SHARPから発売されているIGZO液晶搭載のAndroidスマートフォン「AQUOS sense 3」が手に入ったので、ハンズオンレビューをやっちゃいます。
価格は3万5000円ほどのミドルレンジ帯のスマートフォンで、CPUに Snapdragon630 と、5.5インチのIGZO液晶を搭載しています。
そんな AQUOS sense 3 ですが、2020年の2月に、価格.com上で行われている人気スマートフォンランキングで1位を獲得したこともあり、現在では人気の機種となっています。
格安SIMで使うのにもピッタリで、メインのスマホとしても活躍出来る性能をもった sense 3ですが、前機種の sense 2 と比較して何が変わったのか、検証していきます。
スペック比較表
AQUOS sense 2 | AQUOS sense 3 | |
ディスプレイ | 約5.5インチ IGZO液晶 1080×2160 | 約5.5インチ IGZO液晶 1080×2160 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 450 – 1.8GHz×8コア | Qualcomm Snapdragon 630 – 2.2GHz×4コア + 1.8GHz×4コア |
メモリ | 3GB | 4GB |
初期OS | Android 8.1 | Android 9 Pie |
バッテリー | 2,700mAh | 4,000mAh |
ストレージ | 32GB | 64GB |
通信 | 受信最大 150Mbps 送信最大 50Mbps / VoLTE / Wi-Fi 5 / Bluetooth 4.2 / Felica / GPS | 受信最大 350Mbps 送信最大 75Mbps / VoLTE / Wi-Fi 5 / Bluetooth 5 / Felica / GPS |
リアカメラ | 1200万画素 CMOS | 1200万画素 CMOS 標準+ 1200万画素 CMOS 広角 |
その他 | 指紋センサー / ハイレゾ対応 / microSDXC (最大512GB) | 指紋センサー / ハイレゾ対応 / microSDXC (最大512GB) |
サイズ | 約148mm×71mm×8.4mm | 約147mm×70mm×8.9mm |
重量 | 約155g | 約167g |
防水/防塵 | IPX5,8 / IP6X | IPX5,8 / IP6X |
AQUOS sense 2からどう変わった?
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こうして並べてみても、違いはほとんど分かりませんね。
前面は、ディスプレイのふちが丸くなり、指紋センサーが少し大きくなりました。インカメラや照度センサー類の部分も位置が変わっているので、保護フィルムの使いまわしは出来ません。
ディスプレイの質感は、どちらもIGZO液晶を搭載しているためか、とても綺麗に見えます。さすがAQUOSといった感じです。
続いて裏側はこんな感じ。
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まず目につくのがカメラの違いですね。
sense 3 はデュアルカメラとなり、広角での撮影が可能となりました。
風景の撮影の時などに活躍してくれそうです。
本体カラーはどちらもブラックですが、sense 3 の方が少し灰色っぽい感じの色合いで、メタルっぽいに質感なり少しグレードアップした感じがします。
2つを重ねてみるとこんな感じです。
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sense 3 の方がちょっとだけ分厚いですね。
スペック上でも0.5mmほどの違いなので並べてみないとわからない程度です。
本体重量も+12gと微妙に重くなった分、手に持った感じも sense 3 の方が重く感じます。
充電端子は両者ともUSB-Cタイプの端子を採用しているので、裏表を気にしなくて良いですね。
iPad Proの充電ケーブルと18W ACアダプターをそのまま流用することも可能で、高速充電にも対応しています。
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ちょっと大きくなった指紋センサーは、sense 2 と同じく「ホーム」キーの他に「戻る」キーなどのジェスチャーが使用できます。
画面上のボタンが不要になるので「画面を少しでも広く使いたい!」という場合には設定してみると良いかも。
ただ、あくまでも指紋センサーなので押し込めるボタンではありません。
そのためか手袋をつけていると反応してくれないのが少し残念・・。
厚めの保護シートを貼ると若干押しづらくなるので、センサーを使う時は、保護シートは薄めのものを選ぶと良さそうです。
広角カメラで撮影してみた
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新しく搭載された広角カメラで撮影した写真です。
ちょっと魚眼レンズっぽくなっているのが確認できます。
景色をダイナミックに写したいときに使えますね。
こちらは標準カメラで撮影した写真です。
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広角に比べると画角が狭くなっています。
