Googleは2026年7月、ロンドンで開かれたSamsungの新製品発表会「Galaxy Unpacked 2026」に合わせて、AIアシスタント「Gemini」の新機能を披露しました[1]。目玉は、日常の用事を代わりに片づけるタスク自動化が40を超えるアプリに広がった点です。あわせて、研究支援アプリの標準搭載や、スマートウォッチ・スマートグラスへの展開も明らかにしました。

用事を任せる「タスク自動化」が40超のアプリへ

今回の発表で中心に置かれたのが、Googleが「Gemini Intelligence」と呼ぶ新しい枠組みです。先を読んで動くAIという位置づけで、その最初の機能群が、発表会で披露されたSamsungの折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold8 Ultra」「Galaxy Z Fold8」「Galaxy Z Flip8」に載ります[1]。

なかでも拡充されたのが、タスク自動化です。Googleは2026年2月に、配車の手配や好きな店からの料理宅配といった簡単な用事をGeminiに任せられるベータ機能を導入していました[1]。当時は配車・宅配など一部のアプリに限られ、対応端末もPixel 10シリーズやGalaxy S26シリーズにとどまっていました[2]。

これが今回、40を超える人気アプリへと対応範囲を広げます[1][2]。買い物やディナーの予約から、旅行体験の手配、イベントチケットの購入まで、日々の「生活まわりの雑務」をGeminiが肩代わりできるようになるという説明です。Galaxy Z Flip8では、電源ボタンの長押しで、折りたたんだままカバーディスプレイの「Flex Window」から直接この機能を呼び出せます[1]。

さらにGeminiは、画面に映っているものを高度な推論で読み取り、複雑な画像をそのまま指示として解釈できるようになりました。買い物リストや参考にしたい写真を見せるだけで、やってほしいことを伝えられるという使い方です[1]。作業中は画面で進み具合を追いながら別のアプリを操作したり、端末を閉じてバックグラウンドで走らせたりできます。細かい部分だけ自分で手を入れて、続きをGeminiに戻すことも可能で、仕上がると確認を促す通知が届く仕組みです[1]。

道具を渡すだけでなく、任せたあとの主導権を利用者に残す設計になっている点は、実用性を意識した作り込みと言えそうです。もっとも、こうした自律的にアプリをまたぐ機能が日常でどこまで信頼して任せられるかは、実際に使い込んでみないと分からない部分も残ります。

研究の相棒「Gemini Notebook」を標準搭載、6か月の無料体験も

2つ目は、資料の読み込みや情報整理を助ける「Gemini Notebook」の標準搭載です。これは以前「NotebookLM」と呼ばれていたアプリで、Samsungの新しい折りたたみ端末にあらかじめインストールされます[1]。

Gemini Notebookは、マルチモーダルモデルを土台にした思考・調査のためのツールです。Galaxy Z Fold8シリーズの広い画面では、写真や書類、ホワイトボードを撮った画像、音声メモなどを左右に並べた作業スペースへドラッグ&ドロップで放り込めます。チャットで資料について質問できるほか、スライド資料や動画、単語カード、小テスト、さらにはポッドキャスト風の音声まで、自分の学び方に合わせた教材を作れるとしています[1]。

あわせてGoogleは、「Galaxy Z Fold8 Ultra」「Galaxy Z Fold8」「Galaxy Z Flip8」の全モデルに、有料プラン「Google AI Pro」の6か月無料体験を付けます。音声要約(Audio Overviews)や動画要約(Video Overviews)、スライド生成といった機能が試せる内容です[1]。Google AI Proは日本では通常、月額2,900円で提供されているプランで、6か月分となるとまとまった特典になります[3]。

スマートウォッチと秋登場のスマートグラスにもGemini

3つ目は、スマートフォン以外へのGeminiの広がりです。Googleは、Samsungとの協業がスマートフォンの枠を超えて進んでいると説明します[1]。

スマートウォッチ「Galaxy Watch 9」では、手首を上げるだけでGeminiが起動し、ウェイクワードを言わなくても質問できるようになりました。移動中でも手軽に呼び出せる点が売りです[1]。

もう一つの展開先がスマートグラスです。GoogleはGoogle I/O 2026で、Samsungと共同開発するインテリジェントアイウェアを今秋に投入すると予告し、アイウェアブランドのGentle MonsterとWarby Parkerによる2種類のデザインを公開していました。今回はさらに2種類のフレームを明らかにし、Geminiがこれらの端末でどう役立つかを掘り下げました。たとえば対応するWear OSのスマートウォッチを着けていれば、手のジェスチャーだけでグラスを操作できるようになるとしています[1]。

まとめ

Galaxy Unpacked 2026でGoogleが示したのは、Geminiを「聞けば答えるAI」から「先回りして用事を片づけるAI」へと押し進める方向性です。タスク自動化の40超アプリ対応、研究支援のGemini Notebook標準搭載、そしてウォッチやグラスへの広がりが、その具体的な形になります。いずれも順次提供されるとされており、機能がそろっていくのはこれからです。実際の使い勝手がどう仕上がるかを含め、今後の展開が注目されます。

出典:https://blog.google/products-and-platforms/platforms/android/galaxy-unpacked-2026/

出典:https://9to5google.com/2026/07/22/gemini-task-automation-samsung/

出典:https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2512/24/news121.html