Google は6月18日、ビデオ会議サービス「Google Meet」を Android Auto で使えるようにしたと明らかにしました。スマートフォンを対応車両につなぐと、車のディスプレイから次の会議の予定を確認し、ワンタップで参加できます。運転に集中したまま音声で会議に加われるのが特徴で、参加中はカメラが自動で切れる安全寄りの設計になっています。

車のダッシュボードから会議に参加できる

これまで運転中に会議へ加わるには、スマートフォンを手に取って操作する必要がありました。今回の対応で、Google Meet は車載ディスプレイのアプリの一つとして並び、ダッシュボードから直接呼び出せます。

画面にはこれから始まる会議の予定が表示され、開始時刻が近づいたらワンタップで参加できます。会議だけでなく、音声通話の発信と着信にも対応します。通話履歴をまとめた「履歴」タブが用意されており、視線を道路から外さずに同僚や取引先へすぐ電話をかけられます。会議のために路肩へ寄せて停車し、スマートフォンを探す、といった手間が要らなくなります。

運転中は音声のみ、カメラや一部機能は自動でオフ

運転中の利用を前提にしているため、安全への配慮が随所に組み込まれています。車載ディスプレイから会議や通話に加わると、Google Meet は自動的に「外出先」向けの動作へ切り替わります。

具体的には、カメラがオフになり、相手側の映像も表示されません。聞こえるのは音声だけで、こちらからはマイクで発言できます。あわせて、チャットや挙手、アンケート、Q&A といった画面操作を伴う機能も一時的に無効になります。運転中に使える操作は、マイクのミュート、ほかの Bluetooth 機器への接続切り替え、通話の終了に絞られます。画面を見続けたり細かくタップしたりしなくても会議の音声に加われるよう、機能をあえて削ぎ落とした形です。

設定は不要、既定でオンに

導入のための特別な設定は要りません。管理者向けの制御項目は用意されておらず、組織の管理者が事前に何かを有効化する必要もありません。

利用者側でも、Android スマートフォンに Google Meet アプリを入れていれば、この機能は既定でオンになっています。あとは Android Auto に対応した車両へスマートフォンを接続するだけで使えます。

対象ユーザーと展開時期

提供対象は幅広く、Google Workspace を契約する企業や組織だけでなく、Workspace Individual の利用者、さらに個人の Google アカウントの利用者まで含まれます。仕事用と個人用のどちらのアカウントでも使える形です。

展開は段階的に進みます。更新がいち早く届く「Rapid Release」のドメインでは提供がすでに始まっており、配信時期が後ろにずれる「Scheduled Release」のドメインには、6月26日までに行き渡る見込みです。

CarPlay に続くドライブ環境への広がり

Google Meet は4月に Apple の CarPlay へ対応しており、今回の Android Auto 対応で、主要な車載プラットフォームの両方から会議に参加できるようになりました。リモートワークやハイブリッド勤務が広く定着し、移動の途中で会議へ加わる場面も珍しくなくなっています。運転席からでも安全に会議へ参加できる選択肢が増えたことは、車での移動が多い人ほど実感しやすい変化と言えそうです。

まとめ

Google Meet の Android Auto 対応は、車のディスプレイから予定の確認、会議への参加、音声通話までを完結できるようにする機能です。参加中はカメラと画面操作系の機能を自動で抑え、音声に絞ることで、運転への集中を妨げない設計になっています。特別な設定なしに既定で使え、企業から個人アカウントまで幅広く提供されます。Rapid Release では利用が始まっており、Scheduled Release も6月26日までに展開される予定です。