Googleが8月12日に開く新製品発表会を前に、次期スマートウォッチ「Pixel Watch 5」の画像とスペックが相次いで表に出ています。外観は前世代からほとんど変わらず、色は4種類。中身も心臓部は据え置きで、メモリだけが3GBへ増えるとみられています。地味な世代交代に見えますが、狙いはオンデバイスのGeminiにありそうです。

出てきたのは公式素材のような4色の画像

流出した画像はリークアカウントのevleaksが公開したもので、開発中の実機を隠し撮りしたようなものではなく、公式のプレス素材に近い仕上がりです。そこに写っているのはDark Anthracite、Natural Silver、Pyrite、Warm Goldの4色。Warm Goldだけが明るい色のバンドと組み合わされ、残りの3色はケースと同系色のバンドを合わせています。

デザインそのものは前世代のPixel Watch 4から大きく動いていません。丸くドーム状に盛り上がったディスプレイ、側面の回転クラウン、側面の充電接点、そしてGoogle独自のバンド着脱機構と、見分けをつけるのが難しいレベルです。別のリークではWarm Goldが小さい41mmモデル限定になるとも伝えられています。

腕時計型のデバイスは形の自由度が小さく、完成した意匠を毎年入れ替える理由も乏しいところです。とはいえ、外観で語れる材料が少ないぶん、今回は中身の話が主役になります。

心臓部はSW5100のまま、メモリだけ3GBへ

Google Play Consoleの登録情報から、Pixel Watch 5がQualcommのSW5100プラットフォームを使うことが読み取れました。CPUはCortex-A53を4基、動作クロックは1.7GHz、GPUはAdreno 702という構成です。これはPixel Watch 4と実質同じで、さらにさかのぼるとPixel Watch 2の頃から続いている顔ぶれになります。4世代にわたって同じ土台を使い回す計算です。

ただし、まったく手つかずというわけでもありません。前世代のPixel Watch 4は同じCPUとGPUの組み合わせのまま、衛星経由のSOSなどを実現するためにSnapdragon W5 Gen 2へ移っています。Play Consoleの登録情報にはコプロセッサーの記載がないため、表に出ていない部分で改良が入っている可能性は残ります。

はっきり変わるのはメモリです。同じ登録情報が示すのは3GBで、これまでの2GBから初めての増量になります。Pixelのスマートウォッチが登場して以来、メモリ容量は据え置かれてきたので、ここが動くのは小さくない変化です。増えたぶんの使いみちとして有力なのが、端末側で動くGeminiの機能です。音声のやり取りや要約をクラウドに投げずに処理しようとすると、2GBでは窮屈になります。

比較対象としてよく並べられるSAMSUNGのGalaxy Watch 9は、プロセッサーをQualcommのSnapdragon Wear Elite(SDW6100)へ更新した一方で、メモリは2GBのままです。処理能力で真正面から張り合うのではなく、AIを動かす余地を優先する。Pixel Watch 5の設計は、そういう選び方をしたように見えます。

サイズは41mmと45mm、価格は約50ドルの上乗せか

流出情報によれば、Pixel Watch 5は41mmと45mmの2サイズで、それぞれWi-Fi版とLTE版が用意されます。この構成は前世代と同じです。

価格については、41mmのWi-Fi版が399ドル(約6万3000円)から始まるという情報が出ています。前世代からおよそ50ドル(約8000円)の上乗せで、これはラインアップ全体に及ぶとみられています。ただしGoogleは価格を一切公表していないため、発表会当日まで確定した数字ではありません。

※1ドル157円換算(2026年8月4日時点)

通信面では、FCCの認証書類からWi-Fi 6、NFC、UWB(超広帯域無線)、そして衛星を使った緊急通報への対応が読み取れています。UWBは車のデジタルキーや紛失物の方向探索といった用途につながる機能で、腕時計側に載る意味は年を追うごとに大きくなっています。

まとめ

Pixel Watch 5は、外観も心臓部も前世代を踏襲したうえで、メモリだけを3GBへ引き上げる構成になりそうです。派手さはありませんが、端末内でGeminiを動かすための土台づくりと考えると筋は通ります。41mmと45mmの2サイズ、4色展開、そして約50ドルの値上げという枠組みは、8月12日の発表会で答え合わせができます。