電子ペーパー端末を手がけるBOOXが、少なくとも4機種を並行して仕上げているとの情報が出てきました。名前が挙がっているのはPalma 3、Note Air6 C、Tab Elite、Note Mini Cの4つです。人気の高いポケットサイズ機の3代目に加え、長く空席のままだった7.8型カラー機の後継とみられる型番が含まれている点が目を引きます。

年内にまだ4機種が控えている

BOOXは中国のOnyx傘下で電子ペーパー端末を専門に作っているブランドです。2026年はここまでBluetoothのページめくりリモコン「Tappy」、Note X6、中国限定のPoke 7シリーズ、そしてGo 6の第2世代と、すでにかなりの数を投入してきました。それでも年内の弾はまだ残っているようです。

今回名前が挙がった4機種は、7月に話題になった4型の小型電子書籍リーダー「Picco」とは別枠です。つまりPiccoを含めれば、開発中とされる端末は5機種ということになります。いずれも国際市場向けで、AndroidとGoogle Playが使える従来のBOOXらしい構成が想定されます。

なお、現時点でBOOX自身が公式にアナウンスした事実はありません。仕様も価格も発売日も未確定で、あくまで開発段階の話として受け止めておく必要があります。

Palma 3はスマホ型のまま画面を底上げか

4機種のうち最も関心を集めているのがPalma 3です。2024年10月に出たPalma 2の後継にあたり、これまで同様スマートフォンとほぼ同じ形と大きさに電子ペーパーを載せた端末になります。

変化の中心は表示パネルで、現行世代からCarta 1300への切り替えが有力視されています。Carta 1300はコントラストが上がり、黒がより締まって見えるのが特徴です。プロセッサも現行より速いものが載るとみられています。画面は白黒で、価格は300ドル(約4万8,000円)を下回るという見立てです。

※1ドル159円換算(2026年8月17日時点)

一方で、メモリ周りには期待しづらい状況があります。半導体メモリの価格が世界的に高騰しているためで、RAMや内蔵ストレージの増量は見送られる公算が大きいと指摘されています。むしろ現行機より減らされないことを願うレベル、という温度感です。

参考までに、上位のPalma 2 Proは6.13型のKaleido 3カラー画面に8GB+128GB、Android 15、重さ約175グラムという構成です。Palma 3が白黒機として出るなら、このカラー版とは棲み分ける形になります。

Note Air6 Cは早くも世代交代、Tab Eliteは高性能路線

Note Air6 Cは、10.3型カラー機Note Air5 Cの後継とされています。Note Air5 Cはまだ発売から1年も経っていないため、更新の間隔としてはかなり短い部類です。噂されている変更点で目立つのはAndroid 16を最初から搭載するという点で、アプリの互換性や動作の快適さに効いてくる部分です。Note Air5 Cは10.3型のKaleido 3カラー画面に6GB+64GB、重さ約440グラムという内容でした。

Tab Eliteは、Tabシリーズに追加される新顔です。技術的な詳細は一切明かされていませんが、名前からしても、より生産性寄りの高性能モデルではないかと見られています。BOOXにはすでにTab X Cというノートパソコンの代替を狙った大型機があり、Tab Eliteもその路線に連なる存在という推測です。

空席だった7.8型カラーを埋めるNote Mini C

4機種のなかで、既存ユーザーの反応が最も大きそうなのがNote Mini Cです。こちらも詳細は不明ですが、2023年に発売され現在は在庫切れとなっているTab Mini Cの置き換えではないか、という見方が出ています。

Tab Mini Cは7.8型のカラー電子ペーパーにスタイラス入力を組み合わせた端末で、片手で扱える書き込み可能なカラー機として支持を集めました。しかし長らく後継が出ないまま市場から姿を消し、このサイズ帯は事実上の空席になっていました。Note Mini Cが本当にその後継であれば、7型のGo Color 7 Gen IIより大きく、10型は超えないあたりの画面サイズに、ペン入力対応のカラー電子ペーパーを載せた構成が想定されます。

名前がTabではなくNoteに変わっている点も見逃せません。BOOXの製品名ではNoteシリーズが手書き重視のラインを指すため、この改称自体が書き込み用途を前面に出す意思表示とも読めます。

発売はいつになるのか

具体的な発売時期は分かっていません。ただ、BOOXはここ数年、新製品を10月に投入する傾向があります。今回の4機種も同じ時期に出てくる可能性は十分にあります。

年に何度も新型を出すブランドだけに、買い時の判断は悩ましいところです。特にPalma 2やNote Air5 Cを検討している人にとっては、あと2カ月ほど様子を見るかどうかが分かれ目になりそうです。とはいえ現時点では非公式の情報にすぎず、機種名以外はほとんど何も確定していない段階だという点は押さえておきたいところです。

まとめ

BOOXがPalma 3、Note Air6 C、Tab Elite、Note Mini Cの4機種を開発中だと伝えられています。Palma 3はCarta 1300への更新と300ドル未満という価格が焦点で、Note Mini Cは長らく後継の出なかった7.8型カラー機Tab Mini Cの穴を埋める1台になりそうです。いずれも公式発表はまだなく、例年どおりなら10月ごろに動きがあると見込まれます。