OpenAI は 2026 年 5 月 15 日(米国時間)、ChatGPT に銀行口座やクレジットカードを連携して個人の金融データに基づく回答が得られる新機能「Personal finance(パーソナル ファイナンス)」のプレビュー版を米国の ChatGPT Pro ユーザー向けに公開しました[1][2]。Web 版と iOS アプリで利用でき、Plaid を介して 12,000 を超える金融機関と接続できます[2][3]。OpenAI は毎月 2 億人以上がすでに ChatGPT に金融関連の質問を投げかけているとし、GPT-5.5 の文脈推論強化を背景に専用ダッシュボードと連携機能を組み合わせた形です[2]。

サイドバーの「Finances」から開始、ダッシュボードで支出と資産を可視化

利用には ChatGPT Pro 契約と米国アカウントが必要で、サイドバーの「Finances」から「Get started」を選ぶか、会話内で「@Finances, connect my accounts」と入力して開始します[2][4]。Plaid を介した認証を済ませると、ChatGPT が取引データを取り込んで分類するまで数分かかると説明されています[4]。

接続後は支出・サブスクリプション・直近の支払い予定・ポートフォリオの値動きをまとめたダッシュボードが表示され、月次の支出グラフや資産クラス構成といったハイレベル情報も確認できます[2][3]。財務目標などのコンテキストも追加でき、それらを踏まえた回答を引き出せる設計です[4]。

Plaid 連携で 1.2 万行と接続、見える/見えないデータ

金融機関との接続は Plaid 経由で行われ、対応は 12,000 行超に及びます[2]。OpenAI と TechCrunch は連携可能な代表例として Schwab、Fidelity、Chase、Robinhood、American Express、Capital One を挙げています[2]。Intuit との連携は近日対応予定で、株式売却の税金影響やクレジットカード審査通過の見込みといった分析も視野に入れているとしています[2]。

ChatGPT 側が参照できるのは残高・取引・投資・負債といった項目で、口座番号の全桁や口座操作の権限は与えられていません[3]。ユーザーは「Settings > Apps > Finances」から個別の接続を解除でき、解除後 30 日以内に同期データが ChatGPT 側から削除されます[2]。OpenAI は 「プライベート チャット」では金融データを参照しない こと、メモリに残った金融情報を Finances ページから削除できることも明記しました[4]。

Hiro 買収・GPT-5.5 を背景に、Plus 展開や競合動向も

本機能は 2026 年 4 月に取り込んだ個人金融スタートアップ Hiro チームの流れを汲んでおり、OpenAI は同チームの知見が立ち上げに役立ったと述べました[2]。月額 100 ドル(約 1 万 5900 円)の Pro 専用機能としてまずは小さく出し、フィードバックを踏まえて月額 20 ドル(約 3180 円)の Plus にも広げる計画です[4]。※1ドル159円換算

競合の動きも同時に活発化しており、Perplexity が自社の Computer エージェントをベースにした金融リサーチ向け製品を 5 月初頭に投入したと TechCrunch は紹介しています[2]。汎用チャットボットが金融や医療といった機微情報領域へ踏み込むなか、専用ダッシュボードと細かなデータ制御を組み合わせる OpenAI のアプローチは、競合との差別化軸として位置づけられそうです[2][3]。

まとめ

ChatGPT の「パーソナル ファイナンス」プレビューは、Plaid 経由の口座連携とダッシュボードを軸に、日常的な家計や投資の質問へ踏み込む試みです。現時点では米国の Pro ユーザー限定ですが、Intuit 対応や Plus 展開の予定も示されています。連携した瞬間にデータの扱いがどう変わるかは Settings から確認しておきたいところです。

出典 [1]: https://openai.com/index/personal-finance-chatgpt/

出典 [2]: https://techcrunch.com/2026/05/15/openai-launches-chatgpt-for-personal-finance-will-let-you-connect-bank-accounts/

出典 [3]: https://www.macrumors.com/2026/05/15/chatgpt-personal-finance/

出典 [4]: https://9to5mac.com/2026/05/15/openai-just-released-new-personal-finance-features-for-chatgpt-customers/