カシオのアウトドアウオッチ「PRO TREK」に、見慣れない型番の追加モデルが小売店の商品ページから姿を現しました。型番はPRJ-B001EX。目を引くのは時計本体ではなくバンドで、裏返すと小銭入れとして使える構造になっています。掲載されていた表示から8月の発売が見込まれますが、カシオ自身はまだ何も発表していません。

キャンプ場で財布を持ち歩かない人向けのバンド

このモデルの主役はバンドです。キャンプ場での支払いは、薪を買う、自動販売機を使う、地元の売店で精算するといった小額の現金決済が意外と多く、しかも財布は車の中に置いたまま、という場面が起きがちです。PRJ-B001EXのバンドは、そうした行動を観察したうえで設計されたと説明されています。

構造としてはリバーシブルで、裏返すと小銭を収める袋になります。同時に時計の風防を覆う役割も果たすため、藪や岩に当たりやすい環境では文字板のガードとしても働きます。腕時計のバンドに収納を持たせるという発想自体は珍しく、装備をひとつ減らせるという意味では、荷物を絞りたい登山やソロキャンプと相性がよさそうです。

さらにバンド部分は時計ごと取り外して、カラビナに掛けられます。ザックのショルダーハーネスに吊るす、テントの中に引っ掛けておく、といった使い方が想定されています。腕から外した瞬間に小型のポーチへ変わる、と考えるとイメージしやすいでしょう。

中身はHIKER LINEの標準的な構成

バンド以外は、PRJ-B001系のPRO TREKとして順当な内容です。PRJ-B001シリーズはPRO TREKの中でもセンサーを積まないHIKER LINEに属し、スマートフォン連携を軸にした比較的手に取りやすいラインになっています。

駆動はタフソーラーで、電池交換は不要です。Bluetoothでスマートフォンとつなぐと、カシオのTime & Placeによる位置情報の記録が使えます。ボタン周りには回転式のガードベゼルが備わり、不用意な押し込みを防ぎます。ケースやバンドにはバイオマス由来の樹脂が使われ、環境負荷を抑える構成になっています。

その他の主な仕様は次の通りです。

項目 内容
型番 PRJ-B001EX
表示 アナログ+デジタルサブダイヤル
照明 デュアルスーパーイルミネーター(アナログ面とデジタル面)
防水 10気圧防水(100メートル)
ストップウオッチ 1/100秒計測
その他機能 カウントダウンタイマー、38都市のワールドタイム、5本のマルチアラーム
サイズ 50.3×46.0×13.6ミリ
重さ 51グラム
精度 平均月差±15秒(スマートフォン非連携時)
稼働時間 通常使用で約7カ月、パワーセービング+暗所保管で最長18カ月

51グラムという軽さは、アナログとデジタルを併せ持つアウトドアウオッチとしてはかなり軽い部類です。バンドに小銭を入れれば当然その分は増えますが、ベースが軽いぶん体感の負担は小さいはずです。

価格と発売日はまだ不明

現時点で判明していないのは価格です。小売店の掲載内容には価格が含まれておらず、カシオも公式チャネルでこのモデルに触れていません。8月という時期も、掲載されていたラベル表記から読み取れる範囲の話にとどまります。

日本での展開があるかどうかも同様に未確定です。PRO TREKは国内でも継続的に新モデルが投入されているシリーズなので可能性は低くないものの、海外限定の派生モデルという線も残ります。正式な情報が出るまでは、あくまで小売店の先行掲載から見えた姿として受け止めておくのが安全でしょう。

まとめ

PRJ-B001EXは、タフソーラーやワールドタイムといったPRO TREKらしい機能をそのままに、バンドを小銭入れ兼フェイスカバー兼ポーチとして作り替えた変わり種です。キャンプ場での現金決済という、地味ですが確かに困る場面に狙いを定めた設計と言えます。価格と正式発表を待ちたいところです。