エレコムが、φ3.5mmミニジャックに対応した有線イヤホンを7月下旬から発売しました[1]。開放式のインナーイヤー型と密閉式のカナル型を用意し、それぞれにマイクなしとマイク付きをそろえた4シリーズ構成です。カラーバリエーションを含めると全16型番になります。価格はいずれもオープン価格です。完全ワイヤレスが主流になった今でも、充電もペアリングも不要という有線の身軽さを求める層は残っており、そこを正面から狙った布陣と言えます。
挿すだけで使える手軽さが売り
4シリーズに共通するのは、φ3.5mmミニジャックを備えたスマートフォンやタブレット、パソコンに挿すだけで使えるという点です[1]。バッテリー残量を気にする必要がなく、ペアリング操作も発生しません。会議前にイヤホンの充電が切れていて慌てる、という完全ワイヤレス特有の困りごととは無縁です。
ケーブル長は約1.2mのY型で、机の上で使うにも、ポケットに入れたスマートフォンとつなぐにも扱いやすい長さに収めています[2]。再生周波数帯域は20Hzから20,000Hz、最大許容入力は10mWで、いずれのシリーズも共通の仕様です[2][3]。
なお、φ3.5mmミニジャックを持たない機器では使えません。最近のスマートフォンはイヤホンジャックを省く例が増えているため、USB Type-CやLightningの変換アダプターを別途用意する必要がある点は押さえておきたいところです[1]。
開放式のインナーイヤー型と密閉式のカナル型
インナーイヤー型のEHP-F14IAシリーズは、耳の入り口に乗せる開放式です。耳を強く圧迫しないため長時間でも疲れにくく、周囲の音も自然に入ってきます[1]。ドライバーはφ14.2mmと大口径で、インピーダンスは21Ω、片耳の重さはケーブルを除いて約2.4gです[2]。カラーはブラック、ダスティブルー、ピンクグレージュ、ホワイトの4色を用意しました[2]。
一方のカナル型EHP-F15CAシリーズは、耳栓のように差し込む密閉式です。音漏れしにくく遮音性が高いため、音楽への没入感を優先したい場面に向きます[1]。ドライバーはφ10mm、インピーダンスは16Ωで、片耳の重さは約1.9gとインナーイヤー型よりさらに軽く仕上がっています[3]。イヤーピースはS・M・Lの3サイズが付属し、Mは本体に装着済みです[3]。カラーはブラック、ホワイト、ローズゴールド、ライラックの4色です[3]。
同じ「有線イヤホン」でも、周囲の音を聞き逃したくない在宅ワークや屋外での移動中はインナーイヤー型、集中したい作業や静かな場所での動画視聴はカナル型と、選び分けの軸がはっきりしています。
通話と音声アシスタントに対応するマイク付きモデル
マイク付きモデルは、インナーイヤー型がEHP-F16IMシリーズ、カナル型がEHP-F17CMシリーズです。いずれもφ3.5mmの4極ミニジャックに接続し、音楽再生に加えて通話にも対応します[1]。
リモコン部のセンターボタンで着信応答と通話終了ができるほか、長押しするとスマートフォンを取り出さずに音声アシスタントを呼び出せます[1]。ただし、Microsoft Teamsなどインターネット電話のアプリではセンターボタンによる着信応答と通話終了が動作しません。接続する機器やアプリによっても挙動が変わる場合があるとしており、通話用途で選ぶなら手元の環境との相性は確認しておきたい点です[1]。
断線しにくさと包装材の見直し
有線イヤホンで最も多い故障が断線です。4シリーズはいずれも「ケーブル強度向上設計」をうたい、自社の測定基準に準拠した耐久性試験をクリアしたとしています[1]。安価な有線イヤホンでは根元から断線して買い替えになる例が珍しくないだけに、この部分に手を入れているのは実用面で意味があります。
環境面では、自社基準の認定マーク「THINK ECOLOGY」の対象製品となりました。輸送効率を高める外装箱を採用し、包装容器を紙・ダンボール・ポリ袋のみで構成したうえで、プラスチック重量を社内基準製品より20パーセント以上削減しています[2]。動作環境は温度がマイナス20度から65度、相対湿度が20パーセントから80パーセント、保証期間は1年です[2][3]。
まとめ
エレコムのφ3.5mm有線イヤホンは、開放式のインナーイヤー型EHP-F14IA、密閉式のカナル型EHP-F15CA、そしてそれぞれのマイク付きモデルであるEHP-F16IMとEHP-F17CMという4シリーズ、全16型番の構成です。φ14.2mmとφ10mmという性格の異なるドライバー、断線しにくいケーブル設計、通話と音声アシスタントに対応するリモコンと、有線に求められる要素を過不足なくまとめています。充電もペアリングも要らない予備の1本として、あるいはイヤホンジャックが残る機器の常用機として、手に取りやすい選択肢になりそうです。
出典[1]:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001488.000026881.html
