Googleが8月19日、Geminiアプリに大学生向けの専用ハブを公開し、条件を満たす大学生へGoogle AIの有料プランを1年間無料で提供すると発表しました[1]。米国はGoogle AI Pro、米国以外の140を超える市場ではGoogle AI Plusが対象です。同じ日に、学習ノートブックの強化やGemini LiveでのDeep Researchの提供も始まりました[1][2]。
入り口を1か所にまとめた学生向けハブ
新しく用意されたのは、Geminiアプリ内の学生専用ハブです[1]。学習ノートブックの作成、フラッシュカードの生成、練習用クイズの受験といった学習系の機能が、ここから一通り呼び出せます。URLは gemini.google.com/students で、今後追加される学習ツールもこのハブに集約される予定です[1]。
すでに機能そのものはアプリのあちこちに存在していましたが、初めて触る学生にとっては「どこから何を始めればいいのか」が最初の壁になります。入り口を1か所にまとめたのは、その壁を下げるための整理と見るのが自然です。
提供範囲は、モバイルとウェブの両方で、ログイン済みの一般アカウントかつGeminiアプリが対応する全言語です[1]。学校が発行したGoogleアカウントと、最低年齢の条件を満たす利用者への展開は数週間かけて進むとされています[1]。
米国はAI Pro、それ以外はAI Plusが1年間無料
無料オファーは地域で内容が分かれます。米国の対象学生にはGoogle AI Proが1年間無料で提供され、通常価格は月19.99ドル(約3,200円)です[1]。Geminiの利用上限が非契約者の4倍になるほか、Gemini Spark、GmailやGoogleドキュメント内のGemini、5TBのストレージ、Google Health Premiumなどが含まれます[1]。
米国以外の対象学生にはGoogle AI Plusが1年間無料で提供されます[1]。こちらはGemini Omniの利用、Geminiの利用上限が非契約者の2倍、400GBのストレージなどが対象です。無料期間の終了後は月4.99ドル(約790円)、または各地域の現地通貨での相当額が自動的に課金されます[1]。
対象はGoogle AI Plusが提供されている140を超える市場で、米国のほかボリビア、アルバニア、カナダ、マカオ、香港、チュニジアは対象外と明記されています[1]。日本は除外リストに含まれていないため、条件を満たす学生であれば申し込めます。申し込み期限は2026年12月31日までで、登録時に有効な支払い方法の登録が必要です[1]。解約しない限り無料期間の後は通常価格へ移行する仕組みなので、使い続けるかどうかは1年後に判断が要ります。
※1米ドル=159円換算(2026年8月20日の終値ベース)
学習ノートブックはカレンダー連携へ
6月に提供が始まった学習ノートブックにも手が入ります[1]。講義ノートなどの教材をアップロードすると、Geminiが学習項目を分解した計画を組み立てます。理解度を測る診断クイズで弱点を洗い出し、そこから短く区切ったレッスンと確認クイズを作る流れで、進捗はリアルタイムのダッシュボードで追えます[1]。
数週間のうちに、レッスンの中でグラフや画像を扱えるようになります。さらに利用者が許可すれば、シラバスから試験日や課題の締め切りを読み取ってGoogleカレンダーに登録する機能も加わります[1]。教材を読み込ませる作業と、予定を管理する作業が別々になりがちだった部分を、1つの流れにつなぐ狙いです。
視覚的な理解を助ける機能としては、インタラクティブな可視化も挙げられています[1]。DNAの構造を3次元で表示して回転や拡大ができるといった具合に、質問に応じた表やグリッド、シミュレーションが回答に組み込まれます。
Gemini LiveでDeep Researchが動く
同日から提供が始まったもう1つの変更が、Gemini LiveへのDeep Researchの統合です[1]。会話中に調査を頼むと、Geminiが複数段階の調査レポートの作成を裏側で進めます。その間はチャットを閉じても、画面をロックしても、別の会話を続けても構いません。レポートができあがると通知が届き、そこから結果について質問を重ねたり、内容を詰めたりできます[1]。
Deep Researchは以前から数分単位の待ち時間が前提の機能でした。それを非同期にして音声の会話から起動できるようにしたことで、移動中や作業の合間に投げておく使い方が現実的になります。
まとめ
Googleは8月19日、Geminiアプリに学生向けハブを公開し、対象の大学生へ米国はGoogle AI Pro、米国以外はGoogle AI Plusを1年間無料で提供すると発表しました。申し込み期限は2026年12月31日で、無料期間後は自動的に有料へ移行します。あわせて学習ノートブックのグラフ対応とGoogleカレンダー連携、Gemini LiveでのDeep Researchの提供も始まりました。学習用途に絞った機能をハブに集約し、学生を早い段階で取り込む狙いがはっきり出た内容です。
出典:https://blog.google/innovation-and-ai/products/gemini-app/student-offer-google-ai/
