Googleは2026年6月30日、AIアシスタント「Gemini」で自律的に動くエージェント機能「Gemini Spark」をmacOSアプリへ提供開始しました[1]。チャット画面を飛び出し、デスクトップ上のファイルやアプリを横断して面倒な作業を肩代わりします。あわせて連携アプリの拡充や、関心のあるトピックをリアルタイムで追いかける新機能も発表されました。
デスクトップ作業を肩代わりするmacOSアプリ版
今回の目玉は、Gemini SparkがMac向けのGeminiアプリに加わったことです[1]。これまでチャットのやり取りが中心だったSparkが、デスクトップ上のファイルやアプリをまたいで実際の作業をこなせるようになります。
たとえば、ダウンロードフォルダーにたまったPDFを指定したフォルダーへ自動で振り分けるといった、手作業では時間のかかる整理を一度の指示で片づけられます[1]。デスクトップとGoogle Workspaceをつなぐこともでき、パソコンに保存した最新の請求書をもとに予算管理用のスプレッドシートを作り、定期的に更新するスケジュールまで組ませることが可能です。情報の安全性を保つため、Gemini Sparkがアクセスできるのは利用者が許可したファイルだけに限られます[1]。
近日中には、作業を遠隔で実行する使い方にも対応する予定です[1]。外出先のスマートフォンから、Mac上にある特定の売上レポートを探し出し、売上合計の数値を抜き出してメールで送る、といった複数の手順をまとめてSparkに任せ、自分が離れている間にパソコン側で実行させられます[2]。
Gemini SparkのmacOS版は、Google AI Ultraを契約する18歳以上の利用者向けにベータ版として提供され、まずは米国から始まります[1]。アプリは「gemini.google/mac」からダウンロードできます。
連携アプリを拡充、カスタムMCPにも対応
連携できるアプリも増えました[1]。新たにGoogle TasksとGoogle Keepに対応し、Keepに書き散らしたメモをSparkに読み取らせて、Tasksの実行すべき項目へ整理させることができます。
さらに、Canva、Dropbox、Instacart、OpenTable、Zillow Rentalsとの連携も始まりました[1]。チラシのデザイン、ファイルの共有、レストランの予約、毎週の食料品の注文、賃貸物件の内見予約などを、Sparkを通じて手軽に行えます。これらの連携アプリは、今後1週間ほどかけてWeb版とモバイル版に順次展開され、macOSアプリには数週間後に提供される見込みです[3]。
加えて、カスタムのModel Context Protocol(MCP)への対応も始まりました[1]。MCPはアプリやサービスとAIを直接つなぐための仕組みで、利用者は自分の使うアプリをSparkに組み込み、用途に合わせたアシスタントを構築できます。
関心トピックをリアルタイムで追いかける
Gemini Sparkには、関心のあるトピックを賢く追跡し、出来事にリアルタイムで反応する機能も加わりました[1]。たとえば、好きなサッカーチームの試合が終わった直後にハイライトや分析を届けたり、株価が一定の水準に達したときに詳しい金融レポートを送ったりできます。
追跡できる対象は、メールに加えて、ブログ、ニュースサイト、ソーシャルメディア、金融、ショッピング、天気、スポーツと幅広く、何度も画面を更新して情報を確認する手間を省けます[1]。
まとめ
Gemini Sparkは、チャットで答えるアシスタントから、デスクトップやアプリをまたいで実際に手を動かすエージェントへと一歩進みました。macOS版の登場、連携アプリの拡充、カスタムMCP対応、そしてリアルタイムの情報追跡まで、自動化できる範囲が大きく広がっています。提供は2026年6月30日から順次始まり、Googleは今夏にさらなる新機能を予告しています[1]。
出典:https://blog.google/innovation-and-ai/products/gemini-app/gemini-spark-updates-june-2026/
出典:https://9to5google.com/2026/06/30/gemini-spark-mac-app/
出典:https://9to5google.com/2026/06/30/gemini-spark-apps-more/
