HONORが、新型スマートフォン「X70 Pro Max」を中国で静かに発表しました。最大の見どころは8,560mAhという大容量バッテリーで、90Wの有線急速充電にも対応します。さらに6.79インチの有機ELディスプレイはピーク輝度6,000nitに達し、Snapdragon 6 Gen 4 Enhanced editionを搭載しながら価格はCNY 1,999(約4万8000円)からと、ミドルレンジらしい手頃さに収めてきました。
8,560mAhの大容量電池と90W急速充電
X70 Pro Maxを語るうえで欠かせないのが、8,560mAhという容量のバッテリーです。一般的なハイエンドスマートフォンが5,000mAh前後であることを考えると、その大きさが際立ちます。容量に余裕があるぶん、ゲームや動画視聴を続けても1日で電池を使い切りにくく、充電の頻度を抑えやすい設計です。
充電は90Wの有線急速充電に対応します。容量が大きいバッテリーは満充電までの時間が延びがちですが、高出力の充電に対応させることでその不便を和らげています。大容量と急速充電を両立させた点が、この端末の性格をよく表しています。
なお、HONORは6月22日に上位機種となる「X80 Pro Max」の投入を予告しており、こちらはさらに大きい11,000mAhの電池を積むとされています。X70 Pro Maxは、その発表を前に登場した格好です。
6,000nitの有機ELと頑丈なボディ
ディスプレイは6.79インチの有機EL(AMOLED)で、解像度は2640×1200ピクセル、リフレッシュレートは120Hzに対応します。リフレッシュレートは1秒間に画面を書き換える回数を指し、数値が高いほどスクロールや動きの表示が滑らかになります。
特筆すべきはピーク輝度の高さで、最大6,000nitに達します。屋外の直射日光の下でも画面が見やすく、明るい場所での視認性に効いてきます。ベゼル(画面のふち)は1.3mmと細く、全周で均一に仕上げることで前面の一体感を高めています。
堅牢性も重視しており、防塵防水の等級はIP69Kに対応します。これは高温・高圧の水流にも耐える水準で、日常的な水濡れに強い設計です。このほかデュアルスピーカー、赤外線リモコン機能、指紋認証センサーを備えます。
Snapdragon 6 Gen 4搭載、50MPカメラとMagicOS 10.0
頭脳となるチップセットには、QualcommのSnapdragon 6 Gen 4 Enhanced editionを採用しました。グラフィックス処理にはAdreno 810 GPUを組み合わせます。ハイエンド向けではなくミドルレンジ向けの構成で、価格を抑えつつ日常的な動作をこなす狙いがうかがえます。メモリは8GB、ストレージは最大512GBを選べます。
カメラは、背面に円形のモジュールへ収めた5,000万画素(50MP)のメインカメラを搭載します。前面の自撮り用カメラは800万画素(8MP)です。基本性能を押さえつつ、構成自体はシンプルにまとめています。
ソフトウェアはAndroid 16をベースにした独自インターフェース「MagicOS 10.0」が動きます。通信面ではWi-Fi 6、NFC、Bluetooth 5.2に対応し、端子にはUSB Type-Cを備えます。
価格とカラー展開
X70 Pro Maxは、メモリ8GB・ストレージ256GBの構成がCNY 1,999(約4万8000円)、8GB・512GBの構成がCNY 2,399(約5万7000円)で販売されます。大容量バッテリーと高輝度ディスプレイを備えながら、5万円台に収まる価格設定です。
本体カラーは、Bamboo Green、Phantom Purple、Phantom Night Black、Sunburst Goldの4色がそろいます。現時点で発表されているのは中国市場向けの情報で、ほかの地域での展開については明らかにされていません。
※1元=23.9円換算(2026年6月21日時点)
まとめ
HONOR X70 Pro Maxは、8,560mAhの大容量バッテリーと90W急速充電、ピーク輝度6,000nitの6.79インチ有機EL、IP69Kの防塵防水を、CNY 1,999(約4万8000円)からという手頃な価格にまとめたミドルレンジ機です。Snapdragon 6 Gen 4 Enhanced editionという構成は性能を突き詰めるものではありませんが、電池持ちと画面の見やすさ、堅牢性を重視するユーザーには扱いやすい1台になりそうです。6月22日に控える上位機種X80 Pro Maxとあわせて、HONORのバッテリー戦略を占う製品といえます。
