GIGABYTEがCOMPUTEX TAIPEI 2026のブースで、創業40周年を記念する「INFINITY」シリーズの新製品群を披露しました。金属3Dプリント技術で作られたフラッグシップマザーボード「X870E AORUS INFINITY NEXT」を筆頭に、側面に16型ディスプレイを組み込めるPCケース、木目調デザインのビデオカードや電源まで、節目の年にふさわしい攻めた展示が並びました。本記事では、会場で特に注目を集めた製品を整理して紹介します。

金属3Dプリントで「冷やす形」を作るX870E AORUS INFINITY NEXT

今回の展示の主役は、AMD X870Eチップセットを採用したフラッグシップマザーボード「X870E AORUS INFINITY NEXT」です。最大の特徴は、ヒートシンクの製造に金属3Dプリント技術を全面的に取り入れた点にあります。

ヒートシンクには、3次元的に入り組んだ曲面が連続するジャイロイド構造を採用しています。ジャイロイド構造は切削や鋳造といった従来の加工方法では再現が難しく、3Dプリントだからこそ作れる形状です。表面積を大幅に稼げるため、同じ体積でも放熱性能を高められるのが利点で、M.2 SSD向けヒートシンクでは冷却に使える表面積を従来比で最大44パーセント拡大したとしています。さらにベイパーチャンバーまで3Dプリントで製造しており、最大100Wの冷却能力を確保したとのことです。

電源回路も豪華です。データセンター級とうたうQuad OptiMOSを採用し、フェーズ構成は4×16の計64フェーズ、合計5,120Aまでの電流に対応します。基板の裏面にはハニカム構造のバックプレートを装着し、剛性と放熱を両立させています。一般的な自作PCでここまでの電源容量を使い切る場面はまず想像できませんが、限界を狙うオーバークロッカーへ向けたショーケース的な1枚と考えると納得の仕様ですね。

ケースがモニターになる「AORUS C510 GLASS INFINITY」

ユニークさで目を引いたのが、コンパクトPCケース「AORUS C510 GLASS INFINITY」です。側面パネル部分に16型のディスプレイを取り付けられる構造になっており、左右どちらの側面にも装着できます。

このディスプレイは、CPU温度やファン回転数などをリアルタイム表示するダッシュボードとして使えるだけでなく、PCのプライマリモニターや拡張モニターとしても機能します。モニターを別途持ち込みにくいLANパーティーやイベント会場で、ケース1台で完結する構成が組めるわけです。ケース自体は小型ながら、ハイエンドビデオカードを収められる内部スペースを確保しているとされており、見た目のキワモノ感に反して実用性も意識されています。デスクの上に置いてサブモニター兼PCとして使う、という運用も面白そうです。

木目調パーツの拡充とRadeon RX 9070 GRE搭載カード

近年GIGABYTEが展開している木目調デザインのPCパーツも、ラインナップが大きく広がりました。会場にはビデオカードの「AORUS GeForce RTX 5080 INFINITY WOOD/DARK WOOD 16G」、マザーボードの「X870E AERO X3D WOOD/DARK WOOD」、電源ユニットの「AERO 1000GM PG5 WOOD/DARK WOOD」が展示され、明るい木目と濃色の2トーンで主要パーツを統一できる構成になっています。黒一色やRGBライティング全開の構成とは別の方向性として、インテリアになじむ自作PCという選択肢が定着しつつあるのを感じます。

このほか、AMDが新たに発表したGPU「Radeon RX 9070 GRE」を搭載するビデオカード「Radeon RX 9070 GRE GAMING OC 12G」や、CQ-DIMMに対応するD5 DUO X技術搭載マザーボードなど、最新プラットフォームに対応した製品も並んでいました。

まとめ

COMPUTEX TAIPEI 2026のGIGABYTEブースは、金属3Dプリント製マザーボード、16型ディスプレイ内蔵ケース、木目調パーツ群と、40周年の節目を意識した個性的な展示が目立ちました。特にジャイロイド構造のヒートシンクは、3Dプリントが量産PCパーツの設計を変えていく可能性を感じさせます。各製品の価格や発売時期は今後の発表を待つことになりますが、市場に出てくる日が楽しみですね。

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