Googleが6月の「Pixel Drop」を配信開始しました。今回はOSの土台となるAndroid 17とWear OS 7に加え、画面録画に自分の姿を重ねられる「画面リアクション」、Gemini Omniによる動画づくり、Geminiでの楽曲生成、複数アプリを小窓で扱える「Bubbles」など、日々の使い勝手に直結する新機能が一斉に解放されます[1]。機能は順次提供のため、手元の端末に届くまで数週間かかる場合があります[1]。

画面リアクションとBubblesで操作感を刷新

今回の目玉のひとつが、Pixelで先行提供される「画面リアクション(Screen reactions)」です。これまでリアクション動画を撮ろうとすると複数のアプリを行き来する必要がありましたが、新機能では画面録画にインカメラのセルフィー映像が組み込まれ、自前のグリーンスクリーンのように撮影できます[1]。使い方は、クイック設定メニューを2回下にスワイプして録画アイコンを選び、「セルフィーカメラを表示」をオンにして開始するだけです。録画中も画面をリアルタイムで操作でき、映り込む自分の位置やサイズはタップやドラッグで調整できます[1]。

マルチタスク機能の「Bubbles(バブル)」も追加されました。任意のアプリをコンパクトな小窓(フローティングウィンドウ)に変え、ほかのアプリの上に重ねて表示できる機能です[1]。ホーム画面のアプリアイコンを長押しするだけでバブル化でき、Pixel 10 Pro Foldでは画面下部の専用「バブルバー」にまとめて並びます。ワンタップでアプリを切り替えられるため、移動中の作業やチュートリアルを見ながらの操作と相性が良い機能です[1]。

これらの新機能は、6月16日に対応するPixelスマートフォンとタブレット向けに配信が始まったAndroid 17の一部として提供されます。今回の更新では、生産性・エンターテインメント・セキュリティ・安全性の向上が柱に据えられており、ウェアラブル向けのWear OS 7も同時に展開されます[1][2]。

Gemini Omniの動画づくりと、Geminiでの楽曲生成

クリエイティブ系では、Gemini OmniによるPixel上での動画作成・編集が加わりました。Geminiと自然に会話する感覚で、テキスト・画像・動画を自由に組み合わせ、高品質な動画を作れます[1]。ゼロから作るほか、カメラロールの写真や動画をリミックスしたり、用意されたテンプレートから始めたりできます。自分に似た見た目と声を持つAIアバターを作り、映像の中に登場させることも可能です[1]。

音楽づくりも手軽になります。GeminiでのミュージックジェネレーションをPixelで使うと、オリジナル曲を作成できます。アイデアを言葉で説明するか写真をアップロードするだけで、歌詞付きの高品質な音声トラックに仕上がります[1]。スタイルやボーカル、テンポを指定してカスタマイズできるのも特徴で、Geminiアプリを開いてツールメニューから「音楽を作成」を選ぶと始められます[1]。

通訳・通話・共有まわりも対象が拡大

対応端末の裾野を広げる動きも目立ちます。話者の声色を生かして通話をリアルタイム通訳する「音声翻訳(Voice Translate)」がPixel 10aにも提供されます[1]。対応言語は英語と、ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語・ポルトガル語・ヒンディー語(プレビュー)との間の翻訳で、電話アプリの設定から音声翻訳を選び、使いたい言語モデルをダウンロードして利用します[1]。AppleのAirDropと相互にやり取りできる「クイック共有(Quick Share)」も、Pixel 8aと9aで使えるようになりました[1]。

通話関連も強化されています。不在着信や着信拒否時に音声メッセージを文字起こしする「伝言(Take a Message)」がより多くの国・地域へ拡大し、自分の声で応答メッセージを録音できる「カスタム挨拶(Custom Greetings)」が加わりました[1]。インドのPixelでは、不明な番号に対してGoogleの通話アシストが相手の名前と用件を尋ねる「手動の通話スクリーニング(Manual Call Screen)」が使えるようになっています。チャット面では、文脈に応じた提案を差し込む「Magic Cue」がSnapchatの会話にも数週間以内に対応します[1]。

緊急時の安全機能と写真編集の対象拡大

安全機能も一段深くなりました。「緊急情報の共有(Emergency Sharing)」が、自動車事故検出・転倒検出・心拍停止検出といった緊急検出機能に直接統合されます[1]。Pixelが重大な事故や激しい転倒、心拍の停止を検知すると、緊急通報サービスへの発信と同時に、あらかじめ登録した緊急連絡先へ通知が送られます。どの検出でだれに通知するかは、検出の種類ごとに設定で切り替えられます[1]。

写真編集では、会話するように画像を加工できる「Edit with Ask Photos」が、Pixelのフォトアプリでイギリス・ドイツ・フランス・スペイン・イタリアでも利用可能になりました[1]。Geminiモデルを使い、「もっと良くして」といった大まかな指示や、「反射を消して色あせを直して」のような複数ステップの編集を、自然な会話だけで進められます[1]。今回は新機能の一覧がコミュニティフォーラムでも公開されており、対応端末ごとの提供状況を確認できます[1]。

まとめ

6月のPixel Dropは、Android 17とWear OS 7という基盤の更新に、画面リアクションやBubbles、Gemini Omniの動画作成、Geminiでの楽曲生成といったAI機能を重ねた内容です。さらに音声翻訳のPixel 10aへの拡大、クイック共有とAirDropの連携、緊急情報の共有や会話型の写真編集の対象拡大まで含み、既存のPixelをそのまま新しくする実用的な更新になっています。順次提供のため、すべての機能が届くまでには少し時間がかかる点だけ留意しておきたいところです。

出典:https://blog.google/products-and-platforms/devices/pixel/june-2026-pixel-drop/

出典:https://blog.google/products-and-platforms/platforms/android/android-drop-june-2026/