Motorolaは、インド市場向けのスマートフォン「Edge 70 Pro+」を発表しました。グローバル版の「Edge 70 Pro」をベースにしながら、インド版では光学3.5倍の50MP望遠カメラを新たに加えたのが最大の違いです。約6.8インチの有機ELディスプレイやMediaTekのDimensity 8500 Extreme、6,500mAhの大容量シリコンカーボン電池を備え、価格は12GB/256GB構成の1モデルでINR 47,999(約8万円)。インドでの一般販売は6月11日に始まりました。

インド版で追加された50MP望遠カメラ

Edge 70 Pro+はグローバル版のEdge 70 Proを下敷きにしたモデルですが、インド版では背面に光学3.5倍(35mm判換算で約81mm相当)の50MP望遠レンズを新たに加えています。海外で展開するグローバル版やヨーロッパ版には望遠が搭載されておらず、この点を物足りなく感じる声もありました。望遠の追加は、インド版ならではの強化点と言えます。

背面のメインカメラには、ソニー製の「LYTIA 710」センサーを採用しました。約5,030万画素でF1.8の明るいレンズと光学式手ブレ補正(OIS)を組み合わせ、暗い場所でもブレを抑えた撮影がしやすい構成です。これに50MPの望遠と50MPの超広角を加えた3眼で、近くから遠くまで画質を保ちやすくなっています。前面にも約5,030万画素のインカメラをパンチホール部に内蔵しており、自撮りやビデオ通話も高画素でこなせます。

6,500mAhのシリコンカーボン電池と90W充電

電池には、6,500mAhの大容量シリコンカーボン電池を搭載しました。シリコンカーボンは従来のリチウムイオン電池より小さな体積に多くの容量を詰め込みやすい素材で、薄型ボディと大容量を両立しやすいのが利点です。本体は約7.3mmと薄く仕上げており、容量の数字ほどには厚みを感じにくい設計です。

充電は最大90Wの有線急速充電に対応し、短い時間で電池を回復できます。さらに15Wのワイヤレス充電にも対応するため、対応する充電パッドに置くだけでも充電できます。大容量と薄型、速い充電を同時に求める人に向いた構成です。

5,200ニトの6.8型有機ELとDimensity 8500 Extreme

ディスプレイは約6.8インチの有機ELで、解像度はフルHD+、リフレッシュレートは最大144Hzに対応します。ピーク輝度は局所的に最大5,200ニトまで高まり、強い日差しの下でも画面を確認しやすい明るさです。カバーガラスには傷に強い「Gorilla Glass 7i」を採用し、日常の擦り傷に備えています。

頭脳となるチップはMediaTekの「Dimensity 8500 Extreme」で、12GBのLPDDR5X RAMと256GBのUFS 4.1ストレージを組み合わせます。最上位のハイエンドチップではないものの、ミドルハイ帯として日常使いや多くのゲームを快適にこなせる性能です。一方で、用意されるのは256GBの1構成のみで、より大きな容量を求める人には選択肢が限られる点には留意が必要です。

Moto AI 2.0と長期アップデート、IP69の防水

ソフトウェアはAndroid 16をベースにしたMotorola独自の「Hello UI」を搭載し、AI機能をまとめた「Moto AI 2.0」が利用できます。文章の要約や画面上の情報を使った操作など、AIを活用した機能を端末側で使えるのが特徴です。

Motorolaは、3回のメジャーOSアップデートと5年間のセキュリティ更新を約束しています。購入後も長く使い続けられる点は、買い替えサイクルを長めに考える人にとって心強い要素です。防水・防塵はIP68に加え、高温・高圧の噴流水にも耐えるIP69に対応しており、水まわりやアウトドアでも扱いやすくなっています。本体カラーは、Pantoneが監修したシコリーコーヒー(木目調の落ち着いた茶系)、ジンファンデル(赤系)、ストーミーシー(青系)の3色を用意します。

価格と発売

Edge 70 Pro+は12GB/256GB構成の1モデルで、価格はINR 47,999(約8万円)です。Motorolaの公式オンラインストアや提携する販売店で取り扱われ、インドでの一般販売は6月11日に始まりました。

※1インドルピー=約1.7円換算(2026年6月16日時点)

なお、今回発表されたEdge 70 Pro+はインド市場向けのモデルで、日本での発売は明らかにされていません。望遠を含む3眼カメラ、6,500mAhのシリコンカーボン電池、長期のアップデート保証といった装備を約8万円という価格にまとめている点が目を引きます。

まとめ

Motorolaの「Edge 70 Pro+」は、グローバル版のEdge 70 Proに50MPの望遠カメラを加えたインド版のフラッグシップクラス端末です。6.8インチの144Hz有機EL、最大5,200ニトの明るさ、Dimensity 8500 Extreme、6,500mAhのシリコンカーボン電池、90Wの急速充電に、IP69の防水や5年間のセキュリティ更新まで備えています。256GBの1構成のみという割り切りはあるものの、約8万円で望遠と大容量電池、長期サポートを押さえた構成は、コストパフォーマンスを重視する層にとって魅力的な選択肢になりそうです。