Amazfitが、画面を持たないトラッカー「Amazfit Helio Strap Pro」の予約受付を始めました。価格は199.99ドル(約3万2000円)で、出荷は2026年6月25日に始まります。上腕に着ける心拍センサーと、腰に巻く動きセンサーの2つを組み合わせ、筋トレや有酸素運動の質を細かく測れるようにしたのが最大の特徴です。HYROXのような競技や、筋力と持久力を併用するハイブリッドな運動に取り組む人を主な対象に据えています。

2つのセンサーで体の動きを立体的にとらえる

Helio Strap Proの中身は、役割の異なる2つのモジュールで構成されます。1つ目の「Core Motion HR」は心拍センサーと動きセンサーを内蔵し、上腕に装着して使います。手首は運動中によく動くため信号が乱れやすいのですが、上腕に着けることで、より安定した心拍データを取りやすくしています。

2つ目の「Core Motion Waist」は腰まわりに着ける動きセンサーです。クリップかストラップで胴体に固定し、体幹の動きや姿勢、安定性を計測します。腰の動きを別系統で拾うことで、筋トレや有酸素運動の負荷をより正確に把握し、体幹の安定度やどの筋肉に負担がかかっているかまで読み取れるようにした、とAmazfitは説明しています。手首だけでは見えにくかった全身の動きを、上腕と腰の2点から立体的にとらえる狙いです。

HYROXやハイブリッド運動に照準

Helio Strap Proは60を超える運動モードに対応し、幅広い種目で使える汎用性を備えます。なかでも力を入れているのが、ランニングと筋力トレーニングを組み合わせる競技「HYROX」や、複数の運動を掛け合わせるハイブリッドな鍛え方をする人への対応です。腰のセンサーで体幹の状態を捉えることが、こうした動きの多いトレーニングで計測精度を高めるカギになります。

HYROX向けには、Amazfitのスマートウォッチ「Balance 3」「Balance Ultra」が備える「HYROX Race」「HYROX Simulation」の各モードと連携して使える点も用意されています。本番を想定した練習や、シミュレーション形式のトレーニングを、専用の計測でサポートする位置づけです。

長い電池持ちと日常の健康計測

画面を持たないシンプルな構造を生かし、電池持ちは長めに設定されています。腰に着けるCore Motion Waistは1回の充電で最大40日、心拍を測るCore Motion HRは最大11日の駆動をうたいます。毎日のように充電する手間を抑え、着けっぱなしで使い続けやすくした形です。

運動時の計測だけでなく、日常の健康管理機能も引き継いでいます。心拍は24時間通して測れるほか、睡眠やリカバリー(運動後の回復)も記録します。これらのデータから、いまどれくらい運動に取り組める状態かを0から100の分かりやすい指標で示す「HybridCharge Index」を算出し、トレーニングの強度を決める目安にできます。なお、こうした計測値はあくまで健康管理の参考であり、医療的な診断に置き換わるものではない点には留意が必要です。

価格と立ち位置

価格は199.99ドル(約3万2000円)で、Core Motion HRとCore Motion Waistの両方がセットになります。旧モデルの「Helio Strap」と比べると価格は2倍になりましたが、それでも中位のスマートウォッチであるGarminの「Instinct 3」(299ドル=約4万8000円)の定価より安く抑え、価格面での競争力を打ち出しています。

※1ドル=162円換算(2026年6月時点)

画面のないバンド型という割り切った設計で、表示よりも計測そのものに振り切ったのがHelio Strap Proの考え方です。腕時計型のように情報を画面で確認するのではなく、運動中の体の動きを正確に拾い、後からアプリでじっくり振り返る使い方を想定しています。

まとめ

Amazfit Helio Strap Proは、上腕の心拍センサーと腰の動きセンサーを組み合わせ、筋トレや有酸素運動の質を立体的に測る画面なしのトラッカーです。60超の運動モードやHYROXとの連携、最大40日の電池持ち、運動の取り組み度合いを示すHybridCharge Indexなどを199.99ドル(約3万2000円)にまとめ、Garmin Instinct 3より安い価格で投入します。本格的にトレーニングを記録したい人にとって、手首だけのトラッカーとは違う選択肢になりそうです。