AIオート撮影やマニュアル撮影で色々撮ってみる
AIオート撮影では、自動的に撮影シーンに適した設定になるので、簡単に写真を撮ることが出来ます。
例えばAIオート+広角カメラで撮影した写真がこちら。
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自動的に写真をいい感じにしてくれます。
ただ、対象によっては白飛びしてしまうことも。
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場面によっては手動で様々な設定が可能なマニュアルモードでの撮影がおすすめです。
こちらのモードでは多彩な表現が可能になっています。
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彩度やISO、シャッタースピードを調整出来るので、写真の幅が広がります。
例えば、こんな風に撮ることも可能。
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モノクロでビンテージ感を出した写真に仕上げてみました。
性能的にはどう?ベンチマークしてみた
Snapdragon 630はミドルレンジ帯のCPUなので、ハイスペックな Snapdragon 855 などを搭載する機種には性能面で劣りますが、日常の使用で遅すぎるということは全く無いので必要十分なスペックを備えていると言えます。
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8コアCPUと4GBメモリを搭載しているので、ゲームも普通に動きます。
「ポケモンGO」「ドラクエウォーク」はもちろん、「Call of Duty」「PUBG Mobile」のような3Dゲームも動作可能でしょう。
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有名ベンチマークアプリを使ったテスト結果は以下の通りです。
Geekbench 5
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シングルコアが176、マルチコアが959という結果になりました。
ちなみに sense 2 はシングルコア152、マルチコア958でした。
このベンチマーク上ではマルチコアのスコアは前機種とほぼ同じという結果に。
また、Snapdragon 835 を搭載する SONY Xperia XZ1 はシングルコアが370~ぐらいなので約半分ほどのスコアとなっています。
当然ですが、Snapdragon 6xxシリーズは、8xxシリーズには見劣りしてしまいますね。
Antutu Benchmark
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総合スコアは117205となりました。
Snapdragon 450 を搭載する前機種 sense 2 での計測結果は 82852 だったので、CPUのアップグレードによって順当にスペックアップしていますね。
ちょっと重めのゲームは遊べるのか
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Call of Duty ぐらいなら余裕で動作するようです。
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PUBG Mobile は標準画質まで対応しています。
快適とは言えないですが、試合を楽しむことはできました。
メインのスマホにもピッタリ
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前機種と比べて性能が上がったことで、さらに快適に使えるようになった AQUOS sense 3 ですが、仕事や遊びにも幅広く使える機種と言えそうです。
防水・防塵に対応しているのでキッチンでの使用もOK。
おサイフケータイ対応で、Google Pay を使って Suica や nanaco、メルペイなどの様々なお支払い方法が使えるためキャッシュレス派の方にもおすすめ。
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Google Pay に Suica を登録すれば、スリープ状態でも改札を通れます。
(通常の Suica には年会費がかかりますが Google Pay経由なら無料です。)
SIMフリー版の購入がおすすめ!
キャリアで売られている端末には、おおよその人が使わないであろうアプリが山のように入っている状態で出荷されるので、貴重な容量をめいっぱい自分で使いたい人や、背面のd〇comoロゴが要らない!という方は、Amazonでも売られているSIMフリー版がおすすめです。
カラーはブラック、シルキーホワイト、ライトカッパーの3色から選べます。
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Amazon
SHARP SIMフリースマホ AQUOS sense3 シルバーホワイト SH-M12-S
価格: ¥32,800
SIMフリー版も、スペックなどはキャリア版のものと同じになっています。
面倒なSIMロック解除処理なども無いので、買ってすぐに使えるのも良いところ。
または、オークションで安くなったSIMロック解除品を狙ってみるのもありかも・・!