ニュースサイトを見てる時、戻るを押すと違うページに飛ばされて、しょうもないオススメ記事とやらを強制的に見せられるアレ。祝!スパム化!!

ー Googleは2026年4月、Webサイトがブラウザの「戻る」ボタンの動作を妨害する行為、いわゆる「戻るボタン乗っ取り(back button hijacking)」を、検索スパムポリシーの明確な違反として位置づけることを発表しました。

施行開始は2026年6月15日で、該当する実装を行っているサイトは検索結果での順位低下や、手動による対策の対象となります。やったね!!2度と復活すんなよ!!

戻るボタン乗っ取りとは

戻るボタン乗っ取りとは、ユーザーがブラウザの「戻る」ボタンを押した際に、直前に閲覧していたページへ戻れないように妨害する手法です。

Googleの説明によれば「ユーザーが戻るボタンをクリックする時には、直前のページに戻りたいという明確な期待がある。戻るボタン乗っ取りは、この基本的な期待を裏切る行為」とされています。その通りですね。

具体的な手口としては、以下のようなパターンが挙げられます。

  • 訪問していないページへ強制的に遷移させる
  • 関連記事や広告などの「おすすめコンテンツ」を割り込ませる
  • 戻るボタンを複数回押さないとサイトから離脱できない状態にする
  • ブラウザの履歴に偽の状態(history state)を挿入する

ニュースサイトや一部のメディアで、検索結果から記事を読み終えた後に戻ろうとすると、おすすめ記事の一覧画面が表示されるといった挙動を経験したユーザーも多いと思います。

Googleは、こうした実装がブラウザの機能を妨害し、想定されるユーザーの行動を中断させると指摘しています。

「悪意のある行為」カテゴリに追加

Googleは今回の措置で、戻るボタン乗っ取りを既存スパムポリシーの「悪意のある行為(malicious practices)」カテゴリの違反として明記しました。(イェイ!)

このカテゴリには、マルウェアの配布や望ましくないソフトウェアのインストールといった行為が含まれており、戻るボタン乗っ取りも同列に扱われることになります。

Googleは公式ブログで、ユーザー体験を最優先するとした上で、戻るボタン乗っ取りはブラウザの機能を妨害し、ユーザーの不満を生む行為であると説明しました。

また、ユーザーが操作されていると感じることで、見慣れないサイトを訪問することへの抵抗感が高まる傾向があるとも述べています。今回の改定では、新たなカテゴリを設けるのではなく、既存ポリシーの拡張という形で対応した点も特徴です。

出典: Google検索セントラルブログ「Introducing a new spam policy for "back button hijacking"」 https://developers.google.com/search/blog/2026/04/back-button-hijacking

施行は2026年6月15日から

Googleは新ポリシーの公開から約2か月の猶予期間を設け、2026年6月15日から正式な運用を開始すると発表しました。この期間中にサイト所有者は、問題のあるスクリプトや実装を削除、または無効化することが求められます。

違反していると判断されたページは、アルゴリズムによる自動的な順位低下(automated demotions)などの措置の対象となる可能性があります。

Googleはすでに、Search Consoleを通じて該当サイトの所有者へ警告メールの送信を開始しています。メールには問題が検出されたサンプルURLや、新ポリシーを解説するブログへのリンクが含まれており、6月15日の施行までに対応するよう促す内容となっています。

なお、施行前にサイトが修正されていれば、Googleは改めて確認を行ったうえで判断するとされています。

第三者スクリプトもサイト側の責任

注意すべき点として、Googleは戻るボタン乗っ取りの原因が外部ライブラリや広告プラットフォームに由来する場合でも、サイト側に責任があると明確にしています。

サイト所有者は、自サイトに導入している技術的実装を見直し、該当するコード、インポート、設定を削除または無効化することが必要です。

特に広告配信スクリプト、コンテンツリコメンドウィジェット、第三者製のエンゲージメントツールを利用しているサイトでは、6月15日の施行開始までに各種連携の点検が推奨されます。

SPA(Single Page Application)としてReact、Vue、Angularといったフレームワークを採用しているサイトでも、History APIの扱い方によっては意図せず戻るボタン乗っ取りに該当する実装になっている可能性があります。

おわりに

ブラウザの戻るボタンの挙動操作は、長年Webユーザーの間で不評を集めてきた「ダークパターン」の代表例の1つです。今回のGoogleの方針は、ユーザー体験を損なう実装に対して、検索結果上のペナルティという形で明確な歯止めをかけるものとなります。