Googleは、Geminiアプリの「Personal Intelligence(パーソナル インテリジェンス)」と画像生成モデル「Nano Banana」、そしてGoogleフォトを組み合わせた、一人ひとりに合わせた画像生成を米国の対象ユーザー全員に無料で開放しました[1]。これまで一部の有料プラン向けに提供していた機能を、対象者なら課金なしで使える形に広げたものです。利用はあくまで任意で、設定からいつでも切り替えられます。

「パーソナル画像生成」とは何か

Personal Intelligenceは、本人の許可を前提に、Gmail・Googleフォト・YouTube・検索といったGoogleのサービスから情報を引き出し、その人に合った応答を返すGeminiの仕組みです[1]。今回はこの仕組みを、画像生成モデルのNano BananaとGoogleフォトに接続しました。Nano Bananaは、Geminiが備える画像生成・編集機能の呼び名で、文章と画像を組み合わせながら対話的に画像を作れるのが特徴です[2]。

つまり、ユーザーが指示文で細かく説明しなくても、Geminiがこれまでに連携したアプリから読み取った好みや関心、さらにはGoogleフォトに保存された本人の写真を手がかりに、その人らしい画像を作れるようになります[1]。

長い指示文を書かずに済む使い方

最も分かりやすい変化は、指示文(プロンプト)が短くて済む点です。たとえば「理想の家をデザインして」とだけ伝えれば、Geminiが連携したGoogleのアプリから文脈を補い、ユーザーの好みに沿った画像を生成します[1]。

写真の扱いも変わります。従来は「私と好きなものを描いて」のような指示を出すたびに、自分の写真を手動でアップロードする必要がありました。今回の連携では、GeminiがGoogleフォトから本人の実際の写真を引き出すため、その手間が不要になります[1]。Googleフォトでは人物やペットをグループ分けして名前を付けられるため、そのラベルが「誰を描くか」の文脈としてそのまま使われる形です。

提供範囲の拡大と、利用が任意である点

この機能は2026年4月に最初に発表された際、米国のPlus・Pro・Ultraという有料プランの利用者向けに先行提供されていました[3]。Nano Bananaを使った画像生成をPersonal Intelligenceに組み込み、まずは課金ユーザーから順次広げる形だったと報じられています[4]。今回、対象となる米国のユーザー全員が無料で使えるようになり、提供範囲が一段と広がりました[1]。現時点では米国が対象で、ほかの地域への展開は今後の課題として残ります。

個人の写真や生活の文脈を使う以上、プライバシーへの配慮は欠かせません。GoogleのアプリをGeminiに接続するかどうかはオプトイン(自分で選んで有効にする方式)で、設定からいつでも調整できるとしています[1]。便利さと引き換えに何を渡すのかを、ユーザー自身が選べる設計になっている点は押さえておきたいところです。

まとめ

今回の開放は、新しいモデルの発表というより、すでにあるNano Bananaの画像生成を「本人を知っているアシスタント」として使えるようにし、その対象を米国の無料ユーザーまで広げた動きです。指示文を短くでき、写真のアップロードも省ける手軽さは魅力ですが、その裏では個人データへのアクセスが前提になります。連携は任意で、いつでも見直せるという点を理解したうえで、自分に合った使い方を選ぶのがよさそうです。

出典:https://blog.google/innovation-and-ai/products/gemini-app/personal-intelligence-nano-banana-us-expansion/

出典:https://deepmind.google/models/gemini-image/

出典:https://blog.google/innovation-and-ai/products/gemini-app/personal-intelligence-nano-banana/

出典:https://techcrunch.com/2026/04/16/google-adds-nano-banana-powered-image-generation-to-geminis-personal-intelligence/