Googleが8月18日、GeminiアプリのなかでBTSと連動した4つのインタラクティブ機能を公開しました[1]。プロンプト入力欄に「Unlock BTS」または「7777」と打ち込むと開く仕掛けで、対象は世界中の利用者です。ただし提供されるのは一部の言語のみで、公開期間も限定されています[1]。
入り口はプロンプト入力欄
今回の機能は、アプリのメニューや設定画面から辿るものではありません。スマートフォンでもデスクトップでも、Geminiアプリを開いて普段どおりの入力欄に「Unlock BTS」あるいは「7777」と入力すると、専用の体験が立ち上がります[1]。
会話型AIの入力欄は本来なんでも受け付ける場所なので、そこに合言葉を仕込むという発想は理にかなっています。新しいタブもアップデートも要らず、すでにアプリを入れている人ならその場で試せるためです。裏を返せば、合言葉を知らない利用者の画面には何も現れないということでもあります。
4つの体験の中身
用意されたのは、性格の異なる4つの機能です[1]。
1つ目は、BTSのメンバーが実際にGeminiへ投げかけたプロンプトを見られるものです。RMの文化や旅にまつわる問いかけや、Jung Kookのバイクへの関心といった具体例が並びます[1]。プロンプトの書き方は生成AIを使ううえでつまずきやすい部分なので、実例を見せる形は入門の導線として無理がありません。
2つ目は、絵文字を手がかりに曲名を当てるクイズです。気分や歌詞に合わせてGeminiが絵文字のヒントを組み立て、そこから楽曲を推測させます[1]。朝に聴きたい曲、落ち着きたいときの曲といった条件からの推薦にも対応します。
3つ目はツアー情報の追跡です。直近48〜72時間の話題をまとめた日次ダイジェストと、利用者のタイムゾーンへ自動的に合わせた2週間分のスケジュールが表示されます[1]。時差の計算を人に任せない点が、世界中にファンが散らばっているグループでは効いてきます。
4つ目は韓国語の学習機能です。ファンレターやオンラインのコメント、日常会話でよく使われる言い回しを扱い、発音の音声ガイドも付きます[1]。話す練習と書く練習の両方を想定した構成になっています。
同時公開された映像「It starts with you」
公開にあわせて、Googleは「BTS & Gemini | It starts with you」と題した映像をYouTubeで公開しました[1][2]。RM、JIN、SUGA、j-hope、JIMIN、V、Jung Kookの7人が、日常のなかでGeminiをどう使っているかを追った内容です[1]。
旅程を組み立てる、新しい趣味を始める、言語や文化の隔たりを埋めるといった場面が取り上げられ、疑問を持って問いかけることが創作や学びにつながるというテーマで構成されています[1]。製品の機能紹介というより、使う姿勢のほうに寄せた作りです。
機能追加ではなく、入り口づくり
技術的に見れば、今回発表された4つはいずれもGeminiがすでに持っている能力の組み合わせです。推薦、要約、スケジュール整理、語学の練習相手といった役割は、合言葉を使わなくても頼めます。
それでも専用の入り口を切ったことには意味があります。汎用のAIアプリは「何を聞けばいいのか分からない」という段階でつまずく人が少なくありません。特定のアーティストという明確な文脈を用意し、そこで実際に使われたプロンプトを見せてしまえば、最初の1回のハードルは確実に下がります。期間限定という設計も、話題が続くうちに触ってもらうことを狙ったものと読めます。
まとめ
GoogleはGeminiアプリに、BTSと連動した4つのインタラクティブ機能を期間限定で追加しました。プロンプト欄に「Unlock BTS」または「7777」と入力すると開き、メンバーのプロンプト紹介、絵文字クイズ、ツアー情報のダイジェスト、韓国語学習の4つが利用できます。あわせて映像作品「BTS & Gemini | It starts with you」も公開されました。新機能の追加というより、既存の機能へファンを引き込む入り口を作った施策と言えそうです。
出典[1]:https://blog.google/innovation-and-ai/products/gemini-app/four-new-interactive-bts-experiences/
