Googleが自社ブランド初の忘れ物防止トラッカー「Google Pixel Tag」を発表しました。日本での登場は2026年11月の予定で、Google Store価格は単品5,010円、4個セットが16,940円です。鍵や財布に付けておけば、Androidの探し物サービスであるFind Hubから位置を追える製品で、近距離ではUWBによる1m単位の方向案内にも対応します。Androidユーザーが長く待たされてきた純正タグが、ようやく形になりました。
10億台のAndroidが探索網になる
Pixel Tagの土台になっているのは、Googleが提供するFind Hubです。世界で10億台を超えるAndroidデバイスがすれ違いざまにタグの電波を拾い、その位置をオーナーに知らせる仕組みで、旅行先に置き忘れたスーツケースのように、手元から遠く離れた荷物でも地図上で追跡できます。
Googleはこれまで、サードパーティ製タグにFind Hubを開放する立場に留まっていました。Xiaomi TagやPebblebee、Eufyなど対応タグは増えていましたが、ネットワークを運営する当事者が自ら端末を出すのは今回が初めてです。プラットフォーム側が基準となる1台を用意した意味は小さくありません。
近づくほど強い、UWBとChannel Soundingの二段構え
遠距離の捜索がFind Hubの担当なら、部屋の中の捜索を担うのが無線技術です。Pixel TagはUWB(超広帯域無線)とBluetooth Channel Soundingの両方に対応し、対応するAndroidスマートフォンと組み合わせると、探し物までの距離を1m単位で示しながら方向を案内してくれます。ソファの下なのか、隣の部屋なのかが数字と矢印で分かる、という体験です。
音を鳴らして探すこともできます。内蔵スピーカーはFind Hubのアプリから鳴らせるほか、Geminiに頼んで鳴らすという操作にも対応します。
面白いのは逆方向の使い方です。Pixel Tag本体のボタンを押すと、ペアリング済みのスマートフォンが音を鳴らします。しかもこの音はサイレントモード中でも鳴るため、マナーモードにしたまま家の中でスマホを見失う、という日常的な事故に効きます。ペア設定はファストペアリングに対応し、Google Pixelなら近づけるだけで設定が進みます。
11.8gの薄型ボディ、電池交換は自分で
サイズは幅28mm、高さ46.1mm、厚さ5.4mmで、重量は11.8gです。厚みを5mm台に抑えているため、キーホルダーに付けるだけでなく財布のカード段に滑り込ませる使い方も想定されています。素材はポリカーボネートとメタルで、外装にはステンレススチールを採用しました。カラーはFogの1色です。
防水防塵はIEC規格60529のIP67に準拠し、水深1mで最長30分の浸水に耐えます。バッテリーはユーザー自身で交換できるコイン型リチウム電池のCR2032で、1回の交換で1年以上動き続けます。加速度センサーも内蔵しており、保証期間は1年です。
対応OSはAndroid 9以降を搭載したスマートフォンとなっており、iPhoneからの利用は想定されていません。あくまでAndroid陣営のための1台という位置付けです。
なお、プライバシーの扱いについてGoogleは、デバイスの位置情報は暗号化され、Find Hubのネットワーク側には保存されないと説明しています。他人のカバンに忍ばせるといった悪用が繰り返し問題になってきた分野だけに、設計段階からの配慮を前面に出した格好です。梱包材にプラスチックを一切使っていない点も明記されています。
価格は5,010円、発売は11月
日本での販売価格はGoogle Store扱いで単品5,010円、4個セット16,940円です。4個セットは1個あたり4,235円となり、単品より1割強安くなります。鍵、財布、カバン、スーツケースと付けたい場所が複数ある製品なので、まとめ買いの割引幅は実用的です。
米国では単品29ドル(約4,600円)、4個セット99ドル(約1万5,800円)で、11月11日に発売されます。日本は米国よりやや高い設定ですが、この価格帯のタグとしては標準的な水準に収まりました。
※1米ドル=159円換算(2026年8月14日時点)
まとめ
Google Pixel Tagは、Find Hubのネットワークを運営するGoogle自身が出す初の忘れ物防止タグです。UWBとBluetooth Channel Soundingで1m単位の方向案内に対応し、11.8gの薄型ボディにIP67の防水防塵とCR2032の交換式電池を備えます。日本での発売は2026年11月、価格は単品5,010円、4個セット16,940円。Android 9以降が対象で、Androidユーザーにとっては純正という安心感を持つ選択肢がようやく登場した形です。