PFUは、人気キーボード「HHKB(Happy Hacking Keyboard)」の誕生30周年を記念した数量限定モデル「HHKB Professional HYBRID Type-S(押下圧30g)」を発売しました。HHKBシリーズで初めて押下圧30gの軽いキースイッチを採用したのが最大の特徴で、価格は39,600円です。国内は3,000台の限定販売で、海外でも2026年7月以降に順次展開される予定です。

30周年を機に初めて登場した「30g」スイッチ

今回の記念モデルで注目したいのは、HHKBとして初採用となる押下圧30gのキースイッチです。これまでHHKBのキー押下圧は45gのみで、より軽い打ち心地を求める声に応える形で、30周年という節目に合わせて初めて30gが用意されました。

押下圧30gは、キーをほとんど指の重みだけで押し下げられるほどの軽さです。長時間のタイピングや高速入力でも指への負担が小さく、いわゆる「フェザータッチ」と呼ばれる軽快な打鍵感を得やすくなります。静電容量無接点方式(キーが物理的に接触しないスイッチ構造)ならではの滑らかな押し心地と組み合わさることで、軽さと打ち心地の良さを両立させたモデルといえます。

記念モデルだけの赤いControlキーと特別な同梱品

デザイン面でも、30周年記念モデルならではの工夫が盛り込まれています。HHKBの象徴ともいえるControlキーには、30周年記念ロゴを昇華印刷した赤色の特別なキートップを採用しました。手元で映える差し色になっており、限定モデルであることがひと目で伝わります。

キートップは全機種で中央印字を採用しています。HHKBで人気の無刻印(キーに文字を印字しない仕様)ほど徹底したミニマルさではないものの、刻印を中央に寄せることですっきりとした見た目に仕上げています。さらに同梱品として、通常の本体同色のControlキーやキートップの引き抜き工具に加え、30周年を記念した特別ステッカーも付属します。赤いControlキーと通常色のControlキーを好みで付け替えられる点も、コレクション性を高めています。

限定3,000台、価格と購入時の注意点

販売台数は国内で3,000台です。内訳は英語配列が1,500台、日本語配列が1,500台となっています。希望者に広く行き渡るよう、注文は1人につき1台までの購入制限が設けられています。価格は39,600円で、海外向けにも2026年7月以降、順次販売される予定です。

ベースとなっているのは、HHKBの上位モデル「Professional HYBRID Type-S」です。USB接続に加えてBluetoothによる無線接続にも対応する「HYBRID」と、打鍵音を抑えた「Type-S」の特徴を引き継いでおり、静かな環境でも使いやすい構成になっています。限定数が決まっているため、入手を狙うなら早めに動くと安心です。

軽さは魅力、ただし30gは好みが分かれる

押下圧30gは大きな魅力ですが、誰にとっても最適とは限りません。キーボード全体で見ても30gはかなり軽い部類で、これまで45gのHHKBや、より重いタクタイル系(押した感触が指に返るタイプ)のスイッチに慣れている人は、ホームポジションに指を置いただけで意図せずキーが反応してしまうことがあります。

また、勢いをつけて強く打つタイプの人は、底打ちの衝撃が指に伝わりやすく感じる場合もあります。軽さを活かすには、指の重みをそっと預けるような打ち方に慣れることがポイントです。普段からRealForceなどの30gキーボードを使っている人にはなじみやすく、逆に重めのスイッチが好きな人は、自分の打ち方との相性を見極めてから選ぶとよいでしょう。

まとめ

HHKB 30周年記念モデル「HHKB Professional HYBRID Type-S(押下圧30g)」は、シリーズ初の30gスイッチと赤いControlキー、記念ステッカーなどを盛り込んだ特別仕様です。国内3,000台・39,600円という限定販売で、軽い打鍵感を求めてきたファンにとっては待望の1台といえます。30gは好みが分かれる軽さでもあるため、普段の打ち方との相性を踏まえつつ、記念モデルならではの所有感を楽しみたい人に向いた製品です。