カシオがPRO TREKのHiker Lineに、変わり種の1本を追加します。「PRJ-B001EX-1JR」はリバーシブル構造のバンドを折り返すと時計本体をすっぽり覆い、小銭や駐車券をしまえるコインケースに変わるモデルです。発売は2026年8月予定で、メーカー希望小売価格は33,000円(税込)。10気圧防水、タフソーラー、Bluetooth連携というHiker Lineの基本装備はそのまま引き継いでいます。

腕から外すと小物入れになるバンド

この時計の主役は文字板ではなくバンドです。カシオはキャンプ愛好家の行動パターンを分析したうえで、バンドそのものに小銭や駐車券といった小物を差し込める収納を仕込みました。キャンプ場の受付や駐車場の精算機の前で、ポケットやザックの底を探る時間をなくす、という発想です。

バンドはリバーシブルで、手首から外して裏返すと本体を包み込むソフトケースになります。時計を保護しながらコインケースとしても使えるという二役で、カラビナの取り付けにも対応するため、バックパックのループやテント内に吊り下げておくといった置き方も選べます。素材はクロスバンドで、装着可能サイズは145〜215mmです。

アウトドア向けの時計にポーチ機能を足すという設計は、正統派の登山ウオッチというより、日帰りの山歩きやキャンプで身軽に動きたい人に向いた割り切りといえます。Hiker Lineがもともと軽装のロングトレイルやハイキングを想定したシリーズであることを考えれば、線としては素直な延長です。

51gの軽量ボディとバイオマスプラスチック

ケースサイズは50.3×46×13.6mmで、質量は51g。ケースとベゼルの主要樹脂パーツにはバイオマスプラスチックが使われています。ガラスは無機ガラス、防水性能は10気圧防水で、耐低温仕様はマイナス10度まで対応します。

操作系で目を引くのがロータリーガードベゼルです。ベゼルを回すことでボタンの露出具合が切り替わり、街で使うときはボタンを隠して誤操作を防ぎ、アクティビティ中はボタンを押しやすい形状にできます。暗所ではダブルLEDライトが文字板と液晶部の両方を照らし、残照時間は1.5秒と3秒で切り替えられます。針が液晶表示に重なって読みにくいときに針を一時退避させる機能も入っています。

タフソーラーとBluetoothで手間を減らす

電源はタフソーラーです。フル充電後にソーラー発電がまったくない状態でも、機能を使いながらで約7カ月、パワーセービング状態なら約18カ月動きます。暗所で一定時間が経つと表示を消して節電する仕組みも備わるため、しまい込んでいる期間が長くても電池切れの心配は小さいはずです。

Bluetooth連携ではスマートフォンの「CASIO WATCHES」アプリとつなぎ、時刻の自動修正やワールドタイム約300都市の設定、携帯電話探索が使えます。PRO TREKでおなじみのタイム&プレイスにも対応し、記録した時刻と位置をアプリの地図上で振り返れます。なおスマートフォンと連携しない場合は平均月差±15秒という通常のクオーツ精度で動作します。

時計単体の機能としては、世界38都市+UTCのワールドタイム、1/100秒計測のストップウオッチ(24時間計、ラップとスプリット付き)、最大60分のタイマー、5本のアラームと時報を搭載します。曜日表示は英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ロシア語の6言語から選べます。

まとめ

PRJ-B001EX-1JRは、10気圧防水とタフソーラーというPRO TREKの基本をおさえつつ、バンドを小物入れに変えるという1点で個性を出したモデルです。33,000円という価格はHiker Lineの標準的なレンジからやや上に位置しますが、時計とコインケースを1つにまとめたい人には検討の価値があります。発売は2026年8月予定です。