ASUS Republic of Gamers (ROG) は 2026 年 5 月 15 日、Intel Core Ultra 9 Processor 290HX Plus と NVIDIA GeForce RTX 5080 Laptop GPU を最大構成に据えた小型ゲーミング PC「ROG NUC 16」を台北で発表しました[1]。3 リットルの筐体に DDR5-6400 を最大 128GB、GDDR7 16GB の RTX 5080 Laptop GPU を収め、AI 推論性能は最大 1,334 TOPS に達します[1][2]。型番は NUC16JNK で、シリーズ初の Moonlight White Edition も同時に用意されます[1]。
3 リットル筐体に Arrow Lake-HX と RTX 5080 Laptop を凝縮
ROG NUC 16 は、Intel が抜けた後の NUC ブランドを ASUS が引き継いで以来 2 世代目にあたるモデルで、寸法は 282.4 × 189.5 × 56.5mm、重量は 3.12kg と公称されています[2]。本体内部には、ノート PC 向けの高 TDP プラットフォームである Intel Core Ultra 9 Processor 290HX Plus(Arrow Lake-HX、cTDP 45〜75W)と、NVIDIA GeForce RTX 5080 Laptop GPU(16GB GDDR7) を組み合わせた構成が搭載されます[1][2]。
メモリは DDR5-6400 CSO-DIMM 2 枚で最大 128GB、ストレージは M.2 2280 NVMe を PCIe 5.0 と PCIe 4.0 で 1 スロットずつ計 2 基搭載でき、合計で最大 8TB まで拡張できます[2]。電源は 380W (20VDC / 19A) の外付けアダプタで、Thunderbolt 4 (DisplayPort 2.1 対応)、USB 3.2 Gen 2 Type-A × 6、HDMI 2.1 FRL × 2、DisplayPort 2.1 × 2、2.5GbE LAN、Intel Killer Wi-Fi 7 BE1750x、Bluetooth 5.4 を備えます[2]。前世代と比較した 3DMark スコアは ASUS 計測で 2.3% 上回るとされ、世代間性能の伸びは控えめです[1]。
DLSS 4.5 と 1,334 TOPS、ローカル AI ワークロードまで視野に
GPU 側は RTX 5080 Laptop GPU に専用の 16GB GDDR7 メモリを割り当て、最新の NVIDIA DLSS 4.5 に対応します[1]。DLSS 4.5 は ML ベースの Super Resolution と Multi-frame Generation を改良し、AAA タイトルでは描画フレーム 1 枚あたり最大 5 枚の追加フレームを生成して遅延を抑えると ASUS は説明しています[1]。Transformer ベースの新 Super Resolution モデルにより、ライティングや微細表現、動きの解像感が高まり、リアルタイムレンダリングや動画編集、最大 8K のクリエイティブ用途に効くとされます[1]。
AI ワークロード面では、CPU・GPU・NPU を合算したシステム全体で最大 1,334 AI TOPS を発揮します[1]。OpenAI 互換のローカル LLM 実行やパーソナル AI エージェントの開発を、外部 GPU やクラウド GPU に頼らずデスクサイドで完結させたい層を想定した設計で、NVIDIA Studio による画像生成ワークフローにも対応します[1]。
QuietFlow 冷却と着脱式スタンド、Moonlight White を新規追加
冷却機構は新設計の QuietFlow Cooling を採用し、102 × 102 × 17mm のファン 3 基とデュアルベイパーチャンバーを 3 リットルのシャーシ内に収めます[1]。前世代比で CPU の熱伝達カバレッジを 12% 拡大し、専用 SSD ヒートシンクは未装着時 72℃ だった動作温度を 59℃ まで下げると説明されています[1]。フルロード時の動作音は 38dBA 未満で、図書館並みの静音性に収まる水準です[1]。
筐体には ASUS 特許の着脱式スタンドが付属し、縦置きと横置きを自由に切り替えられます[1]。リビングで最大 8K ゲーミングに使ったり、デスク上に置いて最大 5 枚の 4K ディスプレイを駆動したりといった配置の自由度が打ち出されています[1]。シリーズで初めて投入される Moonlight White Edition はメタルシャーシで仕上げられ、従来のブラックモデルと並ぶ選択肢になります[1]。Thunderbolt 4 経由の外部ストレージや、有線・無線対応のクロスデバイス画面共有機能「ASUS GlideX」も標準でサポートされます[1]。
価格は、海外メディアの報道によると中国市場で先行販売が始まっており、ブラックが 29,999 RMB、ホワイト Edition が 30,499 RMB、上位構成は 30,999 RMB(およそ 4,400〜4,500 米ドル相当、日本円ではおよそ 70 万円前後)と伝えられています[3][4]。米国・日本での販売価格や時期は、本プレスリリース時点では公表されていません[1]。※1ドル158円換算
まとめ
ROG NUC 16 は、3 リットル筐体に Core Ultra 9 290HX Plus と RTX 5080 Laptop GPU を組み合わせた小型ゲーミング PC で、DLSS 4.5 と最大 1,334 AI TOPS を訴求点としています。QuietFlow 冷却と着脱式スタンド、Moonlight White Edition の追加で、ゲーミングと AI/映像制作の両面を取りに行く構成です。グローバルでの価格・発売日は未公開ですが、中国市場では 4,400 ドル前後で先行展開しており、グローバル展開時の価格感の目安になりそうです。
出典[1]: https://press.asus.com/news/press-releases/rog-nuc-16-compact-gaming-pc-rtx-5080-ai/
出典[2]: https://rog.asus.com/desktops/mini-pc/rog-nuc-16/spec/
