OpenAI は 2026 年 5 月 6 日、AI を使って自分のプロジェクトに取り組む若い世代を表彰する初のプログラム「ChatGPT Futures: Class of 2026」を発表しました。米国とカナダから 26 人を選び、それぞれに 1 万ドル(約 157 万円)の助成金とフロンティア モデルへのアクセスを提供します※1 ドル 157 円換算。OpenAI が「ChatGPT 26」として募集していたプログラムの選考結果に当たります[1][2][3]。

26 人を 1 万ドル助成、フロンティア モデルもセットで提供

ChatGPT Futures Class of 2026 は、AI を使って何かを「作っている」18〜25 歳の現役学生または最近の卒業生を対象に、OpenAI が募集していたプログラムです。応募は最大 3 人までのチーム単位でも可能で、第三者からの推薦も受け付けていました[2][3]。選ばれた 26 人にはそれぞれ 1 万ドル(約 157 万円)の助成金が支給され、ChatGPT Pro と API クレジットを通じてフロンティア モデルが使えるようになります[1][2]※1 ドル 157 円換算。

OpenAI は受賞者を 2026 年 6 月にサンフランシスコの本社に招くことも明らかにしており、ピア ネットワークの形成や OpenAI チームとの継続的なディスカッション、任意のセッション参加も予定されています[2][3]。製品やプロジェクト、運動を「言われる前にすでに自分で動かした」実績がある若者が選考対象だった点が、応募要項からは強調されています[3]。

受賞者は 20 校超から、製品作りや研究の現場で実績を作る学生たち

選ばれた 26 人は、Vanderbilt 大学、トロント大学、オックスフォード大学、ジョージア工科大学など 20 を超える大学・機関にまたがります[1]。Class of 2026 は、2022 年秋に大学に入学してからずっと ChatGPT と一緒に学んできた最初の世代に当たり、家族や友人、教師にまで使い方を広めた早期ユーザー層でもあります[1]。

公式発表では受賞者の声がいくつか紹介されています。University of Waterloo の起業家 Kyle Scenna 氏 (24 歳) は、「課題に気づいてから実物を建てるまでの距離が、こんなに短くなるとは思わなかった」と語り、Smith College の Michelle Lawson 氏 (20 歳) は、「適切な支援とリソースがあれば想像できるすべてを達成できると信じてきた。AI はそれを自分だけでなく、何十万もの人たちに対しても実現してくれた」とコメントしています[1]。

ヘッジファンドの AI 部門責任者を務める Nolan Windham 氏 (23 歳) も、「これはまだ始まりにすぎない。これからの社会が新しい技術を学ぶうえで、多くの若者が"教える側"の役割を果たすだろう」と述べています[1]。

OpenAI はこれら 26 人について、「同じ専門分野や経歴を共有しているわけではなく、共通しているのはマインドセットだ」と整理しています[1]。新しいツールが登場したときに、まず触ってみて、自分で何かを建ててみるという姿勢が、世代の特徴として浮かび上がっているとしています[1]。

OpenAI 教育担当 Belsky 氏「AI は野心を増幅する」、教室発の主体性を重視

公式発表で署名した OpenAI の教育担当 Leah Belsky 氏は、「AI は野心の代わりにはならない、むしろ増幅するものだ」と述べ、これまで知識・資金・ネットワークの差が「何かを建てる」障壁になっていた構造が、AI で揺らぎ始めていると指摘しました[1]。一方で、AI が学習や創造性、雇用に与える影響については「もっともな疑問が残っている」とも認めており、教育機関こそが「AI を使って学び、作る経験」を提供する場になるべきだと訴えています[1]。

OpenAI はこれまで、教育機関向けの ChatGPT Edu、学生向けの「100 chats for Students」、答えを出す代わりに考えさせる Study Mode、そして American Federation of Teachers との提携などを通じて教員と学生を支援してきています[1]。今回の ChatGPT Futures は、こうしたプログラム群の延長線上で、「AI を使って何を作っているか」を実践している若者を可視化するピースに位置付けられています[1]。OpenAI は受賞者の選考基準として、AI を学校の課題回避ではなく、これまで不可能だったことに挑む手段として使えるかを重視したとも振り返っています[1]。

まとめ

「ChatGPT Futures: Class of 2026」は、ChatGPT 世代の最初の卒業生 26 人に 1 万ドルの助成金とフロンティア モデルへのアクセスを与える OpenAI 初の表彰プログラムです。AI を「使う」だけでなく「作る」側に回った若者を可視化する狙いで、6 月の本社訪問や追加プログラムでどんな成果が共有されるかが今後の注目点になりそうです。

出典:[1] OpenAI「Introducing ChatGPT Futures: Class of 2026」 https://openai.com/index/introducing-chatgpt-futures-class-of-2026/

出典:[2] OpenAI「ChatGPT 26: Students shaping the future with AI」 https://chatgpt.com/chatgpt-26/

出典:[3] EdTech Innovation Hub「OpenAI launches ChatGPT 26 student AI program」 https://www.edtechinnovationhub.com/news/openai-launches-search-for-student-ai-talent-with-chatgpt-26-program