OpenAIは9月8日、画像生成機能「ChatGPT Images 2.5」の提供を開始しました。4月に公開した前バージョン「Images 2」から約5カ月でのアップデートとなり、生成速度の向上や新しい編集ツールが追加されています。今回の更新はChatGPT、ChatGPT Work、Codexの全プランのユーザーを対象に、デスクトップ・モバイル・ウェブの各環境へ順次展開されます。
前バージョンからの進化
4月公開の「Images 2」では、2K解像度での出力や複数のアスペクト比への対応、最新情報を反映するためのウェブ検索連携、非ラテン文字言語への対応強化に加え、応答速度を優先する「Instant」と精度を優先する「Thinking」という2つの処理モードが導入されていました。今回の「Images 2.5」は、この土台の上でさらに画質・速度・編集精度を底上げする位置づけのアップデートです。
Sketchなど新機能を多数追加
今回のアップデートで注目されているのが、ChatGPT上に直接絵を描いて画像生成の参考にできる「Sketch」機能です。ラフなスケッチを描くだけで、その構図を反映した画像を生成できるようになりました。
このほか、ポスターやグッズなど一般的な画像フォーマット向けのテンプレート、画像上に直接コメントを付けて編集箇所をピンポイントで指示できる機能、生成に使ったプロンプトを他のユーザーと共有できる機能なども新たに加わっています。実際に試用したメディアの報告では、1枚の写真をフィルム・ノワール風やステンドグラス風、ルネサンス期の肖像画風など複数のスタイルに変換しても、被写体の特徴がしっかり保たれていたといいます。タトゥーのデザイン提案機能では、複数の案から選んで編集したうえで、実在するタトゥーアーティストと利用者をつなぐ導線も用意されているとのことです。
生成速度は最大50パーセント向上
画質面では、より自然な照明表現とディテールの細かいテクスチャが得られるようになったほか、参照写真に写っている被写体の特徴を維持する精度も高まりました。複数回にわたって編集を重ねても、指示内容が一貫して反映されやすくなっているといいます。
処理速度については、従来の「Images 2.0」と比べて生成にかかる時間を最大50パーセント短縮したとしています。ChatGPTでは現在、週あたり30億枚を超える画像が生成されているとされ、この規模を支えるための効率化も今回のアップデートの狙いの一つとみられます。
開発者向けにも2つの新モデルを用意
開発者向けAPIとしては、「GPT-Image-2.5 Flare」と「GPT-Image-2.5 Sunburst」という2つの新モデルが提供されます。Flareは標準モデルと位置づけられ、従来の「GPT-Image-2」を上回る画質を実現しながら処理速度を50パーセント短縮しており、SNS向けのコンテンツ制作や商品画像の生成、ビジュアル検索、プロトタイピングなど幅広い用途に向くとされています。一方のSunburstは編集の細部までコントロールしたいプレミアムな制作向けのモデルで、広告用のクリエイティブやプロ品質の商品画像といった用途を想定しています。
料金は画像入力が100万トークンあたり8.00ドル(約1,232円)、画像出力が100万トークンあたり30.00ドル(約4,620円)、テキスト入力が100万トークンあたり5.00ドル(約770円)です。※1米ドル=154円換算(2026年9月時点) 安全性に関する評価では、不適切な生成が発生した割合はSunburstが1.09パーセント、Flareが1.41パーセントと公表されています。
まとめ
OpenAIは9月8日、画像生成機能を強化した「ChatGPT Images 2.5」の提供を開始しました。手描きのスケッチを取り込めるSketch機能や、コメントによる編集指示、最大50パーセントの生成速度向上などが主な変更点です。開発者向けにも用途に応じた2種類のAPIモデルが用意されており、今月初めに公開された新モデル「GPT-6 Astra」に続き、OpenAIが矢継ぎ早に機能強化を進めている様子がうかがえます。
参考リンク
- [1] OpenAI「Introducing ChatGPT Images 2.5」 https://openai.com/index/introducing-chatgpt-images-2-5/
- [2] Axios「ChatGPT Images gets better at faces, pets and edits」 https://www.axios.com/2026/09/08/exclusive-hands-on-with-chatgpts-new-image-editor
