エレコムは7月9日、筆記具メーカーのゼブラと初めて共同開発した2WAYペン「スタイラスツーウェイ」を発表しました[1][2]。同一のペン先のまま、紙にはジェルインクのボールペンとして、iPadにはインクを出さないタッチペン(スタイラスペン)として使えるのが最大の特徴です。ゼブラから7月31日に発売され、エレコムからも2026年秋ごろに順次発売される予定です。約5年をかけて実現したという、文具とガジェットの垣根をまたぐ意欲作を見ていきます。
同じペン先のまま、紙とiPadをシームレスに行き来
スタイラスツーウェイは、ペン先を切り替えることなく紙とiPadの両方に書ける新開発の2WAYスタイラスペンです[1]。紙にはボール径0.5mmの黒ジェルインクで筆記でき、iPadの画面上ではインクが出にくいように専用のチップとインクの組み合わせが調整されています[3]。
ペアリングやモード切り替えの操作は一切不要で、紙のノートに書いた直後にそのままiPadの画面を操作できます[1]。手のひらが画面に触れても誤動作しないパームリジェクション機能も備えているので、紙に書くのと同じ感覚で画面に手を置いたまま書き込めます[3]。会議でのブレスト、タブレット学習とノートの併用、電子カルテや紙の図面を扱う現場など、アナログとデジタルが混在する場面を想定しているとのことです[3]。ペンの持ち替えって地味にストレスなので、これを1本で済ませられるのは嬉しいところですね。
約5年がかりの開発、ノック式でペン先出没と電源を兼ねる
本製品は、ゼブラが長年培ってきた筆記具の知見と、エレコムがタッチペン開発で蓄積してきたノウハウを掛け合わせたもので、機構・回路設計から製造、検証、品質管理まで約5年におよぶプロジェクトになったといいます[1][2]。
ボールペンとしての使い勝手を保つため、ペン先を露出しないノック式を採用しています。クリップ部分のノックがペン先の出し入れと電源のオン・オフを兼ねる作りです[1][3]。本体にはマグネットを内蔵し、対応するiPadの側面に吸着させて持ち運べます[3]。
充電は付属のUSB Type-Cケーブルで行い、約30分のフル充電で約7時間の連続動作が可能です。約10分で自動的にスリープするオートスリープ機能も備えます。本体は全長約160mm、軸径約9.5mm、質量約16gと、一般的なボールペンに近いサイズ感にまとまっています。インクの中芯は別売の替芯(BS-0.5芯 黒 2本入、品番P-RBS5-BK2)で交換できます[3]。
対応iPadは要確認、保護フィルムの併用が前提
注意したいのは、iPad側の対応状況です。ゼブラが公開している対応表(2026年7月1日時点)によると、iPad(第7〜第10世代、A16)、iPad mini(第5・第6世代、A17 Pro)、11インチのiPad Pro(第2世代〜M5、標準ガラスモデル)で筆記できます。一方、13インチのiPad ProとiPad Airシリーズは全世代が非対応、Nano-textureガラス採用モデルも使えません[3]。
また、インクの付着や画面の傷を防ぐため、液晶保護フィルムを貼った上での使用が前提となっています。エレコム製の高透明・高光沢ガラスフィルム(品番に「FLGG」を含むもの)が推奨されており、筆記時の推奨角度は60〜80度とされています[3]。ボールペンチップをそのまま画面に当てる構造ならではの条件なので、購入前に手持ちのiPadと保護フィルムの確認をおすすめします。
発売時期とラインナップ
発売はまずゼブラからで、7月31日に軸色ホワイト(品番P-S2W-APLBP01-W)とブラック(品番P-S2W-APLBP01-BK)の2色が登場します[2][3]。エレコムからは2026年秋ごろに、型番P-TPACSTAPZ01BK(ブラック)とP-TPACSTAPZ01WH(ホワイト)として順次発売される予定で、価格はいずれもオープン価格です。エレコム版はエレコムダイレクトショップおよび全国の家電量販店で販売され、製品詳細は8月下旬にエレコムのニュースリリースで告知されるとのことです[1][2]。
まとめ
スタイラスツーウェイは、同じペン先のまま紙にもiPadにも書ける、エレコムとゼブラ初の共同開発ペンです。ペアリング不要・切り替え不要という潔い設計と、30分充電で7時間駆動という実用的なスペックが光ります。対応iPadが限られる点と保護フィルム必須という条件はありますが、紙のメモとiPadを行き来する人にとっては待望の1本になりそうです。まずは7月31日のゼブラ版の発売を待ちましょう。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001464.000026881.html
