,999元(約4万8000円)からです。
業界最大級をうたう11000mAhの大容量バッテリー
X80 Pro Max最大の特徴は、HONORが「青海湖電池」と呼ぶシリコンカーボン素材の11000mAhバッテリーです。HONORはこれをスマートフォン向けとして業界最大級の容量と位置づけており、最大26時間の連続駆動と、最長42日間の長時間スタンバイが可能としています。いずれもメーカーの測定値で、使い方や通信環境によって変わります。
充電面では90Wの有線急速充電に対応します。加えて27Wの有線リバース充電も備えており、本体を給電源としてほかの機器に充電できます。大容量バッテリーと急速充電を両立させ、電池持ちを重視するユーザーを狙った構成です。
6.8インチ有機ELは10000nitのピーク輝度に対応
ディスプレイは6.8インチのLTPS有機ELで、解像度は2788×1280です。DCI-P3の広色域と10.7億色の表示に対応し、HDR時のピーク輝度は10000nit、全画面時でも2000nitに達します。屋外の強い日差しの下でも視認しやすい明るさを確保しています。
目への負担を抑える機能も多く盛り込まれています。3840Hzの高周波PWM調光やハードウェアレベルのブルーライト軽減のほか、AIを使った明るさの自動調整や、就寝前の表示を見やすくする機能などを備えます。表面は耐久性の高いアルミノシリケートガラスで保護されています。
Snapdragon 6 Gen 5を初搭載、AI機能も充実
チップにはQualcommの「Snapdragon 6 Gen 5」を採用しました。X80 Pro Maxはこの新チップを搭載する最初のスマートフォンで、グラフィックスにはAdreno 812 GPUを組み合わせます。OSはAndroid 16をベースにした独自の「MagicOS 10.0」で、HONORは最大6年間もたつきなく快適に使えるとしています。メモリーとストレージは8GB+128GBから12GB+512GBまで4構成が用意されます。
AI機能も充実しており、AIによる字幕生成や翻訳、通話補助、文章作成支援に加え、AIエージェント「YOYO Agent」や、なりすまし映像・詐欺の手口を検知する機能などを搭載します。カメラは背面が5000万画素(f/1.88、OIS光学手ブレ補正対応)で、最大4Kの動画撮影に対応します。前面カメラは800万画素(f/2.0)です。
過酷な環境に耐える防水防塵性能
X80 Pro Maxは耐久性を強く意識した1台でもあります。IP66・IP68・IP69・IP69Kという複数の防塵防水規格に対応し、HONORは水深10mでの防水や10万回の水没、85度の高温熱水の噴射、24時間連続の塩水噴霧にも耐えるとしています。アウトドアや水回りなど、過酷な環境での利用を想定した作り込みです。
通信面では5G SAやWi-Fi 6、Bluetooth 6.0、NFC、赤外線リモコンに対応し、BeiDouやGPSなど複数の衛星測位システムを利用できます。本体サイズは162.2×77×8.08mmで、重さは約203gです。
価格とカラー
中国での価格は構成ごとに次のとおりで、いずれも国の補助金を適用した割引価格も案内されています。
8GB+128GBが1,999元(約4万8000円、補助金適用時1,699.15元)、8GB+256GBが2,199元(約5万3000円)、8GB+512GBが2,499元(約6万円)、12GB+512GBが2,799元(約6万7000円)です。本体カラーはMoon Shadow White、Vitality Orange、Lightning Red、Mystic Armor Blackの4色が用意されます。現時点では中国市場向けの発表で、ほかの地域での展開は明らかにされていません。※1人民元=24円換算(2026年6月時点)
まとめ
HONOR X80 Pro Maxは、11000mAhという飛び抜けた大容量バッテリーと、10000nitの明るい有機EL、そして複数規格に対応する高い防水防塵性能を一台にまとめたミドルレンジ機です。Snapdragon 6 Gen 5を初めて搭載し、豊富なAI機能も取り込んでいます。最上位の性能を狙うのではなく、電池持ちと頑丈さという日常で効いてくる部分に投資した構成で、1,999元(約4万8000円)からという価格を含め、堅実さを重視するユーザーに向いた1台と言えそうです。
